チェコのPetr Venkrbec氏(エンジニア/サックスプレイヤー)が設計したCHRT Synthesizer。Yamaha WX5 や Akai EWIのようなウィンドコントローラで操作する真空管モノシンセサイザーです。(ファームウェアの調整でMIDIギターやMIDIキーボードからの演奏も可能になります。)
oscillator、resonator、VCAを1基ずつ搭載したシンプルなシンセですがこれら全てに真空管の歪みを加える機能(ノブ)が備わっていて、好きなところで倍音を増幅して音を作ることができるのだそうです。
サウンドはブラス楽器を意識したもので、サックスや緩やかなトランペット、または昔懐かしいリリコンのようにも聴こえます。ウィンドウコントローラーに追従したダイナミクスやアーティキュレーションの表現が豊かで、アコースティック楽器を演奏した時と同じような満足感を得ることができるとのこと。
価格は1500ユーロ(キット・800ユーロ)。製品にケースは付いていないので好きなものに収めることができます。ちなみに写真の取手付きボックスはPetr氏のお父さんのラジオを解体したものだそうです。
Writer.Tomita
CHRT Synthesizer
http://chrtsynth.org/
記事内に掲載されている価格は 2018年4月13日 時点での価格となります。
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