最初に通りがかった際に,全く気づかなかったのがこちらのNUENDO 8!!。Steinberg側のスタッフに先に声をかければよかったと、ちょっと後悔しています。6月にはリリースする予定のベータバージョンということですが、幾つもの最新機能が搭載され、その一部を見せてもらいました。
まずはメイン画面に統合されたEditorとSampler。フローティングウィンドウでの操作にストレスを感じていた方も多いEditor画面が統合されるとともに、高機能なSamplerが統合されています。トリガーでサウンドを鳴らし分けることが可能なこの機能は、Sound Designなどで重宝すること間違いありません。
Mixerに関しては、プラグインや、センドバスがドラッグドロップで簡単に他のトラックへ移動できるようになっていたりと、ブラッシュアップが行われていました。
そして非常に大きな更新と言えるのが、こちらのHistory機能。元々Automationに関してはVersion Treeを作ることの出来る非常に高度なHistory機能が搭載されていましたが、一般操作に関してもこちらのようにHistory表示を確認しながらのUnDo / ReDoが可能になったということ。他のソフトもUnDoなどは可能ですが、History表示として何を行なったかが確認できるのは一歩踏み込んだ対応ですね!!
こちらは新しく搭載されるプラグイン、Frequency EQ。8-BandのパラメトリックタイプのEQですが、下部に鍵盤が表示され帯域の認識を音楽的に行える仕掛けと、ステレオトラックに対してはM/S EQが可能になっているということです。マスタリング用途に非常に便利だとアピールが有りました。
もう一つがこちらのRandomizer。Pitch,Impact,Color,Timingの4つパラメーターはどれくらいランダマイズするかを決めるノブ。自動的にその設定の加減に応じてランダムにサウンドが変化するということです。用途は、例えば足音など、一つのサウンプルだけではちょっと、、、といった際に、こちらのプラグインをはさみ、ピッチ、インパクト辺りを少しランダマイズすることで、ちょっとずつ変化したサウンドが得られるようになります。なかなか便利なプラグインですね。
これまでも搭載されていたGame Audio Connectも機能が更新され、これまではClip単位でのやり取りだったものが、範囲指定を行うことで、その範囲のみがWWiseへ送られるように機能が強化されたということです。
そして、サラウンドバスの拡張!!先のバージョンアップでDOLBY ATMIS対応の3Dパンナーを手に入れていたNUENDOですが、遂に22.2chへの対応が行われるようです。残念ながら、ベータバージョンということで動作はしていませんでしたが、バスが準備されていることは確認が出来ました!!
6月発売ということなので、近日国内でもプレス向けの発表会が行われるものと思われます。詳細是非ともご期待ください!!!
Writer. Yosuke
Steinberg
https://www.steinberg.net/
記事内に掲載されている価格は 2017年4月27日 時点での価格となります。
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