ラインナップ充実のEuphonix MC Artistシリーズ!新価格でよりお求めやすく!
Colorに特化した新機種MC Colorが加わり、充実のラインナップとなったEuphonix MC Artistシリーズの3機種が、新価格により最大約\20,000も安くなり、お求めやすくなりました。いまこそEuCon、HUI、Mackieコントロールプロトコル対応のプロユースDAWコントローラー、EuphonixのMC ARTISTシリーズを導入するチャンスです!
4本のフェーダーと8個のタッチセンス付きノブ、7-inchタッチパネルスクリーン、12個のアサイナブルスイッチ、独立したトランスポートボタン、ジョグダイヤルを備え、制作システムの核になる高速グローバル・コントローラーです!
フェーダーコントロールを主にしながらも、エフェクトのコントロールからバスアサイン、それらをフェーダーへフリップしてのオートメーションの書き込み、トランスポートと多岐に渡るフレキシブルさを持ち、システムを簡単に拡張可能!
人間工学に基づいて設計された、ジョグホイール、シャトルリング、トランスポート/ナビゲーションコントロール、テンキーを備える、まさしくトランスポート機能に優れ、これと新登場のMC Colorがあれば、Final Cut Studioの編集がまさしく快適!
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その5 愛すべきパラフォニック・シンセたち
今では、シンセがポリフォニックなのは当たり前で、そうでないものは、わざわざモノ・シンセとことわらなければいけないぐらいだが、そうなったのは80年代以後の話。元々、シンセはモノフォニックだった。ぱっと考えれば、和音の数だけモジュールを用意すれば、ポリフォニックになりそうなものだが、そうはいかない。例えば、6台分のモノシンセを用意して和音を演奏するためには、どの鍵盤がいつ押されたかを検知して、6台のモジュールに効率よく指示を与えて発音させる仕組み、つまりキーアサイナーが必要になる。そして、このキーアサイナーは、コンピューター・チップを使わなければ実現できなかったのだ。
そのキーアサイナーがまだない時代、ポリフォニック・シンセを実現しようとして生まれたのが分周方式のオシレータにフィルターを組み合わせた“パラフォニック”シンセだ。
1975年発表のMoog Polymoog。
これらは、オシレータはストリングス・マシンと同様に全鍵盤分発音するのだが、問題はフィルターとフィルター・エンベロープで、これを全鍵盤分用意するのは至難の業。多くの場合、それらは1ボイスのみの装備となっていた。つまり、ストリングス・マシンの出力をモノフォニック・シンセに通すといった構成に近いのだ。そのため、こういった機種を、完全なポリフォニックシンセと区別して、パラフォニック・シンセと呼ぶ。
代表的な製品としては、モーグのポリモーグがあげられる。モーグにしては異色のジャラジャラしたサウンドは、分周方式のオシレータのため。また、フィルターは一基のみの装備なので、弾いている一音ずつにかかるのではなく、まとめて全体にかかることになり、なんとなくキレがモヤっとしている。ちなみに、モーグには、メモリーモーグという完全なポリフォニック・シンセ製品もあり、そちらは全く異なるサウンドだ。
1980年に発売された、KORGのデルタ。
また、国産ではコルグのデルタが、代表的なパラフォニック・シンセサイザーと言えるだろう。その他にも、KORGでは、プリセット・パラフォニックシンセとでもいうべきラムダという製品もあった。コーラス回路を使わない美しいストリングスに加えて、グロッケンやクワイヤなどもあり、筆者はPE-2000からこちらに乗り換えた。
そのコルグには、PS-3000シリーズというユニークな製品もある。パラフォニック・シンセながら、全鍵盤分のフィルターとエンベロープを装備するという力技。おまけに、MS-20などのようなパッチボードも装備していて、なかなか魅力的だった。ただし、フラッグシップのPS-3300の発売価格は120万円(付属キーボードがさらに10万円)で、まさに夢のキーボードだった。そして、そのPS-3300が発売された翌年の1978年、シーケンシャル・サーキットからプロフェット5が発売され、時代はポリフォニック・シンセサイザーへと移っていった。
ストリングス・マシンやパラフォニック・シンセのサウンドは、最近少しずつ見直されているようで、これらを再現したソフトシンセなども発売されはじめている。独特の薄いサウンドは、バッキングなどではうまくはまってくれることが多い。曲中全ての音色が分厚く、音圧がある必要はないことを再確認させてくれる存在でもある。また、チャラっと高域のたった音色の機種では、独特のサイケな、あるいはポップな存在感を発揮してもくれる。その名のとおり、アンサンブルの中で生きる音色なので、一度試してみてはいかがだろうか。
高山博プロフィール:アレンジャー/コンポーザー。クラシックはもとより民族音楽からポップス、ロック、アニメ音楽まで幅広い知識と経験を持ち、CD、TV、劇伴、イベント等、幅広い分野で活躍中。コンピューターとシンセサイザーを使った音楽制作にもその最初期から取り組んでおり、作品のクオリティの高さには定評がある。ソフトウェア関連の著書も多く、Rock oN Company渋谷店でのセミナーでもおなじみ。近著に「Logic Pro9 for Macintosh徹底操作ガイド」。