さてさて、お待たせしました。Digidesignレポート第2弾をお届けすることにしましょう! まずは衝撃のデビューから早2日、Pro Tools 8の続きです!!!(レポート第1弾とは書き方を変え、ここからは新機能を箇条書きで紹介していくことにします……)
○ 革新的な新機能、エラスティック・ピッチ
v7.4で搭載された強力な機能、エラスティック・タイム。今回はそのピッチ・バージョン、エラスティック・ピッチが搭載されました!
エラスティック・ピッチでは、オーディオ・リージョンのピッチ(音程)を半音/セント単位でリアルタイムに変化させることができます。先日のレポートにアップしたデモ・ビデオをぜひご覧ください。デモ・ビデオでは、ボーカルのピッチをセント単位でリアルタイムに補正、さらに8分音符単位で分割したギター・フレーズを基に、ところどころ音程を変えて新たなギター・フレーズを作ってしまっています。まぁ、同じことは他の手法でも出来るわけですが、エラスティック・ピッチの場合は「簡単に素早く実行できる」というのがポイント。思いついたときに、即座に試すことができます。一刻も早く自分でも使ってみたい新機能ですね!
○ 新しいコンピング機能
1本のオーディオ・トラックに複数のテイクをレコーディングできるという機能は、Pro Toolsがハシリだったわけですが、今回その機能がさらに使いやすくなりました。ループ・レコーディングした複数のテイクをオーディオ・トラックの下に展開表示させ、部分部分をかいつまんで好みのテイク(プレイリスト)を作成できるようになったのです。Logicなどではお馴染みの手法ですね。Pro Toolsの場合はさらに簡単で、任意のテイクの任意の部分を選択してクリックするだけで、即座にプレイリストに反映されます。これも先日のレポートのデモ・ビデオを見ていただいた方が分かりやすいので、ぜひご覧ください!
○ Pro Tools LE/M-Poweredの最大トラック数が48に!
これはビッグ・ニュースでしょう。Pro Tools LE/M-Poweredシステムでは、オーディオ・トラック(モノ/ステレオ)の最大数が48に拡張されました。さらにオプションのMusic Production Toolkit 2/DV Toolkit 2を追加すれば、最大数は64に拡張されます。また、新たにリリースされるComplete Production Toolkit(Pro Tools LEシステムのみ対応)を追加すれば、最大数を128に拡張することができます! これは凄い。実用上、Pro Tools LEシステムでもオーディオ・トラックは無制限になったと言っても過言ではないでしょう。
○ Pro Tools LEシステムでも最高7.1chのマルチ・チャンネル・ミックスが可能に
新しいオプション、Complete Production Toolkitによる恩恵はトラック数だけではありません。このオプションを追加することで、な、な、なんとPro Tools LEシステムでも最高7.1chのマルチ・チャンネル・ミックスが可能になります! Pro Tools LE+Complete Production Toolkitの組み合わせは、機能的にはPro Tools|HDシステムに肉薄すると言っていいでしょう。
○ 編集ウィンドウ内のUniverse表示
編集ウィンドウの上部に、Universeウィンドウの内容を表示できるようになりました。もちろん任意のロケーションをクリック&ドラッグすれば、それが即座に下のセッション表示に反映されます。これにより、これまではウィンドウが邪魔だからUniverseを使わなかったという人も、積極的に活用するようになるのではないでしょうか?
