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2014年8月22日 新製品, ,

Keep On Burning ” Antelope Audio Zen Studio “〜12chマイクプリ搭載!直感的な操作が新しい!


Keep On Burning 第四話

〜12chマイクプリ搭載!直感的な操作が新しい!

伝説のアードシンクの開発者、イーゴア・レービン氏により創設されたAntelope社。

オーディオマスタークロックにアトミック・クロッキングを採用する技術の先駆けとなり、レコーディングスタジオに於けるマスタークロック、AD/DAコンバータといったプロオーディオ製品やオーディオ愛好家とプロの両方をターゲットにUSB DACの製品を精力的にリリース。ハイエンドデジタルオーディオメーカーとして今、注目を集めています。

諸行無常のデジタルワークフローの変化、高音質、高機能性を求めるユーザーのニーズに一石を投じるべく、Antelope初のプロフェッショナルなポータブルインターフェイスZenが遂に日本上陸。販売開始!ポップでキャッチーで斬新なフォルムの真価をハンズオンでレビュー!

Zen Studioは非常に多くの入出力を持っています。特筆すべきは12chものマイクプリアンプ。通常ドラムをマルチマイクで最低限それぞれに独立してマイキングをしようとすると1タムの場合

【Kick】【Snare Top】【Snare Bottom】【HiHat】【Floor tom】【Hi tom】【Top x2】

といった構成が一般的ですが、それだけでも8chのマイクプリが必要です。

8chものマイクプリを搭載されたオーディオインターフェイスは他社メーカーを含めても限られた製品しかなく、その中で性能と信頼性を考えると非常に高額となってしまいます。

また8chものマイクプリをアウトボードを揃えようとすると更に高額となり、携帯性に劣ってしまうことも。

Zenは余裕を持たせた12chものクラスAマイクプリを搭載しているので、上記の構成のマイキングにさらにRoomマイクを加えたり、Bassのラインやギターを同時録音したりと、バンド録音やライブ収録などでコンパクトなボディながら堅牢なコアシステムになること間違い無しです。

それだけにとどまらず、追加に8ラインin/outや16ch ADATコネクター、SPDIF I/O ワードクロックI/O etcと豊富な入出力を装備します。

ここまでの入出力を持つインターフェイスはルーティングが煩雑に見えてしまいますが、Antelopeのルーティングセッティング画面は非常にシンプルで明快。直感的に操作できるアメージングなインターフェイスとなっています。

ここまで明快な操作表示はいままで無かったと思いました。

直感的にZenをコントロールするコントロールパネルの仕組み

ルーティング

入力先(From)/出力先(To)を何とシンプルな1画面で表示。ルーティングの認識が一目瞭然。各社からリリースされるオーディオインターフェースには、専用のミキシングソフトウェア上でルーティングが組めるソフトウェアは多々ありますが、その中でも特に直感的で操作しやすい表示です。

操作方法はいたってシンプル!入力先(From)から出力先(To)にドラッグ&ドロップで瞬時にルーティングが可能。同じ色同士がつながっているので視認性もバッチリです。さらに、内部DSPによるEQ,Comp FXもドラッグ&ドロップでインサートが可能。これ以上奥の階層はありません。

インプットレベル管理

コントロールパネル上部のコンパクトなレイアウトで直感的な操作が可能なレイアウト

・マイクインプット:12chのクラスAプリアンプによる透明感のあるサウンド。全てのチャンネルに独立した48V電源を供給可能!zen全面側についている4chはDI入力も可能です。

・ラインインプット:-6dBから+12dBまでの範囲でゲイン調整が可能

・ADAT/SPDIF インプット:ラインインプットと同じく-6dBから+12dBまでの範囲でゲイン調整が可能

MIXER機能

任意のインプットをドラッグ&ドロップしMIXERレイアウトにて、ボリューム・パンニングの調整が可能。例えばレコーディング時にモニターしやすい独立したミックスバランスを構築し、HP OUTに送る事も出来ます。また、その場合HP1,HP2にもそれぞれの独立したミックスを別々に送ってあげる事も出来ます。

スタジオ側とブース側でのモニタリングバランスの調整に重宝しますね!

AFX機能

DSPエフェクトによるEQ、コンプ処理が可能となっています。DAWに取り込む前のピーク管理、トリートメント等に最適。またモニター送り前の補正、スタンドアローンでのAD/DA時の微調整、補正にも使用が出来ます。デフォルトの処理順序はEQ→Compの順ですが、Comp→EQへと処理の順番を入れ替える事もできそうです。

※執筆現在は、zen softwear 1.26ですが、AFXの処理順序はEQ→Compで正常に動作しますが、Comp→EQへと順序を入れ替えるとEQが効かなくなる現象が確認できました。

Tips:Antelope 日本語サイトのサポートよりダウンロードできるZen Control Panel はバージョンが1.2.2となっていますが、サイト右上部よりEnglishサイトにジャンプするとバージョン1.2.6がダウンロードできます。検証中若干ですが1.2.6の方が動作的に安定していましたのでRock oNではこちらのバージョンをおススメします。

実際の操作感としてはこれほどないというほどシンプルで明快な視認性でさくさく操作することができました。現バージョンでは、多少ソフトウェアに不具合がありましたが、時間の問題ですぐに解決することでしょう。この結果はAntelopeにも報告します!

音質は明るいキャラクターながらもAntelopeらしい中低域の粘りと押し出し感が感じられました。バンド系はもちろんクラブ系、Jazzなど幅広いジャンル、シーンで活躍してくれることは間違いありません!ライブ録音、スタジオレコーディングの用途の他、自宅でもメインオーディオインターフェイスとしてプロフェッショナルな要求にも応えられるAntelope Zenの実力。その真価は是非Rock oN店頭、またはあなたのご自宅、現場で刮目してください!



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