アメリカのガレージメーカーが集まって出展している一角で、MANLAYの新製品 REFERENCE SILVERを発見。REFERENCE GOLDが登場してからすでに27年。モダン・ビンテージとして語られるようになったGOLDに続くプロダクトとしてSLIVERが登場しています。1950年台のSONY C-37Aにインスパイアされて設計されたというSILVER。じっくりそのプロダクトを見ていきましょう。
先ずは、裏側。ダイヤフラムの裏にポーラ・パターンの切替があります。カーディオイドから、オムニまで指向性の切替がここで行なえます。最近では見なくなった、指向性切替の設計ですね。
こちらの写真で分かるように、ラージダイヤフラムに見えますが、実態はコンパクトサイズのダイヤフラムが収まります。これはJosephson C-3と呼ばれる製品が採用されているということ。
このダイヤフラムで拾われたサウンドは、5760真空管によりドライブされ、Manlayのカスタムトランス”IRON”により出力されます。ここは、Manlayらしい真空管回路の設計になっていると思われます。
そのサウンドは、すでに本国のweb上で確認することが出来ますが、リボンマイクを彷彿させる柔らかなエッジを持ち、余韻を多く含んだサウンド。もちろんManlayらしい、芯のあるサウンドはそのままなので、楽器の収録からボーカルまで幅広く活用ができそうです。同社のGOLDとも、Cardioidとも異なったキャラクターのマイクですが、人気が出そうな予感のする製品。これでアコースティックギターをとったら気持ちの良さそうです!
もちろん、同社のアウトボード類も展示されています。Tubes Rule!と書かれたパネルが、なんともManlayらしいと思いませんか!構内でゆっくりと試してみたい製品の登場ですね!
Writer. Yosuke
Manley Labs
http://www.manley.com/products/view/mrag
記事内に掲載されている価格は 2017年4月5日 時点での価格となります。
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