2Dayは映像関係、さらに業務寄りの製品も含めながら取材を進めます。
1DayはAvid S6の最新ファームウェアやNuage 1.5のアップデート情報が飛び出しましたが、2Dayでは何が起きるのか。非常に楽しみです。
株式会社 九州空撮隊
その名前もかっこいい「株式会社九州空撮隊」は、いまドラマや映画で欠かすことのできないラジコンマルチコプターを使った、空撮専門の会社です。
世にも美しい空からのビューを収めた動画だけでなく、九州空撮隊では実戦で得たノウハウを活かしたラジコンマルチコプター自体も開発しています。
Zion Pro 800(改)
本体直径800mmの800シリーズ.カメラはPanasonic GH2、そのレンズには軽量でAFが素早い14mm/F2.5 パンケーキを搭載。比較的重量のある完成形となりますが、その重量を活かして横風にも強い安定したフライトを可能にします。
ジンバルにはモーター駆動で360°の可動範囲を持つDJI Z15を採用。動きはこのように滑らか。
フタバのプロポ(は14SG。2.4Ghz帯/14ch)1つでヘリのコントロールと共にこのジンバルのコントロールも行えるため、パイロットの腕次第では凝りに凝った滑らかな動きの美しい映像も撮影可能です。(別途モニターにより地上からカメラをモニタリング可能)
飛行時間は約5分間。電波到達距離は約1kmありますが、さすがにそれではヘリが目視できなくなるのではないか、と質問したところ、もしそうなってプロポからの電波が受信できなくなった場合は「フェイルセーフ機能」が働き、離陸ポイントまで戻って来てくれるという賢さも備えていると担当の方が教えてくださいました。
左:DJI F550(改) / 右:DJIファントム(改)
こちらは直径550mmのモデル550シリーズのラインナップ。カメラに軽量&広角レンズのGoPro HERO3を採用することによって全体の軽量化に成功。機動力が高いため、人混みの中や障害物の多いシーンで活躍するとのこと。
こちらも飛行時間が5分。ほかに地上でのカメラのモニタリングができ、見失っても離陸地点に帰ってくるフェイルセーフ機能が付いているところも800シリーズと共通です。
DiGiGrid
WAVESの持つプラグイン技術、SoundGridの技術とDigicoがデジタルコンソールで培ったハイエンドのコンソールテクノロジー、そしてアナログの技術を持つSoundtracsとが手を組み生まれたDigiGrid。
ここ九州放送機器展で、DLSとDLIがプロダクト版として初の展示がされています!InterBEEの際には、プロトタイプでしたが、遂に製品バージョンとしての登場です。特にDLSはDiGiGrid製品の中でも1,2番を争うほどの注目度の高さを誇る製品。安定度もなしてきているので、リリースも近いのでは!?と期待の高まる展示です!
DLS
DLSはHDX,HD Native CardをエミュレーションしたBOX。PCとEthernetで接続を行い、DigiLinkでHD I/O等と接続をする事ができてしまいます!今までもI/Oに関してはApogeeやLynx、PrismSound等サードパーティーがリリースを行なっていましたが、DSPカード部分のエミューレーションというのはこのDLSだけではないでしょうか。
しかもSoundGrid ServerエンジンでWAVESプラグインが動作。更には今後Plugin Alliance等のサードパーティーの参入が予定されているということで、期待度抜群のプロダクトです!!
DLI
Pro Tools HD I/OハードウェアとDiGiGridシステムを接続するインターフェイス。既存のSoundGrid DSPサーバーとより規模が大きいDiGiGridネットワーク、I/Oインフラとの統合を実現します。今までのHD I/OなどAVIDの試算をそのままにNetwork Audioへとシステムをしんかすることが 可能となります。
ネットワーク、外部CPUパワーにより動作するプラグイン、オーディオI/Oを統合し、現代の制作環境に合ったワークフローを柔軟に提供するDiGiGrid。いよいよ大本命DLSの登場で制作シーンから熱い視線を浴びることに間違いはありませんね。
★DiGiGridが初登場のNAMM2013ショーレポートはこちら!
