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2015年10月22日 新製品, , , ,

EVE AUDIO SC203 新発売!DSPとパッシブラジエーターがデスクトップスピーカーの常識を変える!


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『理想の鳴り』を実現するためにアナログのパッシブ回路だけではどうしても追い込めない細やかなスピーカーユニットの制御をDSPで行うEVE Audio。新製品のSC203はウーファー後継3インチのメーカー最小モデルです。

小口径でありながら豊かな低域を歪み無く自然に出力するためにキャビネット裏にパッシブラジエーターを設け、それらをDSPで制御。これまでの小型/デスクトップスピーカーの常識を変えるスピーカーが登場です!

SC203 概要

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コンパクトなサイズでも、迫力のあるサウンドが欲しい。そんな要望に応えるのが、相反する要素、コンパクトさとパワーの両方を最新技術で実現したこのSC203です。これほど小さなサイズで、高品質なコンポーネントを組み合わせて、ベストなパフォーマンスと高解像度を実現することは、EVE Audioのエンジニアにとっても大きなチャレンジでした。

SC203は、そのコンパクトなサイズゆえ、設置場所が限られているプロフェッショナルのデスクトップ、音質にこだわるホーム/ゲームユーザーにも最適なモデルです。

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このスピーカーにはFlexi Padというくさび型のオレンジ色のラバーパットが付属しており、0°、7,5°、15°で正確に角度を付けて、場所に応じて最適な角度で設置できるように、

オプションのアクセサリーとして、SC203専用のマウント・アダプターが用意されているので、3/8インチ径のマイクスタンドとスピーカースタンドに簡単にマウントして設置することができます。また、壁面取り付け用のウォール・マウント・アダプターを使用すれば、壁面に取り付けしてさらにスペースを節約することができます。

マウント・アダプターを使用しているときでもFlexi Padを併用できるので、不要なレゾナンスの発生を防止したり、リスニング・ポジションから正確に0°のアングルに設置することができます。

Tech Talk

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小型のデスクトップ・スピーカーにウーファーを採用するとき、幾つか特別な研究が必要でした。低域を正確に再生する必要性に応えるため、駆動範囲の大きい1インチのボイスコイルを装備した、3インチのウーファーを新たに開発しました。この16mm長のボイスコイルが直線的に前後に駆動し、このウーファー径でも±5mmという大きな可動域を実現しています。しかし同時に、このような大きな駆動に耐えうる最適な複層構造の皮膜素材が必要でした。数え切れない回数のテストを重ねた結果、低いレゾナンス、安定性と、リニアな振動の伝達を実現するため、コート加工された紙の素材が、この要求に応えるのに最適な素材であることがわかりました。

そのあと、ディストーションを最少に抑えるため、シャーシのバスケットに空気の透過性の高い素材を採用するなど、ウーファー全体の構造の設計が、このような小型のウーファーに要求される、すべての必須項目を実現しています。大型のドライバー・マグネットは、パワフルなエンジンとして働き、ウーファーの限界点の近いところでも安定して駆動します。

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パッシブ・ラジエター – 単純に空気の力で動くパッシブのスピーカーをイメージするかもしれませんが – SC203の背面に装備されているものは、低域の再生能力を強化し、このスピーカーの再生能力をなんと62Hz (-3dB)まで、非常に低いディストーションで再生することに貢献しています。

backSC203のセットアップは2-wayのマスターとスレーブのシステムで構成され、4台のパワーアンプによって駆動されます、一つ一つのウーファーとツィーターはそれぞれ専用の30W PWMアンプによって駆動され、正確にドライブするよう個々にフィルターを持っています。

SC203にはアナログRCA、光デジタルとUSBの3種類の入力端子が装備されており、様々なソースの信号を入力することができます。さらにボリュームがコントロール可能なマスター・スピーカーのサブーウーファー出力に、TS107やTS108のようなサブウーファーを追加して、パワフルな2.1システムを簡単に組むことができます。背面のディップ・スイッチは、80Hz以上を再生する「サテライト」スピーカーとして使うのか、フルレンジとして使うのかを切り替えます。

