第一線で活躍するクリエーターのインタビューやコラムなど、音楽と真摯に向き合う作り手の姿があなたの創作意欲を刺激します!
ご無沙汰しております。andrewです!先日、TREKKIE TRAXは初の台湾(台北)公演を敢行致しました!
これでレーベル5周年のツアーも一段落…と言いたいところですが、まだまだありがたいことに沢山のブッキングを頂いておりまして…本日(3/6)はandrew個人で渋谷Dimensionの #クリッカーズ東京 というパーティに出演致しました。
そこで自分と共にゲストとしてプレイしていたのがTREKKIE TRAXから2枚EPをリリースしているgu^2(ググ)くん。彼もかなり独自のサウンドメイクをしているのでこのタイミングを逃すまいとインタビュー致しました!
andrew「gu^2くんは以前ツイッターで ”サクサクしたお菓子のような、クリスピーなサウンドを作りたい!” って呟いていたのがとても印象に残っています。実際そのテーマを元に2nd EPの『CRISPY LAND』を制作されて、なるほど!これは確かにクリスピーだ!と感じました。とりあえず音源を聴いて欲しいと言いたいところだと思うのですが、改めてgu^2くんの中でクリスピーなサウンドってどういうものなのか伺ってもよろしいでしょうか?」
gu^2「僕の中でのクリスピーっていうのは、良い意味でチープなベースサウンドと、アタック感が強くリリースの短いキックですね。特に四つ打ちの曲を作ることが多い僕にとって、イメージに近いキックのサンプル探しにはかなり時間を割いています。ドンとかズンではなく、トゥッ!って感じのキックが好きです(笑)
>キックとベースサウンドのソリッド感と音のツヤ感の差し引きがクリスピーなサウンドに一番影響してると思います。」
andrew「なるほど!たしかにそれがgu^2くんのオリジナリティになっていますね…。
やはり音色へのこだわりの強いgu^2くんですし、独自性のある音作りをされているのかなと思うのですが、制作の上で意識されていることやTipsなどありましたら紹介していただきたいです!」
gu^2「よく使うのはキックのトラックを複製して、片方をマキシマイザーかコンプで思いっきり潰し、それを薄~く重ねる手法ですね。本当に薄く。これをするとボリュームを上げないままRMS値を稼げます。重ね過ぎると音がカタくなり過ぎたりするのでそこは注意してますが…特に1st EPのBad Tripの時期はDJもしてなかったので、現場での出音よりも多少音が崩れてもいいから なんだこれ! って思わせたい気持ちが強かったかもしれないです笑」
andrew「やっぱりクラブミュージックはキックの音色勝負!ってとこもありますしね。あとはシンセ、特にベースの音作りについても教えて欲しいです。」
gu^2「シンセはSerumを使ってるんですけど、LFOでリズムのパターンを作る事が多いです。でも自分の想像出来ないパターンを作りたいので、最終的にはRATEのオートメーションも描く事が多いかな…。RATEでLFOの速さを変えられる上に、3連符なども含む事が出来るのでそこはSerumの強みですね!特にオートメーションを描く時はひたすらループ再生して聴いたことのないパターンを作るのが凄く楽しいです!例えばBad TripとCRISPY LANDではその手法を使ってますね。さらにBad Tripで言うとツヤのあるブリブリな音と、乾いててコシのあるカタい音を同じLFOで動かしています。」
andrew「gu^2くんのベースはソリッドなのにどこか展開がミニマルなのはそういう作り方から来てるんですね…。今回はここまでになってしまったんですが、是非またお話を聞かせて下さい!」
gu^2「是非!」
その日のパーティも平日ながら盛況でついつい呑み過ぎてしまいました…。gu^2くんも まだまだ話したいDTMの事が沢山あります! とのことでしたのでもしかしたら今後記事をお願いするかもしれません~!
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TREKKIE TRAX プロフィール
TREKKIE TRAXは、2012年5月に設立した あらゆるジャンルのクラブミュージックを、世界へ発信することを目的にしたクリエイター集団です。
▼HP >> http://www.trekkie-trax.com/
▼TREKKIE TRAX RADIO >> https://block.fm/radios/536
記事内に掲載されている価格は 2018年7月2日 時点での価格となります。
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