こんにちは、Rock oN特派員のACID渋谷です!今年も待ちに待ったシンセの祭典「SUPERBOOTH」の季節がやってきました!一足先に私は開催地となるドイツのベルリンに来ているのですが、実は今回で3回目の開催となるSUPERBOOTH18に先駆けて、スウェーデンでTeenage Engineering、CLAVIA DMI、そしてELEKTRONの本社取材を敢行してきました!
ではSUPERBOOTH取材の前に、私の旅の記録に少々お付き合いください!
① Stockholm 編 Teenage Engineering, CLAVIA DMI
はい、やってきました人生初のストックホルムです。アーランダ空港に降り立つと北欧の風が顔を撫でます。さ、寒い!これは風邪引くわ。。そう思いながらカバンの中の日本から持って来た風邪薬を握りしめました。
アーランダ空港からすぐさま急行電車に乗ってストックホルム中央駅へ。Nils Ericsonの銅像が立つクラシックな雰囲気の駅で、外から見るより中は広くかなり綺麗です。そうそう、ストックホルムはクレジットカード使用率がものすごく高く、現金が使えないお店まであります。駅でお手洗いを借りようと思ったら10SEK(スウェーデンクローナ)でだいたい150円くらい掛かったんですが、なんともここでもクレジットカードが使えました。クレジットカードで払えないものは無いというくらい徹底されていました。しかしPINを入力してトイレに入るのは人生初の経験でした。
ここからはタクシーで宿泊先のホテルまで向かいます。途中、セーデルマルムというお洒落なレストランやお店が多く立ち並ぶヒップエリアを通り過ぎます。ここは島になっていて橋を渡るのですが様々な年代の建物がミックスされて、とても洗練された雰囲気で頭の中にあったストックホルムと一致した瞬間でした。そこからさらに橋を越えると今回の宿泊地、そしてTeenage Engineeringがオフィスを構えるエリアに入ります。
ホテルにチェックインしてすぐに、夕食のために再びセーデルマルムへ。この水はバルト海までつながっています。どうです、日が暮れてとても寒そうでしょう?翌日にはTeenage Engineeringの取材があります。日本から来ていたTeenage EngineeringのGrant Smithさん、そしてで勤務しているDesmondさんとともに夕食へ。BANANAという名前のレストランでピザを食べました。
Teenage Engineering
-翌日-
Teenage Engineering のオフィスは移転したばかり。この建物の二階部分がTeenage Engineeringのオフィスになっています。左手から裏に回って見るとFood Villageと書いてあり、おそらく複合レストランのような施設であったことが伺えます。右側はかなり大きな工事中の空き地になっていて、グラフィティも多くワイルドな雰囲気でした。窓が多くて非常に気持ちの良さそうな空間です。
オフィスに着くと、13時でちょうどお昼時。まずは行きつけのお店でランチをしようということになりました。Teenageスタッフ御用達のお店、「NIKLAS AND FRIENDS」でパスタを食べました。この場所でご飯を食べているだけでアイディアが浮かんで来そうなお洒落スポットでした。しかも美味しい!
そしてCEOのJesper Kouthoofd氏にインタビュー!氏のクリエイティビティの秘密に肉薄した、約2時間に及ぶ濃厚な内容となりました。近日記事をアップしますので、お楽しみに!写真もその時にどっさりと掲載しますよ!
CLAVIA DMI
翌日はCLAVIA DMIの取材です。今回は運よく創業者のHans Nordelius氏にインタビューをすることができました!非常に知的かつ情熱的で、やりたいことや目指していることが明確で常に次のプランのリストが頭の中にあるから迷わないというスーパーマンでした。
CLAVIAの原点となったddrumを開発した時の話、そしてその時、この先仕事していくなら絶対キーボードを作らなきゃダメだと考え、世に送り出したNORD LEADが空前絶後の大ヒットを飛ばした話、そして最近見て感銘を受けたライブの話などこちら読みどころ満載なインタビューとなりましたので、お楽しみに!
