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NAB 2015 / musikmesse 2015

Musikmesse 2015 Day 1:Roland AIRA (1)

Roland AIRA衝撃の新製品はなんとモジュラー!! AIRA MODULARとSYSTEM-1m、そしてSYSTEM 500シリーズがパッチングの世界に突撃!!

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何と新製品10機種一挙登場!

数日前に突如公開された見慣れぬ製品画像と「Start Patching」の文字。そうです!伝説を作り続けるAIRAの次なるフィールドはモジュラーなのです!ACBモデリング、内部96kHz/32bit浮動小数点演算による高解像度サウンド、そしてUSBファンクションによってアナログとデジタル、そして制作とライブの垣根を無くしたAIRAシリーズは、今回登場のAIRA MODULARとSYSTEM-1m、そしてSYSTEM500シリーズによってSBX-1で予見したCV/Gateフィールドに更にDEEPに切り込んできました!

ユーロラック互換のデジタルエフェクトモジュールが4機種!

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ラックマウントされたAIRA MODULAR、壮観ですね!ユーロラックに入れずにスタンドアローンとしても勿論使えます!Roland製品では珍しいMOOGタイプの大型のツマミが操作感の良さを物語っていますね!またそれぞれの名前も今までにない独創的なネーミングです。その名も「BITRAZER 〜モジュラー・クラッシャー〜」「DEMORA 〜モジューラー・ディレイ〜」「TORCIDO 〜モジュラー・ディストーション〜」、そして「SCOOPER 〜モジュラー・スキャッター〜」。
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パネルを見てみると基本的にはSCOOPER以外の3つは同じレイアウトと操作子で、SCOOPERのみルーパーのSTART/RECボタンがあり、代わりに二つの大型ノブの電圧アッテネーターのレベルツマミがありません。
例えばBITRAZERは、超強力なビットレート/サンプルレート・クラッシュ・エフェクター。ローパス/ハイパス切り替えが可能なレゾナンス付きフィルターを装備しており、かなりアグレッシブな音作りが可能。サンプルレート、ビット・デプス、フィルターなどのパラメータは外部からのCV/Gateでコントロールすることができます。オーディオ入出力はミニピン2つでデュアルモノ/ステレオが扱えます。この辺りはStrymonのペダルなど現代の流行と言えるでしょう。

96kHz/24bit処理による驚異的なきめ細かさ

AIRA MODULARはフルデジタルです。また内部の回路ですが、これはAIRAの代名詞とも言えるACBモデリングではありません。つまり特定のアナログ名機を再現ではなく、全く新しいサウンドを目指して作られています!そして内部処理能力の高さにより、ツマミの可変幅はなんと1600万段階以上のきめ細かさ。MIDIの128段階に比べ、圧倒的に繊細な表現力を生み出します。ツマミの目盛りの意味がありませんね笑。
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ビットクラッシャーなどの分かりやすい歪み系でもDAWプラグインさながらの表現が可能。個人的に嬉しいのが「DEMORA」のディレイタイムのコントロール。20マイクロ秒~10秒までの圧倒的なレンジのスピードコントロールは正しく新しいサウンドを生み出すでしょう。ハイレゾ・ディレイなんて呼ばれそうですね。また本体にはUSB-Mini端子があり、AIRAシリーズで定番となった96kHz/24bitのオーディオ・インターフェースとしても機能します。

新概念「サブモジュール」と専用エディター・アプリ。パッチ共有も可能!

今回登場したAIRA MODULAR 4種には目玉の機能として「サブモジュール」機能があります。15種類のサブモジュールを、本体内に6つアサインし、高解像度のツマミやボタンでコントールすることができます。サブモジュールの種類は全機種共通で15種類。
15種類のサブモジュール
1. LFO
2. ADSR
3. NOISE
4. SAMPLE & HOLD
5. RING MOD
6. FILTER 6dB
7. FILTER 12dB
8. TONE
9. AMP
10. MIXER
11. STEREO MIXER
12. CURVE CONV
13. GATE DIVIDER
14. TRIG TO CV DELAY TIME
15. MIDI CLOCK TO GATE