LEWITT
オーストリアのメジャーマイクメーカーA社のプロジェクト・マネージャー、ローマン・パーション氏により2009年にスタートしたLEWITT。一部製品が今春日本に上陸を果たしていましたが、近日発売が予定されているフラッグシップLTC940が大公開されています!
LTC940
LEWITTのフラッグシップ。堂々たるこの洗礼されたルックスですね。美しい。
ボディ本体で真空管が光るLTC940の最大の特長はTUBEとFETのハイブリッド仕様なところ。ウィスパーな女性ボーカルをFET寄りで際立たせたり、ロックな男性ボーカルなどに合わせて倍音成分を目立たせたり出来るなど、ちょうど良くサウンドキャラクターの調整が可能です。
独立したアンプ部分のノブで、TUBE/FETのサウンドバランスの調整が可能なので双方の特性をMIXしたサウンドメイクが出来るという大きなメリットを持ちます。この他LTC940は本体に3段階のオートアッテネーション機能も備えます。ダイナミックレンジの激しいソースでもクリッピングをおさえた安心のレコーディングを実現します。クリップ状況は本体イルミネーションの赤い点灯(写真参照)で確認出来ます。
税込¥175,000とこれほどの性能を持つフラッグシップ機としてはリーズナブルな価格です。
こちらはLTC940と基本性能を同じにしつつFETを持たないTUBEのみのモデル LCT840もLTC940と同時期に発売がアナウンスされています。。5種類の指向性(オムニ、カーディオイド、フィギュアー 8、ワイド、スーパー・カーディオイド)を持ち、130 dB-A といった優秀なダイナミックレンジを誇り、こちらは税込¥118,000。
最も待たれていたのこの2機種の発売で、日本のマイクロフォンの勢力地図も変わってくることが予測されますね。
DTP Beat Kit Pro 7
こちらはドラム/パーカッション用のマイクセット DTP Beat Kit Pro 7。コンデンサー式とダイナミック式の2種類のマイクを1本の筐体に納め、アタック感とボディ感のオイシイ部分を一度に録ることができるDTP640REX ×1(キック)を始め、DTP340TT ×3(タム)、LCT340 ×2(オーバーヘッド)、MTP440DM ×1(スネア)、合計7本のマイクでシンプルながら最大のクオリティとサウンドバリエーションを持たせることができるセットとなっています。
Blackmagic Design
URSA
先のAfterNABに引き続きNAB2014で積極的にラインナップの拡張を行った4kラインナップとURSA、Studio Cameraが展示の中心。
コストパフォーマンスを武器にすると思われがちなBlackmagic Designですが、その製品は性能も非常に優れたもの。安かろう…の製品ではありません。URSAは使い勝手にも気を配られた製品。特徴的な10inchの大型ビューワー、各設定を行うことのできる6inchのタッチパネル。実際に触ってみると大型のビューワーであるためにピントの山もつかみやすく作業がしやすいのではないかと感じます。輝度も問題なく明るい会場内でもしっかりと確認をすることができました。
レンズマウントもPL、Canon、FourThirdsと手元のレンズに合わせて購入が可能。しかもこのマウントモジュールは後から交換可能となっています。
発売は2014年7月ともう間もなく。価格は約65万円程度だと思われます。全体的な質感も非常に高く、なぜこの価格でこの機能の製品が出来るのだろうと不思議なほど。これからの快進撃が目に浮かぶプラダクトに仕上がっています!!