○ トラックのプラグイン・スロットの数が倍の10に
オーディオ/AUX/マスター・トラックのプラグイン・スロットの数が倍の10に拡張されました! これまでは6個以上プラグインを使いたいときはAUXトラックのお世話になっていたわけですが、今後はこの手法に頼る必要はほとんどなくなるでしょう。
○ A.I.R.製プラグイン・エフェクトの内容
今回から新たに付属するA.I.R.製プラグイン・エフェクト。その内容を頑張って調べてきました! 以下のとおりです(あれ? 全部で19個ですね(汗)。全部で20個のはずですので、何か1つ抜けているのかもしれません……。すみません!)。
AIR Kill EQ、AIR Frequency Shifter、AIR Non-Linear Reverb、AIR Reverb、AIR Spring Reverb、AIR Dynamic Delay、AIR Multi-Delay、AIR Chorus、AIR Ensemble、AIR Filter Gate、ALR Flanger、AIR Fuzz-Wah、AIR Phaser、AIR Talkbox、AIR Vintage Filter、AIR Distortion、AIR Enhancer、AIR Lo-Fi、AIR Stereo Width
これまでのDigiRackを補って余りある内容ですね。いずれも期待できそうなものばかりです。ちなみに昨日、プロシュマー製品の担当マネージャーに話を訊くことができたのですが、その方は一番のお気に入りはAIR Kill EQと言っていました。
また最初のレポートで、この他にもDigidesign D-Fi、同 Maxim、同 Eleven Free、Bomb Factory SansAmp PSA-1が付属するとお伝えしましたが、Digidesignのスタッフによると、もう1つTrillium Lane Labsのプラグインも付属するとのことです。TL EveryPhaseでしょうか? それともTL Utilitiesでしょうか? いずれにせよ、Pro Toolsに付属するソフト・シンセ/プラグインの内容は、もの凄いことになってしまいました……。Pro Tools 8へのアップグレード価格はまだ発表になってませんが、おそらくLE/M-Poweredに関しては2万円は超えないことでしょう。ということは、わずかな出費で、これだけのソフト・シンセ/プラグインが手に入るということになります。これはもうPro Tools 8にしない手はないですね!
つらつらと書き連ねましたが、これらはPro Tools 8の新機能の一部に過ぎません。Digidesignの「Pro Tools史上最高のアップグレード」という謳い文句も全く大げさではないのではないでしょうか。全Pro Toolsユーザー必須のアップグレードだと思います。嗚呼、リリースが待ち遠しい!!!(Digidesignのスタッフによれば、日本では12月くらいにリリースできるだろうとのことでした)
今回のAESコンベンションのDigidesignのトピックは、Pro Tools 8だけではありません。その他にもいくつかの新製品が発表されました。
○ 003 Rack+ Factory
定番Pro Tools LEシステム:003 Rackをベースに、マイク・プリアンプの数が計8基に拡張された「003 Rack+ Factory」が登場しました。バンドの同時録音やドラムなど、多チャンネルのレコーディングを行う人には最適のシステムと言えるでしょう。(画像修正しました!)
○ Music Production Toolkit 2
Pro Tools LE/M-Poweredユーザーの人気オプション、Music Production Toolkitが初のバージョン・アップ。このオプションをインストールすることにより、Pro Tools LE/M-Poweredシステムのオーディオ・トラックの最大数が64に拡張され、マルチトラック対応のBeat Detectiveが利用可能になり、Digidesign Eleven LE、同 Hybrid 1.5、同 Smack! LE、同 Structure LE、Trillium Lan Labs TL Space Native Editionといったプラグイン群、さらにはPro Tools MP3 Optionが追加されます。ステップ・アップを望むPro Tools LE/M-Poweredユーザーが最初に選択すべきオプションと言えます。
○ Complete Production Toolkit
今回、新たにリリースされたToolkitオプション。Music Production Toolkit 2とDV Toolkit 2のすべての機能を内包した上で、オーディオ・トラックの最大数が128に、インストゥルメント・トラックの最大数が64に拡張され、さらに最高7.1chのマルチ・チャンネル・ミックスも行えるようになります。Pro Tools LEとComplete Production Toolkitとの組み合わせは、ネイティブ・プロセッシングDAWの最高峰と言っていいでしょう(Complete Production ToolkitはPro Tools LEシステムにのみ対応します)。
○ D-Command Producer’s Desk
ICON D-Commandシステム用に魅力的なオプションが登場しました。このD-Command Producer’s Deskは、D-Commandと同じ筐体にPro Tools Custom Keyboardを埋め込み、奥にはディスプレイ用トレイ、キーボードの脇にはトラックボール(マウス)用のスペースを設けたペリフェラル。これによりキーボード/トラックボール(マウス)を置くスペースを確保する必要がなくなり、D-Controlのような完全なコントロール・サーフェース環境が実現します。もちろん、オリジナルD-Command用とD-Command ES用の2カラーが用意されます。
この他にも、Video Satellite、Video Satellite LE、Satellite Linkといった製品が発表されています。これらについてはDigidesignのWebサイトをご覧ください!
