ファーストインプレッション
普段はMac環境にてRME社Fireface UCXを使用していますが、今回同じようなサイズ感のZenTourをLIVE用に導入してみました。
取り急ぎモニターアウトのみの接続テストですが、ブレイクアウトケーブルでクラスを超えた入出力ができるのは魅力ですね、2系統のADAT端子など、ラック型インターフェースに全く引けをとらない入出力です。
インストール後まずEditerを立ち上げましたがRMEとは一味違うマトリックス表示で、こちらも自由なセットアップができることには魅力を感じました。Antelopeのスタッフの方が言っていたパッチベイ感覚というのもわかります。
セットアップ時もモニターVolume用の大型ノブ、各CHの入出力Gainやミュートなどタッチパネルでの1タッチ操作性は非常にいいですね。ここはEditerベースの各社モバイルインターフェースとは一線を画した操作性があります。
サウンドへの印象
では早速サウンド試聴、正直普段使っているRMEとは全く違うキャラクターですね。私は電子音楽の人間なのでエッジが硬く、音圧感の高いサウンドを好んでRMEを使っていますが、ZenTourはマスタークロックメーカーらしくアコースティックで柔らかい印象です。これはユーザーの好みが出る部分なので、導入検討されている方はまずRockoNさんでの試聴をお勧めしたいですね。インターフェース自体のモニターアウト端子出力レベルも低めな印象で宅録を想定しているのかもしれません。
私ならこう使う!
DSPエフェクトをLIVEなどで積極的に使用していきたいと感じていたので、ZenTourの仕様は魅力ですね。これだけ多彩なエフェクトを搭載したインターフェースはモデルがまだまだ限られていますから、リアルタイムでPCに負荷なく使用できるのは大きなアドバンテージです。外部エフェクトを使用した複雑なセットアップにも小型ながら先述のブレイクアウトやADAT入出力で対応できるため、積極的に持ち運んで使いたい印象ですね。(他社と比較するとモニターアウトの出力レベルが低めな印象なので、外部ミキサーでレベルを引き上げて使用しました。)
記事内に掲載されている価格は 2016年9月15日 時点での価格となります。
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