やばいですね。これらのヴァーチャルモジュールを、本体に赤文字で記されている「GRF1~6」にアサインすることができるのです。6つ同時に使えるということですね。そしてそのプログラミンは専用のエディターappで行います。エディターappはMac、PC、iOS、Androidで使用可能とのこと。そしてバーチャルモジュールと、本来のパラメーターはレイヤーすることができるので実質12個のパラメーターをコントロールすることができるのです。まさにAIRAらしい革新的なモジュールです!appによって任意のアサインをパッチとして保存・呼出ができ、なんとなんと他のユーザーとのパッチ共有も可能とのことです。なんというソーシャル時代。

そしてモジュラーに詳しい方ならピンときたでしょう。「MIDI CLOCK TO GATE」があるということはコンバーターになるということです。しかも「GATE DIVIDER」も用意されています。本体のUSB-mini端子から受けたMIDIクロックをGATEにコンバートし、それを割ることも出来るんです。すごいですね!おそらくユーザー・フォーラムが世界中で開設され、大いに盛り上がることでしょう。

AIRA Link対応。MX-1とUSBケーブル1本で接続可能。

NAMM2015で彗星のごとく現れたMIX PERFORMER MX-1とAIRA LINKで接続可能。高解像度のサウンドを直接入れられるのは嬉しいですね。きになるのがSEND-RETURNに対応しているのかという所。AIRA LINKがSEND/RETURNに対応すればとてつもない可能が生まれるでしょう!しかしこれだけ一気にモジュールが出てくるならAIRA LINKの端子を増やして欲しい所です!その辺は今後に期待しましょう!

以上が4機種の共通の特徴です!それでは4機種を個別に見ていきましょう!
4つのAIRA MODULARエフェクトは2015年6月発売予定!
BITRAZER 〜モジュラー・クラッシャー〜
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BITRAZERは、エッジの効いた特性を加えたり、攻撃的でアグレッシブなサウンドを生み出せるパワフルなビットレート/サンプルレート・クラッシュ・エフェクトです。操作性に優れた大型のコントロールつまみによる音づくりに加えて、パッチケーブルを使用し、サンプルレート、フィルタータイプ、カットオフ、レゾナンス、ビットデプス、バイパスを外部のモジュラーから個別にコントロール可能。サンプルレートとフィルターカットオフは、レベルつまみにより入力するCV信号の振幅を調整できます。

DEMORA 〜モジューラー・ディレイ〜
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DEMORAは、クイックレスポンスでスムーズなディレイ・サウンドが得られる最新のディレイ・アルゴリズムを採用。ディレイ・タイムの可変レンジが非常に広く、ディレイ音のホールド機能も搭載。ナチュラルでスムーズな効果から、ドラマチックなリズム・エフェクトのような効果まで多彩なサウンド作りが行えます。操作性に優れた大型のコントロールつまみによる音づくりに加えて、パッチケーブルを使用し、ディレイ・タイム、フィードバック、ワイズ、ウェット/ドライ、ディレイ・ホールド、バイパスを外部のモジュラーから個別にコントロール可能。ディレイ・タイムとフィードバックは、レベルつまみにより入力するCV信号の振幅を調整できます。

TORCIDO 〜モジュラー・ディストーション〜
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TORCIDOは、マイルドでウォームなオーバードライブから重厚で過激なヘビー・ディストーションまで、幅広いトーンを作り出すことができます。操作性に優れた大型のコントロールつまみによる音づくりに加えて、パッチケーブルを使用し、ディストーション、トーン、チューブ・ウォーム、ウェット/ドライ、ローエンド・ブースト、バイパスを外部のモジュラーから個別にコントロール可能。ディストーション量とトーンは、レベルつまみにより入力するCV信号の振幅を調整できます。

SCOOPER 〜モジュラー・スキャッター〜
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SCOOPERは、キャプチャーした入力音声をループ再生し、それをステップごとに入れ替え、さらに再生方向やゲート長を変化させることで、ループ再生にデジタル的なグループを加えられる最先端エフェクトです。ループのピッチ調整の他、フィルター・セクションや各種のスキャッター・タイプを通じた処理を行い、斬新で過激な効果を生み出します。操作性に優れた大型のコントロールつまみによる音づくりに加えて、パッチケーブルを使用し、スキャッター・タイプ、スキャッター・デプス、ピッチ、フィルター、シンク・トリガー、スキャッター・オン/オフを外部のモジュラーから個別にコントロール可能。スキャッター・デプスとスキャッター・タイプは、レベルつまみにより入力するCV信号の振幅を調整できます。SCATTERのコントロール情報が出力できたら更に面白いですね!