このレポートでご紹介した製品についての感想、
ご意見などをお寄せください!
AES CONVENTIONは、世界規模のプロ・オーディオ機器の祭典です。このサイトをご覧いただいている皆さんが楽しめるようなコメントをお待ちしております! コメントのルール&マナーをお読みの上、気軽に楽しく使ってください!
コメントをお寄せ頂いた方の中から、抽選で3名様にApple iPod nano(8GB)をプレゼント!! カラーはグリーン、イエロー、ピンクのいずれかです(カラーのご指定はいただけません)!
コメントの受け付けは終了致しました。感想、ご意見をお寄せ下さった皆様、ありがとうございました!プレゼントの当選者発表は、2008年10月24日、オンラインストアにて発表致します!
Protools Leでもオプションでサラウンドに遂に対応するんですね.
by nobe さん @ 2008 年 10 月 7 日また,プラグインの増強やエラスティックピッチなど盛りだくさんで
かなり期待できるアップデートですね.
あと,003 Rack+ Factoryのところ写真が003 Rackになっています(笑)
早く、試したいです。
by A.Y さん @ 2008 年 10 月 7 日発売が待ち遠しい。PPCのシステムでも動いて欲しいな。
楽譜が!
sibeliusの恩恵が!
異名同音を認識できたら凄いですが,どうなのでしょうか…?
しかし専用ハードが必要なのは辛いですが…
by i.no さん @ 2008 年 10 月 7 日Pro Tools LE/M-Poweredの最大トラック数が48で、さらにオプションのMusic Production Toolkit 2/DV Toolkit 2を追加すれば、最大数は64に拡張され、新たにリリースされるComplete Production Toolkit(Pro Tools LEシステムのみ対応)を追加すれば、最大数を128に拡張することができます! これは凄い。
by HELLO!ROCK!! さん @ 2008 年 10 月 8 日他のDAWと比べれば、本当は凄くないことだと思いますが、今までの事を考えれば、かなり!!凄いですよねー!!
003の購入も考えても良いかも!?と思いました。
Pro Toolsはやはり業界標準ですね!!
by T.I さん @ 2008 年 10 月 8 日SansAmpやLo-Fiが標準で付属してくるのは、ファクトリーバンドル持ってない私にとっては非常にありがたいです!
LE/MPでのトラック数拡張やコンプ機能も「あったら便利だなぁ」と最近思うことが多かったのでうれしい限り。
ただ他社プラグインのヴァージョンによっての対応云々でまた頭を悩ませるのか?というのが少々心配点。
あと、なによりPPC切り捨てないでほしいなぁ….
できれば10.4.9~11サポートしてほしいなぁ(Safari3にしたいのです)…などとも思う次第です。
しかしながら楽しみなのは変わりないのですが。
by takaya さん @ 2008 年 10 月 8 日003 Rack+ Factory正統進化といった感じですね。8chマイクプリは実用度高いと思います。これでモバイルレコーディングも増設マイクプリがなくてOK! ただ新MacBookからFW400ポートがなくなってしまいましたね。 FW機器の将来が非常に不安になってしまいました。
by AIKO.Y さん @ 2008 年 10 月 15 日これを読んでいてPro Toolsが欲しくなりました。
by forte さん @ 2008 年 10 月 17 日トラック数が増えたのがとても嬉しいですね。
Music Production Toolkit 2も標準で付いていればとっても嬉しいのですが…(笑。