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ご無沙汰しております。久々に展示会のレポートをさせて頂きます、奥平 賢浩(ゴング・インターナショナル)です。
Prolight + Sound というと、殆ど方が、フランクフルトを想像しますが、実はフランクフルトのほか、ここ広州やロシアでも開催されています。今年は、広州の翌週がフランクフルトと結構忙しい展示会シーズンを迎えております。
ここProlight + Sound 広州も中国の展示会では、非常に大きな展示会で、特に照明関係は圧倒的な規模で開催されています。所感としては、楽器やDTM関係は、上海で開催されるMusic Chinaに 照明関係はこのProlight + Sound 広州 そしてPAなどのPro Audio関係は、北京で開催されるPALM EXPOという風にやや傾向がでてきました。
中国の音楽事情も交え、まずは楽器関連のレポートをいたします!
多くの民族楽器の展示
ここ中国では、民族楽器も、日本のギターショップのように展示されています。
日本ではあまり目にかけない、胡弓も自由に選べて、試奏が可能です。
中国ならでは楽器が、一同に見る事ができるのは、この展示会の特徴でもあり、Prolight&Sound フランクフルトには無い風景の一つです。
ここ広州は楽器や音響機器の工場が沢山あり、無名のメーカーの他 OEMで生産している工場か自社ブランドとしえ販売しているところ等もあります。また楽器を修理する工具類や、素材やパーツなどもあります。
ボタン?と思いきや、ギターのツマミ
教育市場へのとりくみ
60年代から70年代にかけて、かつて日本の家庭でもピアノを習うことなど音楽教育が非常に注目されていました。その動向がいま中国でも起きています。
子供向けの音楽教育を紹介するブースはどこも人気
どこも家族で熱心に説明を受けています。この光景は今迄の中国の展示会では見かけませんでした。
Roland
そして、Rolandもここ中国では、教育市場にチャレンジしています。一見いつものRolandのブースの様ですが、中に入るこれまでの電子楽器の雰囲気とは異なり、初めて見る教育機材や音楽教室そのものの展示をしていました。
ピアノ教室用の練習機材、ROLAND RE-16。本体に複数のネットワークポートが搭載しており、それぞれの生徒の電子ピアノと接続され、楽譜の情報や生徒の演奏情報がやり取りされます。” RDEC “という文字が見えますが、これは中国の音楽教育マーケットにむけたブランドのようです。
生徒は、ゲーム感覚で音楽を学ぶことができます。
その他、ローランドブースでは、このVE-5が人気でした。
ドラムは中国では人気の楽器
楽器ゾーンでは、いたるところで、ドラムの演奏が行われていました。ドラムは中国でも人気の楽器とのことです。
練習用のサイレントドラムは人気があり、中国製の製品も数多く出ています。写真の製品は、1式で600ドル(72,000円)とかなり安いです。
YAMAHA
YAMAHAブースでは楽器ゾーン入口に大きく展開。さすが日本のヤマハです、ここ中国でも圧倒的な存在感と人気があります。
今回、ヤマハブースではポッドキャストの実演デモ。日本でウェブキャスティングミキサーAG03を使って紹介されています。
NEUTRIK
NEUTRIKは中国でも品質には定評があり、とても信頼されています。
DJ機器
DJ機材も人気のひとつ。日本でも販売されているポータブルDJプレイヤー monster GODJは、代理店スタッフさんいわくなんと車ショップで売れているとのこと。カーステレオ感覚で車に取り付けている人が多いそうです…。
駆け足でお届けしたProlight + Sound 広州。日本とはまた違った音楽事情と製品ラインナップで独自の様相を呈しています。刻々と変化する中国の経済事情と文化事情。音楽教育の盛り上がりなどからその「今」を感じ取れる展示でした。
記事内に掲載されている価格は 2015年4月8日 時点での価格となります。
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