パッチング機能を備えたSYSTEM-1m

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そしてSYSTEM-1mがセミモジュールモジュールになって登場。SCATTERの代わりに各セクションにCV/GATEジャックが搭載され、モジュラーに組み込むことができるようになりました!!電源はもちろんユーロラック電源にも対応!まずは気になる入出力を見てみましょう。
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PHONES端子:ステレオ・ミニ・タイプ
OUTPUT(L/MONO、R)端子:標準タイプ(リア)
OUTPUT(L/MONO、R)端子:ミニ・タイプ(フロント)
LFO OUT、OSC 1 SYNC OUT、OSC 2 SYNC IN、RING IN、
OSC 1 OUT、OSC 2 OUT、EXT IN、MIX OUT、PITCH ENV IN、
FILTER ENV IN、FILTER ENV OUT、FILTER LFO IN、
GATE IN、CV IN、AMP ENV IN、AMP ENV OUT端子:ミニ・タイプ
MIDI(IN、OUT)端子(リア、ボトム)
USB端子:USBタイプB(オーディオ/MIDI対応)
DC IN端子

充実しています。フルスペックのモジュール一式を揃えたような端子です。

PLUG-OUTで本領発揮!アナログ名機がモジュラーシンセになる!

SYSTEM-1の一番の特徴は何と言っても「PLUG-OUT」。これまでにSH-101、SH-2そしてPROMARSが発売されています。驚くべきことにこのPLUG-OUTシンセもモジュラー式になるのです。つまり、例えばSH-101をPLUG-OUTした場合、これまで存在しなかったモジュラー機能を備えたSH-101が誕生することになります。定評あるSH-101のフィルターで外部ソースを制御することができます。また、SH-2プラグアウト・ソフト・シンセをロードし、その圧倒的なオシレーター部で他のユーロラック・モジュラーをコントロールするなど、SYSTEM-1mは無限の可能性を秘めた驚異的なモジュラー・シンセなのです!外部のアナログモジュールのオシレーターからオーディオをPROMARSのフィルターに入れて、フィルターのカットオフを外部のLFOで動かして、そのLFOをSYSTEM-1mのLFOで更に動かして、そこから外部のエンベロープジェネレータを通してVCAはSYSTEM-1mに戻して最後はSYSTEM-1mのリバーブを掛ける・・・みたいなことができますね!
個人的な希望を言えば、例えばPLUG-OUTシンセを各セクション毎に立ち上げることができるようになったら更に音作りの幅が広がるとおもいました。PLUG-OUTは今後もどんどんラインナップが拡充されるようなので、期待しましょう!


SYSTEM-1mは2015年5月発売予定!

Malekko Heavy Industry生産受託のアナログモジュール5機種!

system500
Rolandが誇る名モジュラーシンセ SYSTEM 700を彷彿とさせるデザイン、500番台のネーミング、「VCF」「VCO」の表記、そしてMalekko Heavy Industry製を意味する「M」の文字。とんでもないサプライズが待っていました。遂にRolandがリアルアナログモジュラーを発表しました!
system500_1
詳しい情報はまだ明らかになっていませんが、新しい情報が入り次第追って報告します!
SYSTEMシリーズ5機種は2015年9月頃の発売が予定されているとの事!

更に詳しい情報や動画はこちらをごらんください!
Musikmesse 2015 Day 1:Roland AIRA(2)
Musikmesse 2015 Day 1:Roland AIRA(3)

Writer:ACID渋谷


quiz_day1_m

問題.
Rolandからまさかのモジュラーシンセ登場!そして個性豊かなサブモジュールの中にもある歪み系エフェクト。一時期「歪み」をどう読むか論争もおきましたが、サウンドの成り立ちから考えると「ひずみ」が正解。ゆがみではないのです。さて、その歪みのことを英語表記で一般的にどういうでしょうか。

(1) Celebration >>
(2) Distortion >>
(3) Modulation>>

正解者の中から抽選で1名様に、表記されているスペシャル特価でのご購入権利をプレゼントいたします!

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