AES Los Angeles 2016 ショーレポートがいよいよ始まります!(141st AES Convention) 隔年で開催地が入れ替わるAES Show。今年は日本よりも若干涼しいロサンゼルスから、ROCKONPRO 赤尾がお送りします。日本時間9月30日(金)スタート。 最新情報を現地の熱気と共にお届けしますのでご期待ください!
近年、名機と呼ばれるアウトボードが数多くプラグイン化されてきていましたが反面、APHEX USB 500 RackやWesAudio TITANなどに見られるように、アナログならではのクオリティをデジタルならではの有用性で実現するハードウェアが数々登場しています。USBポートやEtherポートを搭載することで得られる有用性は、今までのサウンドに大きなメリットをもたらすことでしょう。
アナログの原点回帰はアウトボードだけには止まらず、アナログコンソールでもその勢いは止まりません。昨年はNeve BCM 10/2 Mk2やGenesys、SSL XL-DESKなど、ミドルコンソールのリリースがありました。それぞれのコンソールではVPR 500拡張スペースが設けられるなど、各社のカラーと最新のトレンドを取りれた各社独自のブランドカラーを備えたアナログコンソールを約年1台のペースでリリースされています。
温故知新ーー故きを温ねて新しきを知る、まさにそのポリシーを表すかのようにリリースされるアナログハードウェアの進化はまだまだ続くことでしょう。
Etherケーブルを使った音声信号伝達が進む最中、2013年秋にAVB・Dante・Ravennaなど、それぞれが互換を持たせるためにAudio over IPの相互運用性についてAES67という規格が発表されました。それまで同一ネットワークに混在させることができなかった製品群が同時使用可能ということで、各社様々な製品がリリースされています。AoIP対応の製品が出始めて約5年となりますが、今ではオーディオインターフェイスやコンソールだけでなく、Dante対応のマイクロフォンやスピーカーアンプ、パワードスピーカーなど音の入口から出口まで、すべてをAoIPで完結できる時代がやってきました。
オーディオに長らく携わってきた身としては、コンソールやオーディオインターフェイス、スピーカーなどに接続されたEtherケーブルに違和感を持ってしまいますが、システムを構築する上で音声だけではなく映像やたのメディアデータ、制御プロトコルを伝送するのに適しているAoIPの世界は、今後間違いなく発展していく分野だと確信します。
そのほかにも、つい先日最新バージョンであるPro Tools 12.6やMedia Composer 8.6.3をリリースしたAvidの最新情報や、Nugen AudioやiZotope、SoundToysなどPluginメーカーなどのソフトウェア関連最新情報など気になるものが目白押しです。もちろん、audio-technicaやEarthworks、Shureなどマイク製品の最新情報も現地からお届けします!
Writer. Akao
記事内に掲載されている価格は 2016年9月21日 時点での価格となります。
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