瀬川英史
鈴木 Daichi 秀行
Neru
yasu
高山博
井内啓二
土方裕雄
斎藤悠弥
飛澤正人
森崎雅人
いっかい
大島Su-kei
Mick沢口
深田晃
江夏正晃
伊藤翼
いっかい
ミュージシャン、音楽スクールの講師等を経験した後に渡欧。現在ドイツ・ベルリン在住。ミュージシャンとして活動する傍ら、エレクトロニック音楽にまつわるブログ「1ikkai.com」を運営中。
作曲プロデュースで参加しているJポップバンドApothekeのニューアルバムが11月18日にリリースされます。
リアリティへの強いこだわりを感じるKOTO13です。鍵盤を軽くグリッサンドするだけで桜吹雪が舞う舞台を簡単にイメージできてしまいます。アーティキュレーションを使いながら演奏すると、繊細な指使いだけでなく、爪使いまでが耳に伝わり、箏という楽器の凄みを感じます。世界のミュージシャンに日本の伝統楽器について知ってもらうことのできる良質なインストゥルメントだと思います。
特に感心したのは28種類もの古典スケールが用意されていることです。これだけを試しても新しい発見があって面白いのですが、私はあえてコード演奏をして、後からランダムにスケールを変更してみました。すると手グセだけでは作ることのできない新鮮なハーモニーを偶然に発見することができます。さらにパラメーターをいじっていると、箏なのかマンドリンなのか、ハープなのか分からなくなってくるあたりが面白いです。これなら日本人ならではのエレクトロニック音楽が作れるかも!
MIDIキーボードのレイアウトが一種類しかなく、49鍵盤のMIDIキーボードでは演奏に不便します。ベロシティレイヤーによるアーティキュレーション変更ができれば演奏する楽しみがもっと増えるような気がします。インターフェイスのデザインは可愛らしいのですが、楽器らしい雰囲気を感じることができません。それから私の個人的な趣味なのですが、開発のSonica Instrumentsさんには沖縄三線のインストゥルメント開発にもぜひ取り組んでいただきたく思います。