TONEFLAKEからリボンマイクTR1 Active、TR1 Passiveが発売になりレビューしていきたいと思います。
パッシブ型のリボンマイクTR1 Passive
今回はスタジオでTR1 Passive、TR1 Active同時に立てて聴いてみますが、まずパッシブ型のリボンマイクTR1 Passive、外見の大きさは手のひらと同じくらいのサイズ。
大型で頑丈なダイキャスト製ボディに丁寧に二重にレイヤーされたグリルと、高品質コアのトランスの入出力にはTONEFLAKE特製ハンダを使用。
リボンユニットは強力マグネットモーターにTONEFLAKEで独自に作成したスペシャルリボンを貼っています。独自のリボンを貼ることにより既製品にはないより滑らかな高域特性を実現とのこと。
実際にスタジオで音を聴いてみると、よくリボンマイクは高域が落ちて多少くぐもった印象になりがちですがTR1 Passiveはそんなことはなく、コンデンサーマイク同等のブライト感を持ちながら優しさも持ち合わせています。
ボーカルでは息遣いや臨場感を見事にキャプチャー、アコースティックギターでは弱音楽器のためマイクプリアンプのゲインを大きくしなくてはならず、アルペジオでは多少グランドノイズが気になるがストロークの様な演奏では通常のリボンにはないジャリっとした明るさでメーター上ではピークを抑えながら1弦から6弦までコードがしっかりと聴こえる。
アクティブ型のリボンマイクTR1 Active
もう一方のTR1 Activeは、小型で頑丈なダイキャスト製ボディに専用設計されたプリアンプを搭載。使用の際は48Vファンタム電源を送り動作させます。
高級パーツでディスクリート構成された回路でリボンユニットの微小電流を拾い上げるようになっています。
大きさはTR1 Passive同様手のひらサイズで持ち運びの際には専用のケースにマイクホルダー、ケーブルと一緒に収納でき、安心して移動できる様になっています。
TR1 Passiveの音色とは違いこちらは柔和で優しく聴こえ自然な聴感。リボンマイクらしさのある質感でありながら、くぐもった印象はない。
声で試したところ太さと存在感が素晴らしく、音像もはっきりしている。アコースティックギターではマイクがアクティブ駆動なこともあり、ゲインは充分でコンデンサーマイクと同様に扱え聴感は双指向性ならではの臨場感で音楽的。
実際のレコーディングではタンバリン、和楽器(三味線、琴など)、アコースティックやエレキギターなどの音の立ち上がりの早い楽器に使うことが多く、コンデンサーマイクではアタックを拾いすぎてピークオーバーしてしまい、歪んでしまったり三味線などは近いとパチパチと音にならないこともある。
そんな時はリボンマイクの出番だが、実際にTR1 Activeをタンバリンに向けてみたがパッと聴き生音に非常に近く、比較として割と何処のスタジオにも置いてある様なリボンマイクが鼻づまりに聴こえてしまい、TR1 Activeのが断然に良くタンバリンの音程感まで分かり易く拾えてる。
手元にあって心強いマイク
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記事内に掲載されている価格は 2023年6月29日 時点での価格となります。
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