
当日はなんと武部聡志氏によるRD-700NXサプライズパフォーマンスもありました!
今回の新製品発表会、遂にシンセの新作が出るのでは?もしくはソフトシンセ?などといった様々な憶測が流れたここ数日。期待を胸に表参道ヒルズ地下会場で我々をまず迎え撃ったのはRDシリーズ最新作や定番JUNOシリーズ、BOSSコンパクトなどをはじめ多数のハードウェア新製品達。レコーダーからギターアンプに至まで会場を所狭しと敷き詰めていました!
●RSS、CAKEWALKハードウェアをROLANDブランドへ完全統合
今回最も注目すべきはRSSやEDIROLといったSRや映像、その他コンピュータ関連ハードウェアがROLANDブランドへと完全に移行され、その結果ROLANDブランドとして初めてのオーディオインターフェースが開発された事でしょう! RMEやAPOGEEなど市場の人気モデルを研究し尽くして生まれたROLANDブランドによる本格USB I/F「OCTA-CAPTURE」に注目です!!

●ROLANDブランドI/F開発第一弾! 全てを一新したオーディオインターフェースUA-1010「OCTA-CAPTURE」登場!!

インターフェースに求められるものは何か。マイクプリやアウトプットの音質、ドライバーの安定性とレイテンシー、Editerなどによる信号ルーティングの自由度など、インターフェースに求める要素の全てに向かい合い、Editerソフトウェアから完全新規設計されたROLANDブランドによるオーディオインターフェース「OCTA-CAPTURE」。
・新開発の8chマイクプリを含む10in/10outの入出力や24bit/192kHz対応といった盤石の仕様はROLANDらしいところですが、注目は新開発の「VS STREAMING」テクノロジーによる超低レイテンシーでの使用が可能な点に尽きます!
USB2.0接続でバッファサイズ最小設定値がなんと48サンプル! これは業界最高峰のドイツRME社Fireface UCとほぼ同等です。さらに完全新設計のDriverソフトウェアで充実の入出力を自在なルーティングで使用可能。元々ドライバーソフトウェアの安定性ではRMEと並び定評があるだけに、国産メーカーからこのクラスのインターフェースが登場するのは喜ばしい限りでしょう!
・そして肝心のサウンド、今回はOCTAと冠しただけあってマイクプリアンプにこだわりがあります。30万円以上のフラッグシップモデルVS-700 I/Oと同じVS PREAMPを搭載。さらに入力レベルを適切に自動設定してくれるAUTO SENS機能も新搭載しマルチレコーディングなどにも威力を発揮します。
この機材がCAKEWALK製品の後継ではなくROLANDによる完全な新作だということを改めて実感させてくれます。ここまでの製品が出来るなら今後はワードクロック端子搭載モデルなどハイエンドモデルも是非狙ってほしいところですね!
肝心の価格は…この仕様でなんと¥59.800 !! ドライバーもMac&Windows完全対応のオープンプラットフォーム仕様でROLANDブランドの底力を感じる本格派I/F「OCTA-CAPTURE」発売時期は9月下旬を予定との事! 先行予約本日より受付開始です!!

●V-PIANO技術のセンサー式PHAⅢ鍵盤を搭載した最新RD-700NX

今回OCTA-CAPTUREと並び見逃せないモデルの一つがこのRD-700NX!!
今度のRDは表現力に定評のあるモデリング音源「SuperNatural」によるアコースティックピアノ、エレクトリックピアノ各モデルを新搭載するだけでなく、それを余す事なく使い切るための新たなインターフェースを手にしたのです!
・それはV-PIANO EVOLUTIONだけが持つROLAND独自の「PHAⅢ鍵盤」を新搭載したこと。
通常のMIDI鍵盤が127段階のベロシティ情報で音色をコントロールするのに対し、PHAⅢ鍵盤は1鍵ごとにセンサーを搭載しており無段階でのシームレスな音色コントロールを可能にします。さらに鍵盤の位置情報等もすべて管理するため、鍵盤を押し込む動作一つでも、どの位置からどれくらいのスピードで押し込まれたのかを全て検出してくれます。このPHAⅢ鍵盤に対応するにはモデリング音源が必要不可欠。つまりSuperNatural搭載は必然だったわけですね。
さらにSound Focus機能を新搭載しアンサンブルの中で埋もれないサウンドを1ノブで調整が可能になりました。
ソフトウェア全盛の今単なるサンプルプレイバックではなくハードウェアとしての利点を最大限に活かした新たなインターフェースを手に入れたRD-700NX。こちらも発売と同時に店頭展示致しますので見た目以上の進化を是非店頭で体感して下さい!
(RD-700NX、後のJUNO-Giともに渡辺チェル氏が華麗なパフォーマンスを行ってくれました!)
●ユーザーの声と利便性をMIXさせたモバイルワークステーション最新作JUNO-Gi

