• 2015.02.24

Rock oN Staff Blog!Plug insの深層世界! : Part.1 ステレオ音源を飛び出す!3次元の音像体験バイノーラル編!


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皆さん、バイノーラルレコーディングをご存知ですか?

そう、再生環境が2チャンネルのステレオ環境(主にヘッドフォン)でありながらも、その録音現場にいるような臨場感で音源をレコーディングできる方法です。

国内でもまだまだコンテンツが充実しているとはいえず、普段はあまり耳にする機会自体は多く有りませんが、昨今WEBラジオを始めCDメディアなどでも専用の音源が発売されています。

ソフトウェア活用編 Wave Arts Panorama 5

Panorama

ステレオ音源を用いてバイノーラル効果を再現できるソフトウェアがあります。

それがステレオの再生環境で、サラウンド的に3Dパンニングができる画期的なソフトウェア『Panorama 5』です。

バイノーラル(ヘッドフォン用)にするためには、左下のMODEを「HEADPHONE」にセット。これでHRTF(Head-Related Transfer Function)と呼ばれる人の頭(更には耳、耳道)のモデルによる解析、反射を使った音源のバーチャル・バイノーラルを再現します。

HRTFバイノーラルの面白いところは、ドップラー効果(同じ音源でも、遠くに有る際は低い音程、近づくにつれ音程が高く観測される現象です。電車に乗っている際の踏切の警報や、遠ざかる救急車のサイレンの音程が変わって行く例がよく挙げられますね。)や3Dならではの音源の高さを操る事ができる点です。

余談ですが、オートメーションで入力する際、マウスだとなかなかスムースに動きを入力できませんでした。Magictrackpadを使うことでかなりスムースになったのでオススメです。

Panorama 5 DEMO公式ムービー

1:00くらいからDEMOがはじまります。


¥ (本体価格:¥ )

ポイント還元

Panorama 5は Wave Arts POWER SUITE 5に含まれています。

下記URLよりデモ版が使用できるので、気になったらぜひ使ってみてください。

http://wavearts.com/products/plugins/panorama/

 

バイノーラルマイクレコーディング Neumann KU100、Roland CS-10EM

バイノーラルマイクでの収録方法は、原理的に非常にシンプルです。

人体の鼓膜部分にマイクを用意して収録する事で、簡単に2チャンネルでのバイノーラルレコーディングができます。人型のマイクロフォンとしては、Neumann KU100などが有名ですよね。



¥ (本体価格:¥ )

ポイント還元

人間の頭に当たる部分を忠実に再現する事で、バイノーラルレコーディングを実現。このKU100はバイノーラルの再現性に大きく関わる外耳部分は交換式になっています。

耳たぶを交換して何が変わるの?と思う方もいるかもしれませんが、それぞれの人種の平均的なサイズ形を再現したものが用意されています。
鼓膜に足しての集音器である外耳はバイノーラルにとっては非常に重要なファクターなんですね。

さらにお手軽にレコーディングを開始できるカナル型ヘッドフォンの形態をもったイヤフォン型マイクロフォンがあります。それがRoland CS-10EMです。



¥ (本体価格:¥ )

ポイント還元

さすがに、実際の人間の鼓膜にマイクを仕込むのは難しいので耳の位置で集音をするということですね。このサイズであれば、ポータブルレコーダーと合わせ、手軽に出かけたさきでレコーディングする事ができます。

しかもこちらのマイクロフォンは、モニタリングも同時に行えますので、収録しながらサウンドのチェックも行える仕様です。

 


昨今、圧倒的な没入感が噂の『Oculus Rift(https://www.oculus.com/ja/)』を始めとする新しいバーチャルデバイスが登場してきていますよね。

今後のトレンドとなる予感のバーチャルリアリティーコンテンツにおいて、バイノーラルで提供されるサラウンドサウンドの需要がもっと拡大して来るのでは…と私は予測しています!

映画で話題のDOLBY ATMOSもHOME用の規格はヘッドフォンでの再現を考えた規格もあります。Amazon KindleFire HDXにはATMOS用のデコーダーがすでに搭載され、コンテンツの提供待ち。

DOLBYは以前よりバイノーラル技術を応用したDOLBY HEADPHONEを提供したりと、調べてみるとバイノーラルサウンドはすでに様々なところで利用されている技術だということが分かります。

更に踏み込んで、ヘッドフォンではなくスピーカーで立体音響を実現するトランスオーラル技術なども目覚ましい進化をしています。新しい音の表現を考える上で外せないですね!!

バイノーラルサウンドは映像コンテンツと合わさることでゲームソフト、アーティストLIVE収録、映画などのシーンに新しい流れを生んでいきそうです!

2chから開放された3Dの音声コンテンツがどのように進化していくのか要注目です。


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