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2014年1月22日 キャンペーン, ,

Rock oNスタッフ直伝!!お役立ち裏技集 第1弾『自分の曲をセルフリミックスして新しい発想を手に入れよう!』OCTATRACK 編


ダンスミュージックのループを組んでみたけど、イマイチ..
昨日夜通しで作ったパターンが、今日聞くとパンチに欠ける…
頭が疲れてもう新しい発想が絞り出せない..

そんな時は

大胆に機材を変えてセルフリミックスしてみましょう!
プラグインの繋ぎ替えやリズムの録り直しなどは一旦頭の隅に避けて、
あれこれ悩まず気楽にシンプルな気持ちで手元にある素材で新たな発想を生み出しましょう。

今回リミックスに使うのはELEKTRON Octatrack。
ハードウェアのサンプラー付きシーケンサーです。

ハードウェアと聞いて身構えてしまうDAWでの制作に慣れた方や、Octatrackは知っているけど「難しそう」なイメージを持っている方。
蓋を開ければ、非常に明快且つアグレッシブなマシンである事が分かります。偶発的な発想を確信犯で起こせるシーケンサーが全ての鍵です。

魔法のシーケンサーとあなたの素材があれば、面白いほど簡単に新しいアイディアが生まれます!
今回はリズムパターンをリミックスしてみましょう。

ELEKTRON OCTATRACKを使ったセルフリミックス

手順
1:波形を自動で切り刻んで自動で並び替え
2:パラメーターロックでアグレシッブにリミックス!
3:元のトラックとミックスしたり聴き比べたり

まずはDAWで組んだパターンをOctarackに取り込みます。
方法は2つ。とっても簡単です。

①オーディオインターフェースのアウトをOctatrackのインプットA/Bに繋ぎ、マニュアルでサンプリング。
②オーディオを書き出して、USBケーブルでOCtatrackにサンプルを送る。

今回は②を採用します。

簡単なオーディオデータの取り込み

Octatrack側で新しい「セット」を作っておいてPCと接続。
Octatrackの「プロジェクトメニュー」から「USB DISK MODE」を選ぶと
PCのデスクトップ上にOctatrackが外部ディスクとして現れます。
あとはその中の「AUDIOフォルダ」に書き出しておいたオーディオをドラッグ&ドロップするだけです。

サンプルの準備が出来たらOctatrackで波形を編集します。波形がグラフィカルに表示され、スタート/エンドポイントの設定は勿論、波形の拡大/縮小も全てツマミで行えます。ロータリーエンコーダーの強みですね。
さらにロケートポイントの設定時には「ゼロクロスポイント」が表示されるので、波形を思いっきり拡大しなくても正確な設定が素早く行えるので便利!
スタートポイントとエンドポイントを決めたらここからがいよいよリミックスです。

見易い波形スライスで速攻リミックス

サンプルを好みの数に自動でスライスします。
サンプルの店舗はOctatrackが自動検知するので、スライス数を選ぶだけで、アタックポイントに沿ったスライスが出来ます。今回は16分割にしてみましょう。

あっという間に16個のパーツに分割されました。ここで特筆すべきはOctatrackでのサンプルの編集は非破壊編集なので何度でもやり直しができる事に加え、サンプルを16個保存しなくても良いという事です!

MPCなどでサンプルを分割した場合には分割した分だけ新しいがサンプルとして保存され、名前も分かりにくいですが、Octatrackならサンプルの読み出し位置を設定するだけなので、ストレスフリーでサンプル分割が出来ます!!

スライスデータをシーケンサーに自動配置

そして分割したサンプルは自動で16個のステップに割当てることが出来て、再生ボタンを押すと切り刻まれたサンプルが「シーケンサーによって」元と同じ状態でによって再生されます。
そしてここから劇的にリズムを変えて行きましょう。

16分割してシーケンサーステップ上に自動で配置されたサンプルの順番を自動でしかもランダムに変えてくれる「CREATE RANDOM LOCKS」というコマンドがあります!しかもこのコマンドは何度でも実行する度にランダムに読み出しの順番が変わるので、納得の行くまでやっちゃいましょう。ちなみにテンポを変えてもピッチは変わらず追従します。

ここまで大体5〜6分くらいです。コレだけでも元のリズムパターンが劇的に変化しています。
そしてここからがOCTATRACKの本領発揮です。

「パラメーターロック」による変化自在のシーケンス

ELEKTRONのシーケンサーは、そのスッテプ毎に複数のパラメーターを個別に設定出来る「パラメーターロック」なる機能があります。どういう事かと言うと例えばステップ5のピッチを+4.4、再生するスライスをSL10に設定し、ステップ6のピッチを-6.4、スライスをSL7にという具合に設定して行けば、元のサンプルからは想像も出来ないようなアグレッシブなパターンを簡単に作成する事が出来ます。

設定も超簡単、任意のステップを押しながら、もう片方の手でお目当てのパラメーターを変更するだけです。
個別に変更したパラメーターは反転で表示されます。

空間系エフェクトの「パラメーターロック」で前人未踏のサウンド体験

そしてOCTATRACKで1トラック当たりに設定できるパラメーターロックはなんと29個です!
ちなみにOCTATRACKは1トラック当りに2つエフェクトを同時に使用できるのですが、なんとこのエフェクトのパラメーターまでもがパラメーターロック出来るのです。

例えばステップ毎にディレイのタイムをバラバラに設定して、フィルターのカットオフを「0」「127」「0」「127」などと設定すれば、もの凄いシーケンスが再生されます。

エフェクトは13種類あり、「フィルター」、「コンプ」などのオーソドックスなものから「エコーフリーズディレイ」といったマニアックなものまであり。

個人的なおすすめはリズムに掛けるのであれば、「Lo-Fi」「コンプ」の組み合わせがおすすめです。「LO-Fi」はビットクラッシャー系の音ですが「揺らぎ」を設定するパラメータがあるので薄めに掛けると古いテープに突っ込んだようなサウンドになります。特にTR-09系のサウンドと相性が良いですね!

クロスフェーダーで「シーン」を瞬時に切り替え、ミックスも

上記で設定したパラメーター群は「シーン」として本体に16個保存でき、その「シーン」それぞれクロスフェダーのAとBにアサインする事で、クロスフェーダーによる瞬時の切り替えが可能です。

例えばクロスフェーダーのA(左側)にエフェクトがドライな設定にしておき、B(右側)をウェットにしておき、パターン再生中にクロスフェーダーを左から右に動かす事で、徐々にエフェクトが掛かって行くという効果が得られます。

最後に出来上がったパターンをトラック1に、元のサンプルをトラック2にアサインし、
それぞれクロスフェダーのAを「トラック1のみ再生」、Bを「トラック2のみ再生」に設定しておけば、リミックス前とリミックス後を同時に走らせながら聴き比べたり、ミックスしてしまったり出来ます。

いかがでしたでしょうか。OCTATRACKが強力なインスピレーションツールとなる事がお分かり頂けたと思います。
僅か15分程度の作業で、しかも2トラックしか使わずに個々までの事ができてしまうポテンシャルは本当に脅威的です。
OCTATRACKはオーディオ×8トラック、別にMIDI×8トラック使えるので、リミックスだけでなく、最初からOCTATRACKで作業を始める事もできますね。

煮詰まった時はラディカルな発想で大胆にセルフリミックス、是非お試し下さい!



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