どもども 今回 Prolight + Sound 2015フランクフルトの「照明・映像ゾーン」を紹介する奥平です。先週の中国・広州で開催されたProlight + Sound 2015に続き、ここフランクフルトでのProlight + Sound 2015もレポートします。
このフランクフルトの展示会は大きく楽器関係の展示会「フランクフルトメッセ」と照明・PAなどの展「Prolight + Sound 2015」の2つの展示会が行われています。このProlight + Sound 2015は、ホール2とホール8.9.11で行われ、楽器の展示が行われているメッセの会場から少しだけ離れています。会場内は無料のシャトルバスもあり、移動は比較的楽ですが歩いて移動すると端から端まで30分以上はかかる程のスケールです。コンサートや舞台の照明関係者にとっては最大級の見本市ということでヨーロッパだけでなく、アメリカやアジアの国々から視察する人が多いです。
とにかくスケールが大きく、こんな巨大なムービングライトもありました。
レディ・ガガやマドンナなど蒼々たるトップアーティストのコンサート照明を担当している会社がこのPRGです。今年もホール2で巨大なステージを組んで最新のライティングショーを披露。今年はなんとプロジェクションマッピングをステージに活用したデモンストレーション。最新のソフトウェアと圧巻のマッピング映像で魅了していました。
今年はなんと言ってもこのプロジェクションマッピングが印象的でした。武道館程の広さに最新のステージが組まれ、ショーの途中で白いオブジェが降りてきます。そしてプロジェクションマッピングの投射中でもオブジェが動き、リアルタイムで映像が追従するという斬新さ。
照明・プロジェクションマッピング・LEDパネルに加えて、レーザーや炎などの特効もあり、ステージのライティングショーだけでも迫力満点!
PAや照明のコンソール卓に行くと、こんな看板が。本番中でもオペレータの後ろで見学することが出来ます。日本ではなかなかない風景ですが現場の先端をいくスタッフとも気兼ねなく情報交換が出来るのもこの展示会の魅力の一つです。
これが最新のプロジェクションマッピングソフトウェア。完全にCGで組まれたステージ上に映像を配置。しかも、投射オブジェクトを動かしてもプロジェクターの映像が追従されるといういテクニックが駆使されている。
いよいよホール9へ。ここからはコンサートや舞台テレビの撮影などで見かける現場の照明機材のレポートしていきます。さすが最先端をいくヨーロッパの市場だけに展示されている機材も最新のものがほとんどな上、最近はLED化により高出力かつ非常に明るいLED機材が多くなってきました。
簡易ビニールケースに中にはムービングライト。これで屋外の使用も可能になります。
今年は各種新しいスポットライトやムービングライトが登場しています。これは、フランスのアイルトン社製の新製品球体のムービングヘッド。しかも360度無制限に回転するユニークな製品です。
こちらは同じくアイルトン社のムービングLEDパネル。背面には映像端子であるHDMIが搭載していて映像機器からダイレクトにパネルに映像を映すことも可能に!しかもムービングなので自在に向きを変えることもできます。
最新の照明コンソールもここProlightではこのようにヒョウ柄に変身。奥にはピンク色も。
LEDのステージ照明の他にも今回賑わいがあったのがこのレーザー。多くのブースでこのようなレーザーショーが連日開催されていました。
kVANT社のレーザーショーダンサーと最新のレーザー機器、レーザーマッピングにより終始人だかり素晴らしいデモステージでした。
レーザービームがブースから!日本では出来ないこのショーもここドイツでは普通に見ることが出来ます。
とにかくレーザー機材はとてもアツく、各種新製品がでていました。これはダンスフロア下からレーザーが…やや怖いですが…
このドローンはここヨーロッパでも人気でした。なんとグリーン2Wのレーザーを搭載したレーザードローン。レーザーショーもドローンでおこなう時代が近くまできています。
最新のLEDパネルを製造するDGXも出展LEDパネルを自由自在に加工する技術はすごい。今回は飛行機の形にLEDパネルを加工している。
最新の機材の中にもカラーフィルタや、写真の様なゴボもあります。
これはスノーマシーンの展示。非常にリアルですが素材はなんと発泡スチロール!特殊な形状に砕くことでリアルな雪を再現。何故か松が使われていますが。
最新のLEDストリップテープ。くしゃくしゃに置いても絵になるクオリティの高さ。
何故か照明ゾーンでみつけた「KISSBOX」という各種フォーマットをコンバートする製品の中でMIDIをネットワークでやり取りする製品。照明ゾーンのなかにアナログシンセの音が鳴り響く不思議な会社でした。
展示ではさらにアナログシンセをダイレクトにiPadやiPhoneのiOSアプリでコントロールさせるiModuleなる製品。
キネティクライト社のブース蛍光灯に見えるのが最新のフルカラーバー。なんと吊るしているワイヤーが自在に伸び縮みし、LEDバーの並びが動くという製品。
今回是非、RockoNカンパニーで取扱いして欲しい製品がこれ。(上記2枚)ライブ会場とかイベント会場で配線のガムテープを固定する最新マシーン(笑)。これで簡単に養生テープが貼れます。しかもこの黒ガムテープですが、糊面の真ん中が糊がなくケーブルなどにあとがつかない仕組みなっています。現場からのアイディアも製品にすると非常に面白いです。
さて、照明ゾーンは如何でしたか?今年の照明ゾーンは昨年に増してどの会社も景気が良さそうでした。とくにLEDの移行は大きなビジネスチャンスでもあり、映像機材と照明機材が融合された製品が多く発表されていたのにも注目です。今年はMIDIと照明信号のDMX信号もコンバートする製品が幾つもあり、照明機材でMIDI機材を制御するとかDAWで照明機材制御等も簡単に出来る時代ができました。もしかしたら将来「音響、照明、楽器」など、垣根のない展示会に進化するかもしれません。
日本でもブームとなっているプロジェクションマッピングですが、ここプランクフルトでも最新のプロジェクションマッピング事情を見ることが出来ます。明日は映像ゾーンをレポートします。
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