RockoN Show Report : NAB 2013 / musikmesse(ミュージックメッセ) 2013
TASCAMから新しいDSLR専用音声レコーダー、DR60Dが発売された。
DSLRでの動画撮影の音質を高音質に、というコンセプトで設計された。
合計4ch収録できる仕様になっており、最大32GBまでのSDカードに対応している。
単三電池4本で駆動し、別売りのACアダプターなどでも駆動させることができる。
録音フォーマットは最高96kHz / 24bitと高音質で記録可能。インプットは1ch/L、2ch/RがXLRコネクタとTRSのコンボジャックで、3-4chはミニジャックになっている。1-2チャンネルはファンタム電源の供給もできるように独立したスイッチがついている。3-4チャンネルはミニジャックのTRS仕様になっているので、市販のステレオのマイクなどを接続することもできる。
3段階(40/80/120Hz)のローカットフィルター機能もついているので、現場に応じた対応が可能だ。出力はミニジャック仕様のカメラアウト、ヘッドホンアウトに加え、もう一つラインアウトがついている。他のレコーダーに送ったり、モニター用アウトに使うこともできる。
DR-60Dとカメラ本体をつなげて使うことも出来るが、カメラと本機とを分けて使うことも問題ない。そうした場合はフィールドミキサー兼レコーダーとしてサウンドマンに託せるのだ。この際本体にストラップがつけられるようになっており、カメラとサウンドマンの2人で撮影収録する際にはこのようなスタイルをとることも出来る。ほとんどのDSLRはタイムコードが記録できないので後から映像と音声ファイルをマッチさせるためにスレートも入れられる仕様になっている。
トランスポート部のボタンはソフトタッチボタンにすることで、収録時にクリックノイズなどが入らない工夫がされている。また、収録中に間違ってボタン操作をしないようにHOLDボタンも用意されており、誤操作防止についても考えられている。
万が一収録時にRECボタンを押し遅れても、最大2秒のプリレック機能があるので、安心してオペレーションに専念することができる。
すでに北米では発売開始になっており、$349と誰にでも手に届きやすい価格になっている。今後日本でも発売になるとのことだが、日本での価格は未定とのこと。
DR-60Dは本格的DSLRの音声収録ができるとあってサウンド収録で困っているDSLRユーザーに向けて救世主的存在になることだろう。
TASCAM DR-60D
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