瀬川英史
鈴木 Daichi 秀行
Neru
yasu
高山博
井内啓二
土方裕雄
斎藤悠弥
飛澤正人
森崎雅人
いっかい
大島Su-kei
Mick沢口
深田晃
江夏正晃
伊藤翼
Neru
動画投稿サイト等で活動を広げるクリエーター。10代の頃からネットシーンでの音楽活動を開始、作品を発表する度に評価を上げ、2011年ニコニコ動画にて「東京テディベア」にて200万を超える再生数を記録。その後も同サイトで「ハウトゥー世界征服」「ロストワンの号哭 」はそれぞれ150万・300万再生を記録し、シンガーへの楽曲提供等コンスタントに活動の場を広げている。
▼2015/09/30(水)、2ndメジャーアルバム「マイネームイズラヴソング」をリリースします。
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パッと使ってみて一番有り難いな、と感じたのはこのDAWの総合力でした。
私は様々なDAWを試した経験があるのですが、結局自分の中でやりたい事がそのDAW一つを買ってその日には実現しない。後でサードパーティ製のものを買い足したり、ショートカットを自分好みに弄って効率化を狙う事が多かったように思います。
ですが、Studio One 3にはその必要性を考えさせないほどのスマートさを感じます。
第一に、画面右からインストゥルメント、エフェクト、ループ等の全てをドラッグ&ドロップで持ってこれるのがとにかく嬉しかったです。この手軽さが直感的な操作を可能にしていて、DAW導入直後の「どこをいじれば頭の中のこの感じになるのだろう」みたいな研究の煩わしさを解消します。各セクションのリージョンをまとめて移動、置換できるのも良いですね(アレンジセクション)。そのセクションに対して数パターンのリージョンをプールできる「スクラッチパッド」との相性もバツグンです。
上記に通ずる部分ですが、「付属のプラグインの豊富さ・付属だと侮れない機能性」や「強力な付属ループサウンド」と「ドラッグ&ドロップで立ち上がる手軽さ」から、頭で考える時間があったら先に手を動かしたいジャンルのトラックメイクでは是非このDAWを試してみたいなと思っています。
例えば、ダンスミュージック的なアレンジメントですとか。有り難い事にベンジェンスのループなどを標準装備しているので、サンプラー「Sample One」に画面右からそれらループをドラッグ&ドロップしていって、次々と音を置き換えて試せる速度感が気持ちいいのではないでしょうか。他のDAWだと「試したいけどそのための手順を踏むのが面倒くさいからこれでいいや」と潜在意識で感じてしまって細かいところを詰めるのを避けてしまう時もありそうなので、頭を使わずに試せる操作感というのはそういった局面の時に圧倒的な実力を発揮すると思います。
上記とは逆に、頭を使いながら作りたいジャンルにおいて、欲しい手軽さがStudio Oneにはまだ無い気がしました。具体的に言うと、沢山のMIDIデータを細かく監視したり和音の交通整備が必要なポップスやクラシックミーツのジャンル。そういったジャンルでは耳以外に視覚的な注意が向けられると制作のストレスが相当軽減されるように感じます。
ですが、Studio Oneのピアノロールはノートの表示が一辺倒に見えます。それでは重なり合う和音のそれぞれのノートがどのようなベロシティになっているのかわかりづらいし、複数のトラックを見ながら打ち込みたいケースの時、混乱するかもしれません。スコアエディターが存在しないのも個人的には痛手です。これらが解消されれば文句無しの素晴らしいDAWになるのではないかと思います。