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5月19日伝説的サウンド・デザイナーRob Papen氏によるセミナーが開催!
シンセサウンド・デザイン業界の第一人者 Rob Papen氏が来日!5月19日にRock oNセミナールームにてシンセシスに携わる全クリエイター必見のサウンドメイキングセミナーを開催いたしました。
当日は老若男女様々なユーザーにお越しいただき、セミナー会場は追加席を設けるほどの満員御礼に!
第一部:シンセサウンドの変革を氏の手がけたプロダクトから紐解く
先ずは、Rob Papen氏が結成しオーストリアでナンバー1ヒットを獲得した事もあるバンドPERU(NOVA)の動画をRob Papen氏自らの解説で試聴。EDMの印象が強いRob Papen製品の印象からはほど遠い、初期エレクトロニックミュージックの歴史が感じられましたが、それから最新のダンスミュージックに至るまでの自身の経緯と、プリセット製作を行うようになった理由、キャリアなど、興味深い内容を説明して頂きました。
氏のアーティスト時代、電子音楽グループの大御所 PERUのForlian
そこから氏のファーストシンセであるKORG MS-20(今回はMS-20 mini)を使い、シンセサウンドメイキング解説がスタート!
会場のユーザーからサウンドのリクエストを募り、驚くべきスピードでサウンドを作り出していきます。ベーシックなベースサウンドからガーション・キングスレイが中心のバンド「ホット・バター」のシングル曲である「ポップコーン」のあのサウンドなど…シンセサイザーを知り尽くした氏だからこそなせるサウンドメイクが次々と披露されていきます。
Rob Papen氏著「The 4 Element Synth」
そこからシンセサイザーの動作原理や音色の作り方、それらのノウハウを4年かけて本にまとめたDVD4枚入り「The 4 Element Synth」の紹介がありました。なんとDVDの収録時間は10時間!フルカラーにて解説されたこの本はシンセサイザー好きにとってはバイブルとなる事でしょう!
第二部:Talk about “The 4 Element Synth” 〜実践で学ぶシンセサウンド・デザイン構築〜
後半はRob Papen印のソフトウェアシンセサイザー製品群をNative Instruments S61を使って紹介。Predator2や世界的に人気なSubBoomBass・Blue IIなど氏が手がけた人気製品を開発者直々にサウンドメイクを交えて解説、音色の作り方をレクチャーしていただけるという贅沢な時間になりました・・・!!
第三部:Q&A Time
Q&Aタイムでは音色作りのインスピレーションを得る方法やソフトの仕様に関する質問など、次々に寄せられる質問に氏は丁寧に実践を交えて回答。印象的だったのはプログラマー、そしてエンジニアとして論理的な側面が強調されるRob Papen氏が音作りの秘訣を「偶然と閃き」と語っていた点です。
また現代はシンセ一つにしてもあらゆる便利なソフトウェアがあり無限とも言える選択肢がある中、自ら環境に制限を課すことも創造性を生み出す一端になるという、エレクトロニックミュージック黎明期を経験したRob Papen氏ならではの言葉には説得力がありました。
すでに新製品も登場予定とのことで、進化を続けるRob Papenブランドから目が離せません!
記事内に掲載されている価格は 2017年5月26日 時点での価格となります。
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