最新Ver. 12.6でサードパーティー製オーディオI/Fへの門が開かれたPro Tools HD。今改めてサードパーティー製I/Fとの組み合わせから生まれるメリットと導入理由を解説し、Rock oN独自のアシストで導入を応援。これがシン・HD!
今回ご紹介するのは新世代Apolloシリーズ。続々と新製品が登場するUAD-2アクセレーターを搭載したオーディオI/FとPro Tools HD Softwareから生まれるUAD-2マジックをご覧あれ!
Apollo 8 × HD Softwareを導入すべき4つのメリット
1:12.6 ソフトウェアが魅せる、新しいPro Tools HD
・v12.6からのクリップ・エフェクト機能
クリップごとにインプット・トリム、フェーズ、EQ、Dynamicsのエフェクトがかけられるようになります。アニメのアフレコのように、1本のマイクで入れ替わり立ち代り複数の人が喋る場合などはとても便利な機能で、クリップごとにEQやDynamicsを設定することが可能です。ただEQやDynamicsをかけるだけであれば、AudioSuiteで十分ですが、クリップエフェクトの利点は後で修正ができること。他トラックの編集後でもクリップを増やすことなく編集ができるのはメリットです。その他最新機能は技術解説編をチェック!
・HEATがソフト単体で使える!
HDX専用のアナログミキシングコンソールのエミュレーション機能HEATは数多くのトップエンジニアが絶賛するPro Tools Mixingの秘密兵器。Crane Songが開発に関わり、アナログの特性を忠実に再現し、アナログコンソールのニュアンスを醸し出します。パラメータを調整する事でミキシングのニュアンスが変化。これまでHDXユーザー限定の機能だったものが、ver.12.1からHD Nativeユーザーにも拡張。シン・HD登場により全てのHDユーザーがHEATの恩恵をうけることが可能となります。
・サラウンド対応!
Pro Tooslでサラウンドミキシングをする際にはHD Softwareが必須。最大7.1chのバスが利用でき、サラウンドパンナーも搭載されます。サラウンドの仕込み用のシステムなど以前はComplete Production Toolkitが活躍していたユーザーに取って、朗報であるといえます。
2:究極のアナログサウンド体験。AAX 64対応UAD-2プラグインの実力!
言わずもがな、DSPパワードプラグインUAD-2は、類まれなアナログモデリングサウンドを実現。いまや新譜でUAD-2でプロセスされていない楽曲を探すことが困難なほど、各国の制作現場で多様されています。
ソフトウェアのバージョンが上がるたびに追加されるソフトウェアは、他にはないマニアックなものから定番ものまで非常に幅広くラインナップされ、CHANDLERやMANLEY、FENDERなど名だたるメーカーが公認するお墨付き品質を誇ります。
またVer8.7で登場したMANLEY VOXBOXなど、世界初のマイクプリアンプシミュレーター「UNISON」テクノロジー製品も今後のラインナップが期待されます。UNISONはソフトウェアがI/Fハードウェアの入力インピーダンスを可変させ、Apolloのプリアンプで受けたサウンドの特性を変化。それに加えてメーカー公式タイアップのモデリングサウンドで極めて精巧なマイクプリサウンドをシミュレートします。
これらUAD-2プラグインはDSPにより、ホストコンピューターにほぼ不可なくプロセスされます。このアドバンテージはミックスに限界を感じさせない、まるでHDXシステムにも似たパワフルなものになることでしょう。
3:かけ録りにもUAD-2を。リアルタイムプロセスと録音を変える!
APOLLO 8のUAD-2は、Pro Toolsのバッファーサイズに関係なくほぼゼロのレイテンシー。ドラムやボーカルのレコーディングで、あたかもその実機があるかのごとく、MANLEY EQやSSLチャンネルストリップ、1176を使ってかけ録りが可能です。
レコーディング後の処理と違い、かけ録りであれば、無駄を削ぎ落としてフォーカスを絞った、ソースのダイナミクスを最大限に活かした録音が可能です。
4:Apollo 複数台をカスケードして巨大システムも構築可能。Apollo Expanded
Apollo8は、最大4つのApollo8シリーズやApollo Twin、UAD-2アクセレーターを増設可能。例えば、マイクプリアンプを16台搭載したApollo 16を4台繋いで マイクプリ64のアナログin/outのシステムを構築。もしくは、既存のApolloシステムにUAD-2 TBアクセレーターを加えて、UAD処理パワーを増すことも可能。ユーザーの望むように拡張ができることも大きなメリットの一つです。
そして拡張された複数台のハードウェアは、内部ミキサーソフトウェアConsole 2.0上で、一つのシステムとして認識され管理することができるため、シンプルで安定した運用が可能です。
記事内に掲載されている価格は 2016年9月21日 時点での価格となります。
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