• 2015.05.18

『KORG iAudioGate』が制作ワークフローとリスニングスタイルを同時に変える! DSDフォーマットをもっと身近に!


スクリーンショット 2015-05-18 17.54.29
5月15日KORGより発表されたiOS Apps『iAudioGate』。先週末16日、17日とFUJIYA AVIC様主催の『春のヘッドフォン祭り』でも注目を集めた同製品は、同社AudioGateと同等のサウンドエンジンを搭載しながら2.8MHz, 5.6MHz, 11.2MHz対応のDSD(DSDIFF, DSF, WSD)までをサポートした再生アプリケーション。
KORGからの『iAudioGate』発表により、今後Apple Watch活用を含め制作環境でのどのようなリレーションが想定できるかをプレビュー!

1:基本仕様について制作環境における活用
2:DSD再生Appsの紹介やハイレゾ対応機器について
3:現在のApple Watch機能と希望する追加機能について

※下は実際の製品画面スクリーンショット

スクリーンショット 2015-05-18 18.01.52スクリーンショット 2015-05-18 17.45.35スクリーンショット 2015-05-18 18.02.13スクリーンショット 2015-05-18 18.02.04

 

Apple Watch使用画面でのスクリーンショット

5-1. Apple Watchプレーヤー画面_Utada6. Apple Watch EQ画面


1:基本仕様について制作環境における活用

まずはすでに公開されている基本仕様についてプレビューしておくと
・DSD再生・変換の定番ソフト「AudioGate」と同等の高音質再生エンジン
・対応サンプリングレート:DSD(DSDIFF, DSF, WSD)※2.8MHz, 5.6MHz, 11.2MHz対応 WAV、BWF、AIFF、FLAC、ALAC(Apple Lossless)、AAC、MP3 ※44.1kHz – 192kHzまで対応
・高品位10band グラフィック・イコライザー
・アップサンプリング機能により、いつもの曲を高音質で再生可能
・Mac/Winからワイヤレスでスマートに楽曲転送可能(AirDrop、iCloud Drive、Dropbox、GoogleDrive)
・Apple Watchアプリで自由自在にリモート・コントロール


8. ワイヤレス転送_iCloud_Drive

以上から想定される用途については、
まず制作環境においては据え置きのDACと組み合わせて、ハイレゾ音源制作環境におけるマスターデータのセカンドモニターチェック(ユーザー試聴環境でのチェック)などのユーザー活用は十分考えられるでしょう。
iCloud DriveやAir Dropに対応したことで、Pyramixから書き出したDSDフォーマットファイルをすぐさま転送して再生などはもちろん想定されますし、今後のアップデートによりもしも外部サーバーからのストリーミング再生に対応してくれれば、フォーマット変更することなく外部のエンジニアやスタッフらにサーバーアクセスしてもらい、DACさえ持っていればマスターチェックしてもらうということも可能になりますね。
※現時点でのクラウドストレージからの直接ストリーミング再生は非対応。端末に一度ダウンロードしてからの再生となる
※右画面はiCloudによるワイヤレス転送選択画面

(Cakewalk SONARも現在DSDフォーマットファイルの取り込みまで最上位Platinum Editionで対応しており、今後Pyramix以外に編集まで対応するアプリケーションの増加が期待されます。)
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2:DSD再生Appsの紹介やハイレゾ対応機器について

100再生DACにおいては、DSDサポートかつiOS接続できる機器ということで、当然選択肢こそまだ少ない状況ですが、今後アップデートで同社DS-DAC100がiOSサポート(?)などの可能性もありうるのではないでしょうか。この部分はコメントいただけませんでしたが、同社としてのDAC提案は当然検討されるとのこと。期待です!

main一方モバイルリスニングにおいてはiAudioGate以外に既にDSD再生のポータブル機器(Fiio X5など)やApps(TEAC HR Audio Player9. 設定_リアルタイム変換処理やradius NE Playerなど)がリリースされる中ですので、AACやMP3などの非ハイレゾフォーマットをハイレゾ相当にアップサンプリングして再生するなどの活用がメインになるでしょう。

※左画面はiAudioGateのリアルタイム変換処理画面

リスニングはOS機器+DACとの重厚なパッケージ取り扱いからApple Watchにより解放されるということが思いの外大きいのではないでしょうか。再生Appsによるサウンドの違いなども新たに議論が再燃しそうですね。

特にUltrasoneのEditionシリーズをはじめ、周波数帯域が可聴帯域を超えたハイレゾヘッドフォン/イヤフォンなどもより注目が広がることでしょう。

3:Apple Watchの活用と期待
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Apple Watch側のアプリケーションは『iAudioGate』のトランスポート機能+EQプリセット選択として働いてくれます。リスニングにおいては先述の通りDACとの抱き合わせパッケージから解放される点が大きいのですが、制作側としてはできれば外部とのファイル管理やファイル転送に至るまでこちらで操作できれば大きいですね。
特に将来的に対応を希望したい外部サーバーからのファイル管理(フォーマット変換への対応含め)、転送のToolとして働いてくれると非常に便利ですね。
(もちろんiAudioGate自体の機能とは直接関係ないですが、心拍や歩数などの健康状態から最適な楽曲をチョイスしてくれるとか、リスニングとしてのFUNな機能提案があってもいいですね。)


『KORG iAudioGate』は今夏のリリース予定。本製品が口火となり、様々なアップデートやサードパーティの台頭がDSDフォーマットをより身近にしてくれることを期待します。制作ワークフローおよびリスニングにおけるスタイルを提案する『KORG iAudioGate』リリースが待ち遠しい!
KORG iAudioGate


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