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2016年8月8日、Steinbergから新発売される『Mixing and Mastering Suite』は、制作定番DAW『Cubase Pro 8.5』と業界標準マスタリングソフト 『Wavelab 9』を一つにしたバンドル製品。
作曲を支援するコードアシスタントや豊富なソフト音源を持つCubase Pro 8.5で作曲からミックスダウン。そしてマスタリングはWavelab 9にお任せ。音楽制作のワークフローをこのセットだけで完結することができます!
驚くべき価格
それぞれを単体で購入するよりも大幅にお得な¥86,400。作曲からマスタリングまでこれだけでOK!
統合された制作環境でスムースなワークフロー
Mixing and Mastering Suiteのすごいところはこれだけではありません!
Cubase Pro 8.5とWavelab 9は統合されたソフトウェア。例えば、Cubase Pro 8.5でミックスを完了した後、そのままオーディオミックスダウン機能でWavelab Pro 9へデータを受け渡すことができます。またマスタリング途中にミックスに戻りたくなったとき、Wavelab 9のメニューからCubaseのプロジェクトを開くことも可能。DAWにまで戻ってマスタリングを仕上げることも簡単に行えるのです!
強力なミックス&マスタリングコンビネーション
WaveLab Ver. 9 では、Steinberg の DAW、Cubase および Nuendo との連携をこれまでになく強化しました。オーディオ素材を直接 Cubase / Nuendo と交換可能になり、互いの強みを組み合わせて最高のミックス / マスタリングチェーンを構成することができます。
WaveLab の機能を Cubase & Nuendo から使用
Cubase / Nuendo 上から直接、WaveLab のパワフルな機能 - レストレーション、編集、解析、マスタリング - を使用して、ミックスの最中でもオーディオイベントを磨きあげることができます。WaveLab での編集処理が完了すると、クリック一つで Cubase / Nuendo プロジェクト上のファイルも更新されます。
瞬時に DAW でのミックスに戻る
マスタリング工程の途中、ミックスに戻る必要を感じることもあるでしょう。たとえば、楽器ごとのバランスを変えたいというとき、マスタリングだけでは対処は難しいものです。Ver. 9 ではこんなとき、「編集」タブから簡単に該当する Cubase / Nuendo プロジェクトを開くことができます。シームレスにリミックスが可能なため、マスタリングのクオリティもさらに突き詰めることができます。
Cubase Pro 8.5
楽曲制作における定番のDAWとして長きにわたってCUBASEが挙げられるでしょう。他のDAWとの違いですが「キーボードショートカットを作成」ができる点がCUBASeの醍醐味といっても過言ではありません。実際によく自分が使うコマンドはAltキーを押しながら◯◯を押すとインストゥルメンツトラックを立ち上げるとか、マーカーの作成などなどオリジナルにカスタマイズが可能です。
そしてCUBASE PRO 8.5の更なる魅力としては、コードアシスタント機能と、コードパッド機能です。この機能はCUBASE PRO 8から新機能として追加され、いつもの手癖によるコード進行ではなく、思いもよらない大胆な展開、転調など簡単に行うことができる素晴らしい機能です。特に初めて楽曲制作をやられる方は、音楽理論を学ぶ上でも、基本と応用を勉強し実践で取り入れることができるでしょう。
Cubase がクラウドに!
VST Transit は、Steinberg が提案する新しいクラウドコラボレーションシステムです。クラウドストレージ上にオーディオや MIDI トラックをはじめ、様々なデータををアップロードし、遠隔地からも作業の続きをどうぞ。作業の変更はクラウドに反映させ、常に新しい状態に同期することができます。
またプロジェクトの共同作業も新しい次元に。クラウド上のプロジェクトの共有 / プライベート設定や、メッセージシステムにより、アイデアについて友人やバンドメンバーと語り合ったり、新しいコラボレーターを見つけることも可能。これらすべてを、Cubase の中から実現します。
VST Transit には月あたり 1GB までの通信、500 MB のストレージ容量が無料でついてきます。プレミアムアカウントにアップグレードすれば、さらに大容量のストレージと通信が可能になります。
伝説は目の前で
バーチャルアナログシンセシスの新しい幕が開きます。定評ある温かく生々しいアナログサウンドはそのままに、シンセマニアにもビギナーにも眩しく、Retrologue が進化しました。
シンセセクションには3つ目のオシレーター、ポリフォニック LFO、エンベロープを追加。そして強力なアルペジエーター、5つの新しいエフェクト、3バンドレゾネーターが音を彩ります。そのポテンシャルを生かし切った400以上の追加プリセットも搭載。トラディショナルな音色から新たな組み合わせまで、可能性はこんなにあります。
WaveLab 9 概要
クリエイティブな作業により多くの時間を割けるように、『WaveLab 9』はさらに磨きがかかりました。
リボン&タブレイアウトと新しいドッキングシステムを備えたユーザーインターフェースは、膨大な機能のすみずみまで快適なアクセスを提供します。また、マスターセクションはプラグインスロットを拡張し、モニタリング機能もさらに強化、新搭載したマスタリングエフェクト「Master Rig」がオーディオクオリティを引き上げます。さらに、『WaveLab Pro 9』では豊富なプラグインを搭載しており、ステレオの処理で一般的なL/R(左/右)方式に加え、新たにM/S(Mid/Side)方式にも対応、オーディオモンタージュ、編集、メータリング、プラグインレベルの全てでM/S方式の処理が可能となりました。
総合音楽制作ソフトウェア「Cubase」との連携もさらに進化しており、制作からマスタリングまで一貫したワークフローを実現します。
1.M/S(Mid/Side)方式にフル対応 (『WaveLab Pro 9』のみ)
『WaveLab Pro 9』は、ステレオのオーディオ素材の編集、処理、モニタリングにおいて、通常のL/R方式だけでなく M/S方式にも対応しました。M/S編集は、波形ビューおよびスペクトラムの編集モードで適用でき、L/RモードとM/Sモードの切り替えは瞬時に可能で、MidチャンネルまたはSideチャンネルのそれぞれに対して正確なスペクトラム編集を行なうことができます。
マスターレベルの調節、エフェクトの追加、リサンプリング、ディザリングの適用を行うマスターセクションでは、各プラグインについてどのチャンネルを処理するかを指定できます。これにより、各プラグインを M/S モードで使用できます。
2.総合音楽制作ソフトウェア「Cubase」との連携を強化
「Cubase」のオーディオイベントを『WaveLab』で開くことができます。これにより、『WaveLab』の編集機能を「Cubase」のオーディオイベントに適用できます。
また、「Cubase」から書き出して『WaveLab』で作業を行っているオーディオファイルに対して、その元のプロジェクトを「Cubase」で開くことができます。これにより、『WaveLab』での作業中に発見したミキシング段階での問題を「Cubase」で簡単に修正することできます。
3.マスタリングVSTプラグイン「Master Rig」搭載
「MasterRig」は、イコライザーやコンプレッサーなどのモジュールを組み合わせてマスタリングチェーンを作成することができます。最大4つのチェーンを記憶でき、瞬時に切り替えて音の比較が行えます。『WaveLab Pro 9』に付属の「Master Rig」は、ほとんどすべてのモジュールがM/Sに対応しており、例えばイコライザーでは周波数帯域別にM/S処理が可能です。
記事内に掲載されている価格は 2016年8月5日 時点での価格となります。
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