CLAVIA社内のスタジオや工場も見学させてもらえました!こちらはMTGスペース兼 歴代マシンの展示スペース。スタッフが仲良く昼食を食べていました。
そしてこちらが工場の様子。アッセンブル、動作チェック、サポートなど広い空間にぎっしりと機材や工具があり組み立てから完成までの工程ごとにシステマチックなラインが組まれていました。皆ヘッドホンやスピーカーで音楽を聴いたりしながら作業しています。この時はKraft Werkがかかっていました。
こちらは高温時でも暴走しないかのチェック。約40度の部屋でキーボードたちが頑張って耐えていました。もちろんどれも電源が入っています。
写真に写っているのはステファンさん。いつもRock oNのショーレポでデモを披露してくれる人です。今回も新製品NORD PIANO4、そしてNORD ELECTRO6のデモムービーをバッチリ撮らせてもらいましたよ!
② Gothenburg 編 ELEKTRON
さて、続いての目的地はGothenburg と書いて『ヨーテボリ』。スウェーデンでストックホルムに次ぐ第二の都市です。今回は陸路で行こうと思い、MTR Expressという香港の鉄道会社を予約しました。列車自体も新しく非常に快適で、なおかつ安価でしたのでストックホルムからヨーテボリに行く人にぜひおすすめしたいです。
ヨーテボリに着くとやっぱりこっちも寒い!港町の風が吹いていました。町の雰囲気はストックホルムとは違い、建物の感じやお店の感じがどことなくベルギーのブリュッセルを彷彿とさせました。ヨーテボリの春は雨が多いらしく、この日も雨。でも皆傘をささないんですよね〜。私もカッコつけてさしませんでした。
ヨーテボリの主な交通機関はトラムです。このトラムの路線がなかなか複雑で、トラムからトラムへの乗り継ぎもあり、碁盤の目のように張り巡らされた路線は地元の人でも迷うほど。トラムは日本で言うところの「てぃんてぃん電車」ですのでスピードも遅くゆったりとしています。人の感じもストックホルムよりも若干フレンドリーで、知らない人同士がトラムの停車駅で自然に会話しているのが印象的でした。
そして桜も咲いていました。
ELEKTRON
さあELEKTRONオフィスへ行ってみましょう!ヨーテボリの中心地から車で移動してすぐのRöda StenにELEKTRONのオフィスはあります。こちらもリニューアル中かつSUPERBOOTHで機材が出払っていましたが、非常に洗練されて且つ遊び心に溢れた素敵なオフィスでした!
白を基調した空間にサッカーゲームや、アート作品、過去のELEKTRON広告のコラージュなどかっこいい素材が目白押し。スタッフの机の周りの私物ですらとてもハイセンスでした。おなじみDetaline氏が動画を作るための部屋もあり、そこにやゆったり座れるソファーや観葉植物、ゲーム機などが置いてありリラックスしながらクリエイティビティを高めているんだなと実感。何時間でもいたくなるオフィスでした。
そして今回のインタビューはDSP EngineerのOscar Albinssonさん、Detailed Concept DesigneのSimon Mattissonさん、そしてChief Product OfficerのJon Mårtenssonさんの三名にDigitoneとELEKTRONについて語り尽くしてもらいました。こちらもお楽しみに!
Simon MattissonさんはDigitoneのユーザーインターフェースを作るときにディストーションを顔にしたら面白いと考え、遊びでこんなものを作っていたそうです。これはかなり受ける!
パラメーターを強めて行くと、顔が、、、。
サポートデスクもスタイリッシュです。
後日インタビュー公開の時に写真も大量にアップしますね!
③ ベルリン編 SUPERBOOTH目前のLabor Day
濃厚な北欧取材を経て 、ついにベルリンの地に舞い降りました!テンションは最高潮です!
よし、まずはワルシャワ通りにある大好きな書店に行こう!あれ、ワルシャワ通り駅が封鎖されてる!あれ、なんか人が多い気がする。あらら、警察がたくさんいる!一体なんだ!?
そうです、今日は5/1。メーデーです。Labor Dayとして大規模なデモが行われていました。
いや〜凄かった。そこかしこでDJが爆音で音楽をかけており、皆踊りまくり。爆音の音楽とガラスの割れる音でかなりエクストリームな雰囲気が漂っていました。あまりにもガラスの破片が多く、これはAIRMAXのAIRが割れちゃう!と思いホテルに退散しました。
と言うわけで、SUPERBOOTH18直前!世界最大のシンセの祭典を現地からたっぷりお伝えしますのでお楽しみに!!
記事内に掲載されている価格は 2018年5月2日 時点での価格となります。
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