µA.M.T.ツイーター

TweeterEVE AUDIOがすべてのモデルで採用しているA.M.T.ツイーターの高音質でディストーションが低く、解像度が高いという特徴を、SC203のような小型のスピーカーに搭載するためには数ヶ月の研究期間が必要でした。そしてµA.M.T.という新しい専用のツイーターを開発するに至りました。

この新しいµA.M.T.は類い希な正確さと明瞭度で驚くべき高域の再生能力を実現しています。µA.M.T.の表面積は400mm²しかなく、SC204などに採用されているRS1ツイーターの半分以下の面積しかありません。ウェーブガイドを新たに組み合わせたことで、より幅広い帯域で理想的な放射パターンを実現しました。もうツイーターのスイート・スポットの狭さに悩まされることはありません。

このシステムを完結させるのが、強力なネオジム磁石です。磁力のあるフォルダーと薄型のフォルダーを組み合わせ、規定されたSPLの範囲内で非常に低いディストーション値を実現しています。EVE Audioの他の製品同様、コストダウンの妥協は一切ありません。ウーファーとµA.M.T.ツイーターの両方に固定のスピーカー保護グリルを装備、不意の破損を防ぎます。

DSP

dspSC203は、他のEVE Audioのスピーカーと同様に、高解像度のDSP回路を内蔵しています。ノブを兼ねたボタンを一押しするだけで、ユーザーの作業環境に合わせて、正確なボリュームの調整、バランス、ハイシェルフ、ローシェルフ、LEDの明るさ、入力の選択、スピーカー・ポジション(Flat、Desk、Console)の切替えが可能です。

デジタルのプロセシングを繰り返したくないと思うかもしれませんが、この点ではEVEのスピーカーは実に合理的です。Cirrus Logic製の192kHz/24bit A/Dコンバーターが、デジタル信号をDSPセクションに供給します。そしてDSPから直接デジタル信号がPWM方式のアンプに送られ、再びデジタル-アナログの変換をすることなく、入力音に忠実な再生を行います。

パッシブ・ラジエター

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パッシブ・ラジエターの技術は、パッシブのウーファー・ユニットを、メインの駆動するドライバーとは別に追加したものです、駆動するドライバーが発生する内部の空気圧がパッシブ・ラジエターを動かし、普通の小型のスピーカーが再生するよりも低い帯域の再生が可能になります。いわゆるプロオーディオの小型のシステムでは、コストの問題と開発の難しさから、この方式のスピーカーはほとんど見かけません。パッシブ・ラジエターの採用は他の方式よりコストが高く、正確にチューニングすることも難しいのです。パッシブ・ラジエターのもう一つのアドバンテージは、物理的なチューブ構造の穴が無いため、バスレフ・ポートが発生する風切り音が全くしないことです。2面にパイプの開口部があるスピーカーでは避けられない、不要なパイプのレゾナンス(基音の波長の半分の倍数)が発生することもありません。

このパッシブ・ラジエターのサスペンションもEVE AUDIOが独自に開発したものです。聴こえない超低域でのスピーカーの逸脱を防ぎ、チューニングされた周波数以下に影響する動きをコントロールする役割を果たします。その結果可聴域におけるインター・モジュレーションに起因するディストーションが減少しました。つまりこのパッシブ・ラジエターの技術のおかげで(ほかにも幾つかエンジニアリング上の秘密はありますが)SC203は自信を持って「フルレンジ」といえるスピーカーとして機能し、非常に小型ながら正確な低音の再生を実現しているのです。


 


特徴
・背面にパッシブ・ラジエターを装備。サイズを超えた低域を62Hzまで再生。
・多機能なマスター/スレーブ、ステレオ・スピーカー。サブウーファーも統合
・新しいμA.M.T.リボン・ツイーターと3インチ・ウーファー
・専用設計のPWMアンプをドライバー毎に装備
・24bit/192kHz ADコンバーターとDSPコントロール機能
・ハイ/ロー・シェルフ・フィルターとポジション設定
・サブウーファー接続時のサテライト・フィルター
・ステレオRCAアナログ入力、RCAサブウーファー出力
・光TOSLinkとUSB端子でデジタル信号をダイレクトに入力
・0°、7.5°、15° で設置確度を調整可能なFlexi Padsを同梱
・オプションのマイクスタンド・マウント・アダプター


¥ (本体価格:¥ )

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