菓子メーカー コイケヤが、指をなめて発音するシンセを公開!『ドはまりスコーン 濃厚台湾まぜそば味』の発売キャンペーンはGEEK味のスパイスが効いたおもしろ企画!


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あの有名なスナック菓子 コイケヤのスコーンが新商品の販売キャンペーンとしておもしろい試みを発表しています。

スナック菓子をつまんで食べたあと、ついつい指なめしちゃうことってありますよね。それをかっこよくキメたい、ということで、指をなめることで発音するシンセサイザー(実際にはちょっと違うのですが)を作り、それを使ったPVがなんとも大げさに公開されています。

指についた電極をなめて通電させることでトリガーがONに。その信号を受け取ったソフトウェアが「ドはまり」「スコーン」「カリッと」「サクッと」というサンプリング音を鳴らします。

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しかし!ここで終わってしまっては単なるおバカ動画で終わってしまいます。Rock oN Magazineニュースには掲載しません!

この指なめシンセのすごいところは、コイケヤ自身がその作り方を公開しているところ。ソフトウェア開発のための共有ウェブサービスとして有名なgithub上で「yubiname-project」と称してハードウェアとソフトウェアの両方の設計データを公開しているんです。

ソフトウェアはarduinoで動いているみたいですね。ハードウェアの図面はAdobe Illustratorのデータになっています。なるほどこれなら汎用性がありますね。

いまYoutubeを始めとした動画投稿サイトで企業による多くのPRムービーを見ることができますが、その中でも特に良いプレビュー数を上げるのが『本気のお遊び』『真剣なおふざけ』といった内容のもののようです。一見バカバカしいこのPR企画もシンセの設計図を公開することによってGEEK的な面白さをプラスさせ、クオリティを(ユニークな方向へ)アップさせています。

KORGが小さなアナログシンセ monotronを発売した時、公式webで回路図を公開したことをおぼえていますか?前代未聞のこの試みのおかげでKORG Webサイトには世界中からカスタムやMODを楽しむGEEK達が押し寄せました(http://www.korg.co.jp/Product/Dance/monotron/welove/)。

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その後monotronと回路図を公開するという試みは2013年グッドデザイン BEST100賞を受賞するにまで至りました。

WEB2.0を提唱したティム・オライリーによるMake誌のイベント Maker Faire Tokyo 2015にも前年以上の注目が集まるなど、Makeブームは加熱しています。楽器メーカー以外の視点によるブレイクスルーな面白い機材が登場することが当たり前になる日も近いかもしれません。

Writer. 台湾まぜそばをいまだ食べた事のない IH富田

『ドはまりスコーン 濃厚台湾まぜそば味』指なめシンセ


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