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3/20(日)に開催した「Rock oN UMEDAサウンドゼミ」 〜杉山勇司氏のノウハウであなたのミックスをクオリティアップ〜。1日2回開催しましたが、両回とも定員になりました。この日の概要をショートレポートとしてお届けいたします。
セミナー概要
Session.1 「プロの現場におけるミックス実例紹介」
Session.2 「ミックス クリニック」
日時:2016.3.20(日)13時、17時の2回開催(各回、同内容 120分)
場所: Rock oN Umeda リファレンススタジオ
まずは、AVID Pro Toolsがver.12になり、どのような進化を遂げてきたのか、時系列に沿った解説が杉山氏からありました。
Pro Tools 12.0
・I/O設定の改良
・モニタリング/自動ダウンミックスの追加
・無制限内部バス
・プラグインのアプリ内購入/レンタル
Pro Tools 12.1
・トラック数増加(128オーディオ/512インストゥルメント)
・トラック・インプット・モニター
・AFL/PFLソロモード
・コピー・トゥ・センド
・Pro Tools | Control 対応
・Pro Tools | S3 VCA スピル対応
Pro Tools 12.2
・VCA マスター
・ディスク・キャッシュ
・アドバンス・メーター
・ゲイン・リダクション・メーター
・さらなる安定性の向上
・新しい年間プラグイン特典バンドルを含むAvid Accessプランへの対応
Pro Tools 12.3
・トラック・コミット及びトラック・バウンス・ワークフロー対応
・編集/移動中のクリップに対する透過表示機能の追加
・フェード/バッチ・フェード機能の拡張とプリセット設定
・AudioSuite Pitch II
Pro Tools 12.4
・トラック・フリーズ機能に対応
間もなくVer 12.5がリリースされる予定です。クラウド・コラボレーション機能に関し、今まではファイル転送サービスサイトなどを利用してデータ交換を行っていましたが、Pro Tools内だけで行えるようになり、ネットワークを利用した様々な機能が追加される予定です。この日の時点では未公開情報の為、詳細は公開できないとの事でしたが、公開時にはもちろん弊社サイトでフォローする予定です。
いよいよ、杉山氏が実際の現場で使ったPro Toolsセッションデータを使い、ミックスの実例解説スタート。レコーディング時に、どのようなセッティングで行ったかなど、現場で撮影した写真を見ながら解説がありましたが、プロの現場の様子が見れる非常に貴重な内容でした!
アレンジの段階からレコーディングに至るまで、最終的イメージに向けて、どのようにセッションを進めるかについて綿密な打ち合わせを重ねられたそうです。アーティストの高い要求に応える為、杉山氏がどのようなミックスを行ったかを実際のセッションデータとレコーディング時の写真を見ながら確認。各トラックにどのような処理がされているか、といった細部にまで具体的な解説が行われました。本レポートでは、レコーディング時の写真が公開できないのが残念です。是非、次の機会にご参加いただき確認して頂ければと思います!
そしてミックスクリニックがスタート。受講生様がミックスされた楽曲 1曲を提出していただき、楽曲を再生しながら、受講生様のミックスに関する悩みに対し、杉山氏とマンツーマンの会話方式で、改善方法やアイディアを模索します。
受講生様の悩みや不安材料の中には、「何をどうしたらいいのかわからない」「もっとバランスをよくしたい」など抽象的な内容も多かったのですが、杉山氏の経験とノウハウを元に、より具体的な方法論へと解決を導きます。また、ミックスのみならず、スピーカーセッティング、マイクセッティング、アーティストへのディレクション方法など、エンジニアとして必要とされる要素についても広い観点からアドバイスが行われました。
セミナー終了後も、受講者のみなさんからの多くの質問が寄せられました。盛況の内セミナー全過程が終了。受講生のみなさま、お疲れさまでした!
記事内に掲載されている価格は 2016年3月28日 時点での価格となります。
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