本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン
head-love Created with Sketch. CREATOR
SUPERBOOTH18

06
May.2018
REPORT

SUPERBOOTH18 DAY3 : PERCUSSA

2018050620180504SB_3Day_1_106_
PERCUSSAがユーロラックの世界に結合!ユーロラック界隈では他に類を見ないハイスペックモジュールPERCUSSA SSPが登場しました。
要となるのはやはりDSPプロセッサー(Quad core Cortex A17 @1.8GHz ARM DSP power with 2GB RAM)と192kHz/32bitを実現したハイエンドADC/DACコンバータの搭載でしょう。ポリフォニック・ウェーブテーブルシンセのサウンド聴いてみると、ハイエンド単体機が持っている解像度と空間表現で他のデジタルモジュールとは一線を画していることが感じられます。またSSPはCVもオーディオも同列に扱うためオーディオレートのモジュレーションが可能です。実際SSP上ではオシレーターもLFOも同じ扱いになっています。

2018050620180504SB_3Day_1_97_

これだけの処理スペックを持っていると複雑なマシンに思えますが操作は意外と簡単です。メニューページは4種類ありそれぞれGlobal、Network、Processor、Recorderとなっています。Globalページでは外部MIDIキボードなどの接続系を設定します。Networkページではモジュール(PERCUSSA内部の)の関係性を設定します。PERCUSSAを端的に表現すると、内部に例えばLFOやOUTPUTといったモジュールが存在し、それを組み合わせて音を作る、いわば一台完結のモジュールボックスという感じです。モジュールごとにモジュレーションソースやディスティネーションを設定してパッチングしていく、巨大なモジュレーションマトリックスを言っても良いかもしれません。

2018050620180504SB_3Day_1_104_

今回SSPはそこからさらに外のモジュラーとつながることによってより幅広いモジュレーションの可能性を手にしたと言えます。こう言うと難しく感じるかもしれませんが、逆に外部モジュラーからのCVシグナルでいじれる方が操作や考え方はよりシンプルになったと感じました。動画でも紹介されていますが、例えばウェーブテーブルのパラーメーターをXYジョイスティックでコントロールしたり、ノイズ量をMATHなどのファンクションジェネレーターで変えたりしてみると一つの高機能シンセモジュールとしてすんなり理解できると思います。
2018050620180504SB_3Day_1_100_
2018050620180504SB_3Day_1_91_

強大なDSPパワーのおかげでアナログマシン同様のリアルタイムなレスポンスがあり、またサンプリングして波形を鳴らすのも全くのタイムロスなしに一連の動作を行えるので、そのためのハイスペックなんだと感じます。またMPEプロトロコルにも対応しました。ROLI SEABOARDやLinnstrumentsでの表現力豊かな演奏方法に対応します。

またUSBポートを使ってMac/Winでダイレクトレコーディングもできます。またさらに今後はサードパーティのVSTプラグインなどをモジュールとしてPERCUSSA SSP内に統合するプランもあるとのこと。モンスターマシンになるポテンシャルを秘めています!

2018050620180504SB_3Day_1_111_

Writer:Shibuya
Percusssa:https://www.percussa.com/

この記事、あなたの評価は?

    記事内に掲載されている価格は 2018年5月6日 時点での価格となります。

    最新記事ピックアップ

    NAB 2024 Day 4 : Audio-Technica
    Audio-Technicaブースにはモータースポーツの収録に適したマイク、BPシリーズがレーシングスーツと共に展示されてます。中央のBP4027はステレオ仕様のショットガンマイクで、単一・双指向性に対応した高感度ユニッ [……
    NAB 2024 Day 4 : Sonnet Technologies
    Sonnet Technologiesブースには、Thunderbolt 5 eGPUの看板が!Thunderbolt 5は”双方向80ギガビット/秒(Gbps)の帯域幅を実現し、Bandwidth Boos [……
    NAB 2024 Day 4 : Cerevo
    Cerevoブースには新商品であるFlexTall Proの姿が!FlexTall Proは有線・ワイヤレスに対応したタリーランプで、有線の場合はEthernetによるPoEに対応。ワイヤレスの場合はランプ1台を親機とし [……
    NAB 2024 Day 4 : WavesLive
    2024NAMMショーでも話題になったオールインワンのプラグイン・エフェクトラック、WavesLive SuperRack LiveBoxの実機をLawoブースで確認することができました。背面の端子類を確認できたのは、こ [……
    NAB 2024 Day 4 : 3PlayMedia
    NAB 2024のIT系の企業が集まるWest Hallで面白いソリューションを展開しているメーカーが有りましたのでご紹介したいと思います。その名もAI DUBBING。メーカーは3PLAY MEDIAという会社。 ht [……
    NAB 2024 Day 4 : SENNHEISER
    ゼンハイザーは、ロケーション用のマイク、ワイヤレスといった製品を中心に展開。その一角には、もちろんNEUMANNも。さらには、グループの一員となったMERGINGの姿もありました。 Neumannコーナーでマイクは別の場 [……
    NAB 2024 Day 4 : Salsa Sound
    IBCでもレポートをお届けしたSalsa Sound。汎用PCベースで、MPEG-Hのエンコードの出来るこのアプリケーションですが、MPEG-Hのオブジェクト性と同様の考え方で、同時に5.1chと2ch、更には、ナレーシ [……
    NAB 2024 Day 3 : GB labs
    海外レポートでも毎回取り上げているエンタープライズ向けNASのメーカーGB labs。汎用性の高さとその高速性で国内でも多くの導入の見られるNASサーバーの一つです。そのGB labsの最新ソリューションであるNebula NASをご紹介し…
    NAB 2024 Day 3 : Fraunhofer
    MPEG-Hが、世界の放送局、日本の放送局でも次世代放送規格として採用が決まり始めたFraunhofer。NAB 2024ではその最新情報を聞くことが出来ました。
    NAB 2024 Day 3 : Neutrik
    コネクターのリーディングカンパニーNeutrik。XLRのケーブルはもちろんTSR、スピコン、パワコン、イーサコンなどいたるところでお世話になっている同社からDanteのInterfaceが登場しました。 ラインナップは [……
    NAB 2024 Day 3 : AJA
    アメリカ製にこだわるAJA。新製品では有りませんが、NABの会場でも各社の採用が目立つNDIの製品がありますので、ご紹介したいと思います。 こちらがその製品。AJA Bridge NDI 3Gとなります。3G-SDI信号 [……
    NAB 2024 Day 2 : Vizrt
    Rock oNレポートでは初登場となるVizrt。なぜこのメーカーを取り上げるのかというと、Rock oN Awardも獲得しているNDIの開発メーカーであるNewtekを買収し、傘下に収めたため。Vizrtの一部となったNDI、そしてTr…
    Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company