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profile

土方 裕雄

フィールド・レコーディスト。1980年代から世界中の自然環境でフィールド録音に携わる。自然環境の音空間をリスニング・ルームに実像感を持って再現することをテーマとして、フィールドでのサラウンド録音における音源ごとの最適マイキングを探求している。かなり早い時期から192kHz 24bit でのサラウンド・フィールド録音を手がけ、360度の定位だけでなく、奥行き、深さなど遠近感を伴った録音と音響再現を実現。テレビ番組、展示映像、テレビCM、企業PR作品などの音声業務を担当。

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今までフィールドで録音してきたリラクゼーション目的のサラウンド音源の販売を計画中。

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ANALYSE10倍の価格の高級機器に匹敵します

img_09バッテリーやケーブルなどを含めて、総重量10kgを超えるポーターブルなマルチトラック・フィールド・レコーダーを使用してきた私にとって、ZOOM F8 の登場は衝撃的でした。価格、重量、機能の面で、10倍の価格の高級機器に匹敵します。特に山岳でのフィールド録音に可能性を広げてくれました。192kHz で8トラック収録、Timecord による映像機器との同期など、プロフェッショナルな業務での使用にも十分なスペックを誇ります。

img_06操作は至ってシンプル。MENUとロータリーエンコーダーを使って各設定を行います。フィールドでは必需のローカットフィルター、台詞の収録に効果的なリミッター、メインとサブ、ヘッドホンへ個別のアウトプット・ルーティング、一つのチャンネルの入力をレベルを変えて2つのチャンネルに記録するデュアルチャンネル録音など、細かく設定が可能で自由度が高く多機能です。低価格の実現により、多くの人にフィールドでのマルチトラック・ハイレゾ録音の可能性を広げてくれる革命的な製品と言えます。

FUSION2台の F8 を同期して9.1ch収録を行っています。

img_14テレビ番組などの取材時には、ステレオ・ショットガン・マイクとワイヤレスのラベリアマイクをそれぞれマルチトラックに記録し、ミックスのL、Rも記録しながらメインアウトをカメラに送ります。アウトプット・ルーティングにより必要なチャンネルだけモニターして、マルチトラックで記録した全てのマイクロホンのチャンネルはバックアップとして、収録後のミックスに生かします。フィールドでのサラウンド録音では、2台の F8 をタイムコードで同期して、ハイト・チャンネルも含めた9.1ch収録を行っています。

SUGGESTION旧バージョンのDAWにも対応していただきたいです。

フェーダーワークを8つのロータリー・エンコーダーで行えるようにして欲しいですね。または、別個にフェーダーオプションを設けていただければと。また、入力ゲインのリンクをステレオだけでなくチャンネル数を自由に設定できると、サラウンド録音では効果的だと思います。L、Rトラックへもルーティングが自由にアサインできるようになるといいと思います。Pro Tools 10 でインターリーヴのファイルが読み込めない問題があり、旧バージョンのDAWにも対応していただきたいです。


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ZOOM
F8
¥145,800
ZOOM史上かつてない高品位フィールドレコーダー
製品仕様
  • 記録メディア:
    SD デュアルスロット搭載 SD カード 16MB ~ 2GB
    SDHC 規格対応カード 4GB ~ 32GB
    SDXC 規格対応カード 64GB ~ 512GB
  • 最大同時録音数:
    10 トラック(インプット 8 トラック+ LR MIX 録音)
    8 トラック(サンプリングレート 192kHz 時)
  • 重量:900g
  • サイズ:178.2mm(W)x140.3mm(D)x54.3mm(H)
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PLUS1 ACCESSORY

img_19・PCF-8 : Protective Case for F8

プロテクティブケース PCF-8 です。ヘッドホンも入れられて便利です。