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17
Mar.2017
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デジタルミキシングシステムの世界トレンドを聞く~ Loud Technologies Matt Frazier氏インタビュー ~

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Mackieといえば、ミキサーを中心に、歴史あるビッグブランドとして説明不要の大きな存在。そのMakieブランドを擁するLoud Technologiesから、APAC(アジア太平洋)のDirector of Sales Matt Frazier氏が来日しRock oNに来店。「日本の市場動向を確認したい。」ということで、弊社スタッフと国内のミキサー、スピーカーの市場トレンドについて意見を交換しました。

Matt氏から日本のマーケットについての質問が落ち着いたところで、弊社スタッフから、デジタルミキサーを中心とした世界の状況、Mackieブランドの動向についてお話を伺いました。

まずは、Matt氏から動画でメッセージをいただきましたので、ご覧ください!


Rock oN : 御社はデジタルミキシングシステム「AXIS」を展開されていますが、デジタルコンソールの世界トレンドについて教えていただけますか?

Matt氏:デジタルミキサーの優れた点は、非常に高い柔軟性です。AXISではiPadとの連携機構を採用していますが、自分が使いやすいように自在にアレンジできるのが特徴です。アナログでは出来なかったことがデジタルだとできる。これは素晴らしい特徴です。

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Rock oN:特に北米についてですが、従来からアナログミキサーを使ってる世代の層へのデジタルミキサーの浸透状況はどうですか? 例えば、頑固な人は「俺はデジタルに移行しない!」みたいな。。。

Matt氏:おっしゃるとおり長くアナログミキサーに慣れてきた人はアメリカでも多いですが、若い層を取り込むきっかけという意味で、デジタルであることは逆に強い要素です。「デジタルの方が操作しやすい」という認識を持った年代が出てきています。ただし年齢の高いエンジニアでも、「iPadを手にすれば卓から離れても操作できる」といったデジタルならではの利便性を分かってもらえれば、デジタルシステムを評価する人たちは大勢いますよ。特定の年齢層にマーケティングを絞る、みたいなことはしてないです。

Rock oN:Mackieはミキサーの世界で初めてiPadを使ったコントロールサーフェスで成功した事例だと思います。ミキサーにおけるiOS端末を利用した可能性や未来についてお聞かせください。

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Matt氏:iOSを使用してミキシングを行うことには様々なメリットがあり、デジタルオーディオと同様、驚くほどの柔軟性を備えています。iPadを使用するミキサーは大きく分けて二つあります。一つはミックスをコントロールできるもので、もう一つは単純にミックスをナビゲートするものです。アプリケーションやユーザーの好みによって、どちらのアプローチも効果を発揮できると思っています。ミックスコントロールについて言うと、ミックスのために複数の異なったビューからナビゲートを行ったり、ユーザーが使いやすいようにミキサーそのもののレイアウトをカスタマイズできたり、内蔵のエフェクトやプロセスツールに素早くアクセスしたりと、様々な柔軟性があります。

別のメリットとして、会場のあらゆる場所からワイヤレスでミキシングを行うことができるという点があります。加えて、iOSアプリは直感的に操作ができるため、オーディオミキシングと相性がよいという利点もあります。スマートフォンやタブレットを私たちは日常的に使用し使い慣れていますが、その使い慣れているユーザーインターフェースでオーディオスキルを身につけることができれば素晴らしいですね。

弊社DL32RはiPadとの親和性が非常に高く、ミックスを包括的にコントロールすることができます。より複雑なミックスが必要になる現場ならば、DC16を用いてコントロールすることもできます。また、部屋のどこからでもミックスをチェックし調整できる利点もあります。iPadですべての機能をコントロールできるデジタルミキサーはMackie AXISデジタルミキシングシステムぐらいでしょう。万が一、コントロールサーフェスのDC16とデジタルミキシングエンジンDL32Rのコネクトが外れてもiPad 1枚あれば公演を続けることが可能です。

Rock oN:御社のアプリケーション開発環境はどんな感じなのですか?

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Matt氏:社内にエンジニアのチームがあります。また、より専門的な技術が必要な場合は、弊社のあるシアトルには沢山の優れたソフトウェア開発企業があるので、そういった企業と協力しながら開発する場合もあります。

Rock oN:BigKnobが新しくなりますね! 初期BigKnob登場からかなりの時間が経過していますが、その間に、市場からモニターコントローラーに求められる要件の変化はありましたか? また、その変化に答えるため、御社が行ったこと等あればお知らせください。

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Matt氏:まず、初代Big Knobの需要がまだまだあるということに私は驚きを隠せません。それはオリジナルのデザインが優れていることを決定付けています。どのようなレコーディング現場でも、ベーシックでシンプルなモニターコントロールは今でも重宝されています。ミキサーなどでトータルミックスを行っていても(最近は主流となっていますが)、それとは別に素早く簡単にリスニング環境をコントロールできることは極めて重要です。新しいBig Knobシリーズには初代Big Knobの高評価を得ている基本的な使い勝手を継承しつつ、現代のレコーディングスタジオに求められる新たな機能を追加しました。新しいBig Knob Passiveは最もクリーンかつクリアーな方法で、モニタリングレベルをコントロールすることができます。Big Knob StudioとBig Knob Studio+は、レコーディングインターフェースとモニターコントロールを兼ね揃えた全く新しいハイブリッドなプロダクトとなっています。

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Rock oN:では最後に、Mackieブランドとして目指している事についてお聞かせください。

Matt氏:知名度が高いブランドですが、これからも成長していく必要があります。Mackieブランドのロゴ、Running Manロゴは常に時代の最先端を走り続けるという意味が込められています。これからも革新的な機能や耐久性の高い品質でありながら、皆様がお買い求めやすい、かつ素晴らしい価値をもつ製品をお客様に届けていきます!

Rock oN Shibuyaでは2017.3.24(金)までMackie AXISを店頭展示中です! お気軽にお越しください。

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メーカーHP

Mackie / Loud Technologies
http://loudtechinc.com

記事内に掲載されている価格は 2017年3月17日 時点での価格となります。

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