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Antelopeからリリースされた、今最もパワフルで豊富な入出力を擁しオーディオI/F「Goliath」。36in/32outのAntelopeクオリティの清純なAD/DAをもち、Thunderbolt、USB、MADIに対応。単体でも16chのマイクプリを持っているので、これ1台で、中規模以上のスタジオワークにも対応可能。これ一台でどのような現場にも対応できる現在最もパワフルなインターフェイスとも言えるでしょう。
インストール
Goliathのインストールは簡単です。テンション上がる高級感漂う化粧箱を開け、PCとUSBまたはThunderboltで接続。(Thunderboltケーブルは付属しませんので別途お求めください)
ここから以下のサイトにてGoliathのSOFTWARE「Launchers」をダウンロードします。
http://antelopeaudio.com/support/#downloads
ここにDRIVERSもありますが、通常はのちにLancharを立ち上げた段階で最新のドライバがインストールされるようになっていますので、特にダウンロードする必要はありません。
ダウンロードされたZipファイルを展開すると、もうそのままダウンロードフォルダにアプリケーションが現れていますので、アプリケーションフォルダに移動しましょう。頻繁に立ち上げる機会も多いと思いますのでDockに移動してもいいと思います。(Macの場合)
GoliathがPCに接続され、電源をいれた状態でGoliath Lancherを立ち上げると、初回はアクティベーションを求められます。
すでにAntelopeアカウントをお持ちのかたはそのままログイン、お持ちでないかたはそのまま、表示された流れでアカウントを作ることができます。いちいちインターネットブラウザにもどる必要はありません。簡単なアンケートに答え、アクティベーションが認証されると、最新のドライバ、ファームウェアが自動的にインストールされる流れとなっています。
Antelope初、タッチパネル液晶採用
Goliathはタッチパネル液晶を採用したプレミアムなスペック。適切なモニターレベルの監視から、アナログ入力の選択、モニターやヘッドホンボリュームなど、ポイントへ瞬時にアクセスが可能。多チャンネル、多機能のインターフェイスのジレンマである操作感の快適性を十分に保持しています。ここら辺の操作性の気配りもユーザビリティを考慮したAntelopeの設計思想とも言えるでしょう。
コントロールパネル
Goliathのシグナルルーティングは従来のAntelopeの従来のオーディオインターフェイスに踏襲した、色分けされ簡潔で分かりやすい直感的なインターフェイスとなっています。
・入力先(From)/出力先(To)を何とシンプルな1画面で表示。ルーティングの認識が一目瞭然
・入力先(From)から出力先(To)にドラッグ&ドロップで瞬時にルーティングが可能。同じ色同士がつながっているので視認性もバッチリ
・内部DSPによるEQ,Comp FXもドラッグ&ドロップでインサートが可能。これ以上奥の階層はありません。
気になる音質の傾向とは
音質の傾向は感じ方に個人差があるので、個人的な感想となってしまいますが、マイクプリの音質はどちらかというと、NEVE系(英国系)の中高域の綺麗な伸び方をする傾向があるように感じました。まるっきりNEVE系というわけではなく、透明度と清純さも併せ持つ、モダンで現代のレコーディングにもマッチしやすいような音質の傾向に感じます。AntelopeのD/Aのサウンドの傾向が中低域にコシが出るサウンドといわれていることを考えると、バランスが良いと思います。
バージョンアップされたDSPエフェクト
Orion Studio同様にFPGAによる低レイテンシーでの動作に加え、Goliath同様にギターFXやアナログモデリングのDSPエフェクトを搭載。Overloud社と提携されて開発された、これらのエフェクターはニアゼロレイテンシーにてDAWに送り込むことができます。もちろんルーティング次第では、PCプレイバックからのインサートも可能。これらのルーティングはドラッグ&ドロップだけです。パッチベイの感覚ですね。
ギターFXはズバリの名前では表現されていませんが、VOX,Fender,MesaBoogieを彷彿とさせるスキンなどによるアンプシミュレータ。
そしてEQには前バージョンまで搭載されていた、PultecタイプのEQ2種に加え、APIタイプとBAEとも提携したEQを搭載。UKサウンドを基調に、MesaBoogieやAPIなどUS系の機材もラインナップを取り揃えたことで、サウンドメイキングの幅がさらに広がりそうです。
アンプシミュレータはマイキングもシミュレートされ、心地よい距離感を持ったサウンドを録り音からデザインすることが可能です。このマイクの距離感は実はレコーディングにおける肝といってもいいでしょう。コントロールブースとアンプブースを行ったり来たりして、微調整する実際のレコーディングの手間が、手元のドラッグアンドドロップだけでできてしまうのは便利。個人的にはEQやコンプよりも重宝する機能です。
まとめ
このほかにもトークバック機能やモニターコントロール機能など、レコーディングスタジオに必要とされる機能が網羅されたモンスターマシン「Goliath」。もちろんスタンドアローンでも機能しますので、レコーディングのみならず、SRの現場にてMADIのAD/DAもしくはDDコンバータなどといった用途としても活用が可能です。必要十分な機能を持ちながら、余裕をもって柔軟なシステム構築、そして、将来におけるイキップメントの拡張までのロードマップも、インターフェイスのシステムの入出力に制限されてしまうこともないと思います。Rock oN店頭にて絶賛展示中!その実力とポテンシャルをぜひ確かめに来てください!!
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記事内に掲載されている価格は 2016年7月6日 時点での価格となります。
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