ストリートをはじめLIVEシーンの定番となったJUNOシリーズの中でも楽曲制作機能を盛り込んだ「G」シリーズの最新作Giが登場! (Di同様に電池駆動もOKです)
今度のGiは単なる可搬性重視のステージキーボードではありません! 1300音色を搭載したキーボード型簡易MTRといった方がしっくりくる方も多いのではないでしょうか。
4つのToneを重ねた複雑な音色作成は魅力ですが、1ソングで64トラックの使用が可能な上、同時再生は8トラック、リズムパターン専用トラックにはロックやハウス、R&Bをはじめ300種類を超える多彩なプリセットを内蔵とお手軽ながらもMTRとして痒いところは抑えています!
フェーダーの数も従来の各トラック用4本に加え、マスターとリズムトラック用も個別に搭載しており、高輝度大型LCDと相まったイージーオペレーションを実現。今度のJUNO-Giは大型ワークステーションのFANTOMなどとは違った魅力のモバイルワークステーションとして完成されています。
USB AUDIO対応でオーディオインターフェースとして も使用が可能と昨今の音楽制作環境にも組み込み可能な点も妥協無しです! 渡辺チェル氏と山口和也氏によるレコーディングを交えたパフォーマンスはJUNO-GiがスタジオやLIVEの中核として機能する事を証明してくれました!
●GAIAのシンセサイズや波形を一望出来るオプションエディターが登場! 教育機関などにも最適です!

SHシリーズ伝統の明快なコンセプトと3系統の本格モデリングエンジン搭載で初心者はもちろん玄人も唸る人気シンセサイザーGAIAのソフトウェア版?? と思いきや専用のオプションエディターソフトウェア「GAIA SYNTHESIZER SOUND DESIGNER」。このソフト、プラグインにならないからって甘く見ては行けません!
ハードウェアと完全に連動する本EDITERの特徴は「ACTION LIST」によって音作りの流れやモーションを完全に記録し再現出来るところにあります。イニシャライズされたサウンドがどのような行程を経て仕上げられるのか、もしくはオリジナルのサウンドの制作行程等すべてを記録し、いつでもその行程を再現してくれる新しい機能です。
さらにWAVE VIEWER機能も搭載し、リアルタイムで波形が変化していく様子も見る事が可能です。
シンセサイザーの初心者はもちろん、教育機関などでも利用が期待される全く新しいソフトウェア「GAIA SYNTHESIZER SOUND DESIGNER」発売時期は11月予定ですが通常版の他にアカデミック版も用意するとのこと。今から期待が高まります!
●コンパクト史上初の3声ハーモニストBOSS PS-6、スタックアンプST-2が新登場!

コンパクト定番のピッチシフトエフェクトにVE-20やVP-7などで開発の盛んなVocalエフェクトとDSPを組み合わせ生まれた3和声のハーモニストPS-6が新登場! TCのPolytuneやmelodyneのDNAなど昨今のVocal/pitch処理開発の恩恵が1ペダルのBOSSコンパクトで得られるなんて感激です!
●AX-SYNTH Black SparkleやギターアンプCubeシリーズ最新ラインナップ、R-09HRソフトウェアバージョンアップなども発表!
先日のSummerSonicなどでも使用するアーティストが多く見られたROLAND社のショルダーシンセサイザー最新作も登場! フラッグシップのAX-SYNTHにも高級感のある風合いと美しい反射のきらめきを併せ持つ Black Sparkleモデルが出来ました! これでLucina同様楽曲のスタイルなどに合わせて使用する事が可能です!
そしてフラッグシップとなるフィールドレコーダー「R-09HR」のシステムソフトウェアVer.3も発表! 日本語対応となるだけでなく、R-05で人気の録音レベルを自動設定してくれる「リハーサル」機能の追加やトリム編集、MP3エンコードなど大幅なバージョンアップを果たしました。
個人的には内蔵モニターの出力が20dbアップしたことが最も嬉しいポイントだったり、ユーザーの声を反映した着実な進化を果たしていると言えます!
その他にも新たな「歪み」を手にしたギターアンプCubeシリーズ4機種も発表されました!

いかがでしたでしょうか。V-SYNTHやFantomの流れを汲んだフラッグシップシンセサイザーの最新作は次回に持ち越しとはいえ、従来の製品ラインナップにはない強力なオーディオインターフェースや教育機関にも最適なソフトウェア開発の試み等は市場に大きなインパクトを与えるのではないでしょうか。

冒頭のRoland代表取締役社長 田中 英一 氏氏の挨拶でも語られたRolandのコンセプトでもある「Better Life with Music」、そして「コトづくり、モノづくり」の展開。
景気状況もまだ回復しきらぬ中これだけのハードウェアを開発するだけでなく、LoopStationや様々なコンサートをはじめ音楽活動自体を活性化させるような「楽しみ方」を伝える取り組みには非常に感銘を受けます。
今回の発表会においても製品紹介の枠を超えたパフォーマンスでそれを伝えようとする同社の姿勢は間違いなく業界をリードするメーカーとして各社が手本とすべきものと言えるでしょう!
2011年のNAMM SHOWでのLoop Station World Championship開催も発表され、ROLANDというメーカーの今後への期待は高まるばかりです。

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