ファーストインプレッション
まずは何と言ってもデザイン!見た目がいいですね!最近のインターフェイスはコンパクトさを求めてしまうとどうしても外装が安っぽいものが多かったりするのですが、開封してパッと見たときの「高級感」がすごかったです。ディスプレイもこんなに綺麗に表示されるのかと驚きました。しかもタッチパネル対応です。
私のメイン機はMacProを使用しているのですが、USBポートが足りなくなるため場合によってThunderbolt接続できるというのもポイントです。また持ち運び用にもMacBook Proを持っているので、USBで使用できる、割と柔軟に対応してくれます。
Zen TourはよくあるRMEやApogeeと同じようにPC内のエディターで操作することになると思っていたのですが、タッチパネル対応のディスプレイと大きな(中心にある)ノブでの操作も容易にできるのが瞬時にアクセスできる部分は好印象です。出音の確認用にそれぞれA/B切り替えもワンタッチで出来るので、サブモニ出し用にもバッチリ使い勝手はいいです。
そして注目なのがDSPエフェクトのバリエーションも豊富で、特にPCの負担無しにギターアンプのシミュレートと求めてるサウンドをDAWやスタンドアローンでCPUを使用せず出すことができます。レイテンシがないのもオススメですね。録りの時点の音作りは何より大切なので積極的に使っていきたいですね。
サウンドへの印象
サウンドに関してはやはりAntelopeの有名なマスタークロックTrinityが効いている!と言った印象です。
最近はレコーディング・スタジオにいってもAntelopeのクロックを使用することが多いのですが、その音がこのサイズのインターフェイスから出てくれるのはちょっとした衝撃です。小型なのに、クロックもハイスペック…申し分ないですね。
そしてダイナミックレンジの広いアコースティックな音楽の表現力も非常に高く、ネット音楽シーンは音圧が高いサウンドが流行していますが、そんな派手なサウンドも鳴らしきれるポテンシャルを持っています。もちろん内部のコントロールパネルでのルーティングのアサインは一度記憶させてしまえば、いつでも読み込みもできるので、どこでも持ち運んでも活躍できるのも魅力的です。
とにかく音の出入り口になるインターフェイスにとって大切な「どのレンジもきちんと見れる」ということが忠実に再現されていると思いました。
私ならこう使う!
やっぱり「持ち運びに優れている」ということを活かしていきたいですね。入出力も豊富なのでライブRECと合わせて同期出しにも使えそうです。もちろんDSPであらかじめにプリセットしておけば、リハ時の音が本番でも再現可能でしかもDAWを通さなくてもダイレクトにプレイバックできる点も、実際に機会があれば活用していきたいです。
サイズやスペック内容を見ればエンジニアよりはクリエイターにオススメしたい印象もありますが、マイクから直接挿してしまえば余計な劣化も無いのでボーカル録り用にレコーディングスタジオに持ち込んで、サブでの返し含めた要素でのREC機材として使うのも面白いかな?と思いました。
記事内に掲載されている価格は 2016年9月28日 時点での価格となります。
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