クラシックの録音が多く行われているヨーロッパ、その中心的なDAWであるMerging Pyramix。その特徴はなんといってもDSDが取り扱えるということ。Ravenna接続で多チャンネルのDSDを取り扱うことの出来るHORUSが話題をされっていますが、その弟分にあたるHAPIがムジークメッセ 2014で登場!!!
HORUSの上に乗っているのが新製品『HAPI』やはリエジプトの神々シリーズでナイル川の神の名前が与えられています。HORUSと違い、フロントパネルにはコントロール用のダイヤルが用意されます。そしてヘッドフォンジャックも有りますね。
液晶表示部分は1Uと小さくなってしまいましたが、しっかりとフルカラーの液晶が搭載されかなりの情報量を持ちます。もちろんPCからのリモートでの設定もできますが、ダイヤルとこの表示部分でもしっかりと設定が行えるように設計されています。その理由は、このHAPIがAudio Interfaceとしてだけではなく、単体のAD/DAコンバーターとしてのりようが想定されているということになります。
本体には、固定で8chのAESと、8ch分のADAT、もちろんRavennaも。残念ながらHORUSに搭載されていたMADIは搭載されていませんが、Optionカード無しでも16chのInterfaceを持つのは優秀だと言ってもいいのではないでしょうか。そして、シンク関係も充実。Video Ref,WordClock,LTC,MTCがこの写真の”SYNC”に集約されています。
そして、こちらがオプションスロット。HORUSと共有のAD、もしくはDA。そして標準搭載が見送られたMADIもオプションカードで提供されます。このAD/DAの特徴はなんといってもDSD対応。44.1kHz ~ 192KHzのPCMはもちろんですが、DXD,DSDといったフォーマットもサポート。更にADのモジュールはMic Pre機能までも搭載されています。
HORUSもそうなのですが、このオプションスロットはどのカードを指しても動作が可能。なので、16chのADにしても16chのDAにしても、更にはMADIカードを2枚際して128chのデジタルI/Oを追加することも可能です。用途次第で構成を作れる非常に柔軟な設計となっています。
もちろんPyramixもHAPIと接続してMusikmesse 2014ブースに展示されています。順調にバージョンアップを重ね現在の最新はVer 8.1。その注目の機能がBackground Recorder。墓の作業を行っている裏で録音をすることが可能です。もちろん他のDAWも似たようなことが出来ると思いますが、Pyramixは一切の制約なく全ての作業が可能。もちろん止まってしまったりということが無いよう強力なPre-Buffering機能が搭載されています。
もう一つ面白いのがTake Logger。同じ箇所を何度もやり直すといった作業があると思うのですが、その一つ一つのテイクにメモをつけたりレートをつけたりとあとで探しやすくすることの出来る専用のLogger Windouwが用意されました。
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