南カリフォルニアのブティックマイクブランド Roswell Pro Audio の取り扱いを開始します!
Roswell Pro Audio(ロズウェル)の創始者 Matt McGlynn 氏は世界中のレコーディングマイクのデータベースサイトRecording Hacks.comを運営する、知る人ぞ知る存在。市販のマイクのインプレションと解析データを独自に蓄積し、そこに集まったマイクファンやエンジニアが交流する場を提供しています。そして例えば周波数特性表があっても各帯域のトランジェント特性(速さ)で音の印象は全く異なるなどマイクロフォン界のWiki的存在としても知られます。
さらに彼はDIYマイクロフォン・キット・パーツの製造会社 micparts を運営。世界中のユーザーたちがどのようなサウンドを求めているのかもよく知っています。そのユーザーたちと同じ目線に立ちコストと性能における理想のマイクを設計したマイクブランドがRoswell Pro Audioというわけです。
Roswell Pro Audioのラインナップは現在mini K47 とDelphosの2種類。これらはビンテージマイクから現行品のモダンなものまで代表的なモデルを解析しベストなものを追い求めていった結果、NEUMANN U47とU67をリファレンスにして設計されました。
この他Roswell Pro Audioは
などスペックだけでは語りきれない特性も持っています。
いまだ世界を魅了するビンテージマイクに習った理想のサウンドを入手しやすい価格で提供するRoswell Pro Audioにご注目ください!
『mini K47』のカプセル・デザインはマイクロフォンの歴史の中でもっとも有名なカプセルの中の一つを元にしています。
このカプセルは非常にバランスがとれており、耳障りで強調された高い周波数成分は皆無で,ヴォーカルをレコーディングする際の歯擦音(シビランス)やリップノイズを低減し、エレキギターやアコースティック・ギターのレコーディングでは重量感が際立ったサウンドをもたらします。
Roswell Pro Audioでは他社製のマイクロフォンのモディファイやアップグレードの経験に基づいてベストなサーキット・デザインを施しました。
『mini K47』のサーキットはカプセルがキャプチャーした音質に余分なものを加えない、とてもクリーンで透明感のあるサウンドをもたらすデザインを採用しています。マイクロフォン自体のセルフノイズや歪も大幅に低減されています。
Roswell Pro Audioのマイクロフォンは箱から出した瞬間からすばらしいパフォーマンスを発揮できるよう、すべての製品に対して自社で工場出荷直前に位相、ノイズ、周波数特性、感度のチェックを実施して出荷しています。またすべてのRoswellマイクロフォンにはショックマウントとフライトケースが付属しています。
特徴
カプセル
『mini K47』には 34 mm K47スタイル・カプセルを採用しています。Roswellがこのカプセルを選んだ理由は,他のどのカプセルでもなし得ない美しいミッドレンジ,ニュートラルなデティールの表現力,不必要に誇張されない高域をもたらしてくれるからです。
サーキット
『mini K47』と同価格帯のマイクロフォンの多くは “2SK170 JFET” を採用している場合が多いです。これは適切に組み込まれた場合,すばらしいサウンドとなりますが,ハイインプット・キャパシタンスのコンデンサーと組み合わせた場合,ノイズフロアが増大する場合があります。Roswell Pro AudioではJEFTとローインプット・キャパシタンスのコンデンサーを組み合わせ,それぞれのバイアスを調整することで,可能な限り大きな歪のないゲインを実現しています。
コンデンサー
マイクロフォンの「モディファイ」を楽しむ人にとって入力段のコンデンサーは最初に手を付けるパーツです。なぜなら多くのコンデンンサー・マイクはあまりグレードの高くないセラミックやポリエステルのボックス・フィルム・タイプのコンデンサーを,音質に影響の出やすい場所に使っているからです。『mini K47』はハイグレードなポリスチレン・コンデンサーを採用し,自然でクリーンなサウンドを実現しました。また,信号の通るメイン・サーキットにはドイツから輸入したポリプロピレン・フィルム・コンデンサーを使っています。
これらのコンポーネントのコンビネーションで『mini K47』はグレードの高い自然で音楽的なサウンドを獲得しています。
『Delphos』はニュートラルな周波数特性,高い入力感度そして非常に低いセルフノイズを実現したプレミアムなスタジオ・コンデンサー・マイクロフォンです。
『Delphos』はクリアーで透明感のある音質をもたらす,高いレベルで最適化されたトランフォーマーレス・サーキットを使用しています。このサーキットはノイズ・レベルの低いNOS(New Old Stock)トランジスターとヨーロッパ産のコンデンサーを使ってアメリカ国内で製造されています。
フロントに配置された2つのスイッチはオムニ/カーディオイドのパターン切り替えと-10 dBパッドのオン/オフに使います。
『Delphos』マイクロフォンはRoswell Pro Audioの拠点であるカリフォルニアで製造され,最適なパフォーマンスとなるようバーンイン(慣らし)や他のテストを行ってから出荷されます。
『Delphos』付属のショックマウントはフラッシュ・マウントが可能な「Cutaway™」と呼ばれるものです。シンガーや楽器はマウントの金具に邪魔されることなく,簡単にマイクと近いポジションがとれ,マイクロフォンの自然な近接効果を得ることが可能になります。
特徴
『Delphos』に使用されているトランジスターは,理想的な音質とサーキット・デザインのため,すべてNOSパーツで構成されています。
JFETはローインプット・キャパシタンスのものを採用し、Rowsell Pro Audioの自社工房でマニュアルでバイアス調整し、歪をなくしつつ最大限のシグナル・レベルを確保しています。
音声信号と電源部分に使われる抵抗はすべて高精度なメタルフィルム・タイプで、極めて低いノイズを実現しています。最良のサウンドのために音声信号が通るサーキット部分のコンデンサーは細心の注意を払い厳選されたものを使用しています。
記事内に掲載されている価格は 2018年6月18日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