技術的な解説の載せられたホワイトペーパー。その前にこちらの現地直撃取材のMOVIEを御覧ください!!
これはなんなんだ!?と思わせる4枚のダイヤフラムが並んだカプセル。audio-technicaのホワイトペーパーから読み解く設計思想に迫ります。
audio-technicaは次世代のマイクロフォンとしてラージダイヤフラムを超えたサウンドのニュアンス、繊細さを持つモデルをフラッグシップとして開発が進められた。従来は、1 inchというNeumann u87などで採用されている1.5inchのダイヤフラムよりも一回り小さいカプセルを採用し、レスポンスとニュアンスの両立を目指していた。
今回、より一層のサウンドのエネルギーを受け取れるよう、そして、セルフノイズの低減、レスポンスを犠牲にしないデジタルレコーディングにマッチした特性、そういったこだわりを全て実現するもの…。その回答が、この4枚のダイヤフラムを使用したこのAT5040となる。
AT5040は4枚のダイヤフラムを使用することで、ダイヤフラム面積の拡大を実現。1枚のダイヤフラムでここまで大きなサイズを作ってしまうとダイヤフラム自体の質量の向上によるレスポンスの低減、自己内部での干渉波の発生、組立制度によるビビリ等様々な問題が生じる。単純に大きくしただけではダメなのだ。
この4枚のダイヤフラム1枚は254.4mm2の面積を持つ、4枚の合計は1017.6mm2にもおよぶ。1inchの円形ダイヤフラムの面積は490mm2ということからもその面積の大きさが伺える。そして、その4枚の接続も独特、単純にパラレル、シリーズでの接続ではありません。
この回路図の解説は、専門の方に任せるとして、独自の設計で、非常に低いセルフノイズレベル(-5dB SPL)と高耐圧(142dB SPL@1kHz)という優れた特性とワイドレンジ、ハイレスポンスを手に入れている。
本体の内部構造も高いこだわりを持って設計。ダイヤフラムと基盤部分、基盤部分のシャーシ2箇所をショックマウント構造とし、外部からの物理的な振動の影響を最小限に押さえ込んでいる。
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