ビンテージから定番機種まで、マイクの特性を驚異の精度で再現するモデリングマイクロフォンは昨今のレコーディングシーンにおける最もホットな話題と言えるでしょう。
本セミナーでは個人収録環境を革新し続けているリマイク3大メーカーを揃え、U67やC12などといった同再現機種での音質比較から、モデリングなしの素の状態までを徹底比較するRock oNならではのセミナーです。講師にはおなじみ飛澤正人氏をお迎えし、Townsend Labs Sphere L22、Antelope Edge、Slate Digital VMSの性能にズバッと切り込んでいただきます!
本セミナーに先駆けて、マイク比較試聴企画『Hear the Real Tone』にもご協力いただいた小寺可南子さん、OHAGIさんによる3機種での事前収録を実施! さらに小寺可南子さんにはセミナー当日もご参加いただき、各マイクへ声を当てていただきます!
今回は純粋にマイク自体のサウンドだけをイコールコンディションで比較できるようプリアンプシミュレーション機能をOFF。ここから各機種の再現でどのようなサウンドが生まれるのか。そしてあなたに最適なモデリングマイクがどれか。答えがここにあります!
本セミナーはRock oNリファレンススタジオにて実施、ラージモニター環境で各機種の微細なニュアンスまでしっかり聞き分けていただきます。ぜひご参加下さい!
前半はProTools HD環境をベースに、3機種のモデリングマイクを全て同じプリアンプ(Symproceed SP-MP4)セッティングにて1本ずつモデリングなしの状態で収録。後半はNativeプラグインにてマイクモデリングを再現した比較試聴を行います。
本セミナーでは純粋にマイクモデリングのサウンドにフォーカスします。(※プリアンプモデリング部分の実演はいたしません)
1. Antelope / Edge Strip
このコンパクトなパッケージは、ビンテージのマイクでいっぱいのケースとアウトボードギアでいっぱいのラックを提供し、これらのビンテージ機器と等しい音質を実現します。ビンテージ・マイク・コレクションで数百万円を費やした時代は終わりました。ほとんどのエンジニアは、このような高価なマイクを使用することを夢見ているだけです。Edge Strip は、その夢を実現させます。これ一つで、ハイエンドのスタジオ機器をコレクションに追加することができます。
Edge Strip は、さまざまなビンテージ・マイク、プリアンプ、EQ やコンプレッサーなどのシグナルプロセッサーをモデリングするように設計されています。Antelope Audio の有名な Edge Modeling Microphone – 高価なクラシックマイクの表現力と特性を再現するように設計されたデュアルカプセル採用のラージダイアフラムコンデンサーマイクを搭載しています。
また、Antelope の独自のオーディオ品質を実現するように設計されたアナログデュアルチャンネルマイクプリアンプである Discrete MP もこれに含まれています。
Edge Strip を手に入れれば、Antelope Audio の創設者である Igor Levin がデザインしたコンプレッサー (Stay Levin) など、無料のネイティブエフェクトプラグインも手にすることができます。
2. SLATE DIGITAL / Virtual Microphone System (VMS)
VMS Virtual Microphone Systemは、究極の透明感を追求したラージダイアフラム・コンデンサー・マイクロフォン「ML-1」と、ニュートラルな音質でリニア特性を持つマイク・プリアンプ「VMS-ONE」の組み合わせで収録された音源に、Slate Digitalが誇る最先端のデジタル・テクノロジーに基づくソフトウェア・プロセッシングを施すことで歴史に名高いマイクロフォン及びプリアンプのクラシック・トーンを忠実に再現するハイブリッド・システムです。
ワールドクラスのヴィンテージ・ギアの中には1台数百万という価格が付けられるものもあります。VMS Virtual Microphone Systemは、そういったクラシック・マイクロフォンやプリアンプが持つ唯一無二のトーンを再現し、オーディオ・エンジニアの前に立ちはだかる高い壁を打ち破る夢のマイク・ロッカーです。
3. TOWNSEND LABS / SPHERE L22
一般的なマイクモデリングのシステムはEQやフィルターを使って、マイクロフォンのキャラクターを再現するというものでした。
デュアルマイクカプセル仕様のL22マイクロフォンとDSPプラグインからなるSPHERE L22システムの場合、マイクロフォン正面の音はもちろん、周囲の情報も収録することで3次元的な音像をステレオトラックに録音します。
モノラルソースの場合でも、より多くの情報を収録することによって録音後でも指向性や近接効果を変えることができます。単にマイクロフォンのキャラクターを変えるだけではなく、いわゆる3Dモデリングによる「リマイク」的な効果に主眼を置いています。これが”Sphere”(球体)というテクノロジーの語源にもなっています。
またデュアルマイクカプセルにより、モノラル音源を収録するほか90度向きを変えることによってステレオ音像も収録可能になっており、ステレオ収録ソース用のプラグインも用意されています。
ステレオトラックとして収録したソースにSphere DSPプラグインを使うことで、最終的な音作りをします。このプラグインは各ネイティブフォーマットのほか、UAD-2フォーマットも用意されており、Apolloインターフェースのプリアンプに接続することで、レイテンシーがほぼない状態で録音/モニターが可能になるという大きなメリットがあります。
日時 | 2018年4月13日(金) 18:30 〜 |
場所 | 東京都渋谷区神南1-8-18 クオリア神南フラッツ1F Rock oN SHIBUYA : リファレンスルーム 地図 >> |
定員 | 15名(先着順) ※お申込み後、3営業日以内にご予約受付完了のメールを担当より送らせていただきます。 ※お申し込みが重なってしまった場合は、キャンセル待ちのご連絡となります。予めご了承下さい。 |
参加費用 | 無料 |
講師 | 飛澤 正人 氏 |
飛澤正人
Dragon AshやHY、Gacktらはじめ、数多くのアーティストの楽曲を手掛けるレコーディング・エンジニア。イコライジングによる音の整理や空間表現に定評があり、近年はアーティストへの楽曲提供やアレンジ等もこなす。2017年5月には、VRやサラウンドに対応した“PENTANGLE STUDIO”(渋谷)を設立し、360°定位のバーチャル空間をイメージした3Dミックスを開始。30年以上に渡って日本音楽シーンの最先端を走り続けている。
記事内に掲載されている価格は 2018年4月2日 時点での価格となります。
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