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2016年11月、東京ビッグサイトで華やかに催された楽器フェア 2016で、SHURE社が『SM58 50周年記念スペシャルライブ』を開催しました。出演者は今年でバンドデビュー30周年を迎える実力派バンド シアターブルック。極上の楽曲と脈動する演奏、そして際立つギターボーカルの佐藤タイジ 氏の歌声。たっぷりライブを楽しんだあと、佐藤タイジ 氏にインタビューをすることができました。30周年のバンド活動と、その間使い続けてきたSM58についてお話しを伺いました。
『SHURE SM58 50周年記念スペシャルステージ』を終えて
R:『SHURE SM58 50周年記念スペシャルステージ』お疲れ様でした。ライブではエモーショナルに腹から声を出す時とファルセットを用いたりと色々な歌い方を使い分けていらっしゃいますが、歌っている際に気を付けていることってありますか?
S:とにかくマイクから口を離さずに近づけてるというのはありますね。小さい声の時もそうですが、大きな声で歌う時も離れずに『MAXでマイクに声を入れる』というのを意識していますね。エンジニアさんの方には、ミキサーに赤いインジケーターが着いちゃってるかもしれないけど(笑)。たまにマイクを離して歌う方がいますけど、僕はしないです。ドラムの音のかぶりがマイクに入っちゃいますし、あれはあんまり良いことがないと思いますね。
R:SM58ってそういうMAXマイクに声を入れることにも耐えうるマイクだと思いますけど、SM58ではないマイクで歌う時に気をつけていることはありますか?
S:あまり意識をすることはないですけど、確かに「何これ?」というマイクの時もあります(笑)。そういう時こそ自分の声が全部入るように歌いますね。
R:ライブ中に、発売50周年を迎えたSM58のことを『大先輩』とおっしゃっていましたが、やはりSM58は使い慣れたマイクですか?
S:それはもう当然ですよ。ライブでもスタジオでもほとんど SM58でしょう。ずっと使ってきました。
SM58とかSM57はすごいタフなマイクですよね。ライブの現場ってそこが大事なんです。ゴトッと落としても大丈夫だったりするのはすごく大事。
R:私もタイジさんのライブを聴く時は、山なんかの野外イベントが多かったです。雨の中、ズブ濡れで(笑)。
S:そうですね、ひどい環境の時もありましたからね(笑)。そういう時もSM58なら安心して歌えます。
Shure SM58は、1966年、スタジオ用マイクロホンとして登場SM58。1950~60年代のスタジオマイクは耐久性に乏しいという問題があり、それを解決するためにShureのエンジニア アーニー・シーラーのチームが開発したダイナミックマイク。
スタジオ用、といってもSM58はUnisphere®ボールグリルを搭載した初のマイクロホン565の後継機でもあります。565は当時のマイクスタンド前から離れられないボーカルに、マイクを持って動き回るパフォーマンスを与えたマイク。565の大流行で得たハンドリングノイズやハウリングに対してのユーザーの意見を反映し、SM58は一定のカーディオイド指向特性、ハウリングマージンの高さ、画期的な内蔵の中空式ショックマウントによるハンドリングノイズの軽減 など、ライブマイクとしての高い完成度を持つことができました。
これに加えて頑丈さや少々の雨でも大丈夫な耐久性のおかげでパフォーマーは演奏に集中することができます。SM58はパフォーマーのポテンシャルを限りなく発揮させるマイクとも言えるのです。
いまRock oNでは、SM58発売50周年を記念して、特別モデルを限定販売中。
SM58-50Aは、クラシカルなパッケージの中にシルバーフィニッシュのSM58とノベルティなどが同封された限定特別製品です。マイク本体の機能はこれまで通りのSM58なので安心。一味違ったプレミアムなSM58を手に入れよう!
シアターブルックが30年間も続いた理由とは
Rock ON(以下R):シアターブルック 結成30周年おめでとうございます!
佐藤タイジ 氏(以下S):ありがとうございます!
R:バンドを30年も続けることは簡単ではありません。解散するバンドも多い中、どうしてここまでやってこれたのでしょうか?
S:ここまで解散せずに続けたのは、解散するのがカッコいいと思わなかったからです。俺、ロックバンドの解散というのに反対なんですよ。金で揉めて解散とかね。まあビートルズの解散っていうのは金だけじゃなかっただろうけど、ロックバンドは解散するものだというのが60年代にできて、日本のロックバンドもそれを真似てカッコいい、というのがあったと思うけど、俺は解散するのがカッコいいとは全然思わなかったので、30年間続いたんじゃないでしょうかね。
R:わかりやすい(笑)なるほど。
S:シアターブルックのメンバ-は今の4人になったのが90年代なんですけど、その頃から全くなんの不満もない。金のために始めたものじゃないから、金でもめて解散っていうのは全然かっこいいものじゃないよねっていう。いいこと何にもないじゃんって思うんですよね。
R:バンドを30年間続けてきて、毎回ステージに立つ時って最高潮のメンタルと体調で挑む訳ですよね。どうやってそれを維持してきたのでしょう?
S:ずっと絶好調じゃないですよ(笑)。ひどい時もありますよ。
R:ひどいコンディションの時はどうやって乗り切るんですか?
S:どこが調子悪いかっていうのにもよりますが、できることは何でもしますよ。風邪をひいて声が出ない時は、強力な抗生物質を飲んだり、喉にいいと聞けばプロポリスとかあれこれ摂取したりしますね。
1ステージがワンマンだったら2時間、3時間。フェスだったら1時間。その時間を持たせる歌い方をしたり、セットリスト組んだりしますね。途中でインストを多めに入れたり、休憩を入れて2セットにすることもある。そうやって調子が悪いことを気付かれないようにするというのはありますね。
R:なるほど!シアターブルックには30年間の経験で蓄積されたライブのノウハウがあるんですね。
R:今日はライブの終わりに、色々なお話をありがとうございました!12月9日の結成30周年記念PARTYも遊びに行きます!
Writer . IH富田
記事内に掲載されている価格は 2016年12月2日 時点での価格となります。
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