Cymatic Audio
LR-16
代理店のTAC SYSTEMのブースから。Softube CONSOLE 1の横に配置されたCymatic Audio LR-16。
LRはLive Recorderの略で、本機は16chのデジタルMTRです。本体のフラッシュメモリに録音した最高24bit/48kHz(96kHzにも対応するが2トラックのみの使用となる)の音声データは、USBメモリもしくはUSB2.0経由のHDDドライブで記録します。
それら記録メディアからPCにデータを移し、ミックスなどの編集を行うのがスタンダードな使い方です。
またLR-16はUSB2.0接続のPC/Mac iPad 用のオーディオI/Oとしても使用可能。特にiPad用のDAWソフトAURIAなどと併用すればカジュアルなライブ録音やバンド練習が手軽かつ本格的なものになるのではないでしょうか。ありそうで無かった気の利いた製品だと思います。現在好評発売中。
Ikegami
池上通信機は今まさに行われているBrasil WorldCupでNHKが使用している8k camara「SHV-8000」を展示。
4kの試験放送も始まった今、その先の世界である8kへの歩みも着実に進んでいます。このような話題性のある機材の展示があるのも展示会の醍醐味ではないでしょうか。
8kのカメラであれば撮影素材のクロップも柔軟性を持っておこなうことが可能です。サッカーであれば画面全体でピッチを移し、ユーザーが任意に見たいアングルを設定する、TVの中でユーザーがズームをするといった使い方も自由です。こんな新しいテレビの使い方なども提案がなされています。
その実現のためにもこの8kソリューションというのは大きな意味を持っています。今後も4kだけではなく8kの動向も目が話せませんね。
Panasonic
NAB2014で話題をさらったのがこのPanasonic VARICAMシリーズ。ユーザー待望のVARICAMの4K対応と新製品の発表。近日出荷も開始されるとのことで九州放送機器展の会場でもお客様が絶えません。
VARICAM 35
仕様の詳細も判明しカタログも配布されかなりの仕上がり。しかも機能的にはかなり多機能にユーザービリティーの高い仕様となっています。
注目の4k対応はVARICAM 35というモデル名。モジュール化されたカメラとなっています。レンズマウントにはPLマウントを採用した完全業務仕様。AU-VREC1GというレコーディングモジュールではexpressP2カードを利用すれば4K/UHD、コーデックにはAVC-Intraを採用し本体のみでの記録を可能としています。
そして、サブ記録としてはmicroP2メディアに2k/HD/proxyをAVC-UltraもしくはProResでの記録。本線とプロキシまでを本体での同時記録が可能な仕様となっています。RAWはCODEX社の専用レコーダーを用意してケーブルレスでの対応!もちろん4k Quad SDIの出力もあるのでそこからベースバンドでの収録も可能とどのようなワークフローにも対応できる柔軟性を獲得しています。
画質面もVARICAMを名乗るからには抜かりなくsuper35mmサイズの大型センサー、14 stopのラティチュード、従来機種から受け継いだ「V-log」対応、最大120fps撮影など多岐に渡ります。そして特徴的なのが、カメラ内部でのカーラーグレーディング機能。予めカラー補正を行ったデータの収録を可能としています。その後の作業の効率化を図ることの可能な画期的な機能となるのではないでしょうか。
VARICAMで採用のAVC-Ultra 4kは1時間で約108Gのデータ量ということですので、約RAWの10分の1、ベースバンドの20分の1の圧縮率。現在のストレージであればハンドリング可能なところまで圧縮が行えています。
VARICAM 35
同時にHD解像度で240fpsの高速撮影を実現した2/3型センサー採用のVARICAM HSも同時に登場しています。こちらもPanaのカメラとしては画期的なProResの対応をしているのが特徴ではないでしょうか?発売時期は秋を予定しているとのことです登場の楽しみなカメラです!!
Grass Valley
LDXシリーズ4K Camera
グリーンから紫にそのイメージカラーを一新したGrass Valleyy。Beldenの傘下となってのNAB 2014ではカメラの発表を行っていたのが印象的でしたね。九州放送機器展ではそのカメラが早くも国内上陸。実際に見るその筐体はコンパクト。業界全体が一気に4kへと舵を切っていることを感じさせるモデルです。スタジオ収録を意識したコンパクトなモデルからENGを意識したショルダータイプまでの幅広いラインナップ。
EDIUSを中心とした編集ソリューションから、共有サーバーシステム、プレイアウトサーバーなど多くのランナップを揃えるGrass Valley。カメラまでをラインナップに加え、フルラインナップのメーカーとして力をつけて行っていることを感じます。
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