第一線で活躍するクリエーターのインタビューやコラムなど、音楽と真摯に向き合う作り手の姿があなたの創作意欲を刺激します!
お久しぶりです!andrewです!過去最大の動員数と大盛況だったTREKKIE TRAXの5周年ツアーを終えて…(模様はTwitterで #TT5A #TT5A_Osaka をチェックしてみてください!)
今は大阪から東京へと戻る新幹線の中でこの原稿を書いております!そこで今回は隣に座っているレーベルのコアアーティスト、そして運営にも携わっているCarpainterへ、彼独自のサウンドメイクについてインタビューを敢行したいと思います。
andrew「今回のツアーの大阪で Carpainterのジャンルって何ですか? ってお客さんに聞かれてる場面が印象に残ってるんだけど、改めてなんて説明するのがベストなのかな?」
Carpainter「TechnoとBass Musicだったり色々なジャンルを融合したようなテイストで~って語ると長くなってしまうんだけど、一言でといわれたらRave Musicって答えるようにしてるよ。」
andrew「たしかにビートパターンはハーフだったり四つ打ちだったり色々なジャンルからの影響が垣間見えるんだけど、踊り続けられるという意味でRaveだなぁってCarpainterのLiveを聴いて感じたな。全てしっかりとダンスミュージックのフォーマットに落とし込んでるというか。あとは90sのRaveやTechnoを意識したシンセの音色もCarpainterらしさだと思うんだけど、その辺はどうやって作ってるのかな?」
Carpainter「シンセの音色に関してはDetoroit Technoからの影響が大きいね。中でもフィルターのCutoff、Resonanceの動きで展開をつけていく曲が好きだったから、自分もその部分に拘ることが多いよ。」
andrew「一曲例を挙げて解説してもらってもいい?」
Carpainter「例えば”Airwave”のイントロから鳴ってるシンセは、Sylenth1で作ってるよ。フレーズをループさせながら少しずつ変化させていくんだけど、Sylenth1ではVelocityの値をCutoffに対応させることができるから、一音一音、急にフィルターの周波数が変化するループを簡単に作れるんだよね。」
andrew「それってオートメーションでもできるんじゃない?」
Carpainter「基本のループはVelocityで、徐々に盛り上げていくときはさらにオートメーションで全体の値を変えていくという感じかな。どっちも使うことでより細かい展開作りができるんだ。」
Sylenth1ではオシレーターのグループごと(PART AとB)に別々のパラメーターを対応させることが可能。今回、MISC 1ではVelocityをそれぞれのCutoffに対応させている。
さらにMISC 2ではVelocityをResonanceに対応させてフィルターが開いている時はResonanceの値が小さく、フィルターが閉じている時はResonanceの値が大きくなるように設定している。
andrew「このような細かいフィルターのニュアンスの変化がDetoroit Techno的な音色になるってことなんだね。」
Carpainter「そうそう!他にもピッチだったりLFOにVelocityを対応させてみても面白いよ。」
と、帰りの新幹線も気づけばDTM教室になってしまい、あっという間に東京に到着…!
TREKKIE TRAX プロフィール
TREKKIE TRAXは、2012年5月に設立した あらゆるジャンルのクラブミュージックを、世界へ発信することを目的にしたクリエイター集団です。
▼HP >> http://www.trekkie-trax.com/
▼TREKKIE TRAX RADIO >> https://block.fm/radios/536
記事内に掲載されている価格は 2018年5月8日 時点での価格となります。
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