“究極のPro Toolsキーボード・コントローラー”を謳うハイ・レベルなMIDIキーボード「Axiom Pro」シリーズがデビュー!!!
音場補正機能を搭載したDSPパワード・モニター:DSMシリーズが好評のM-Audioは今回、USB MIDIキーボード・コントローラーの新製品を発表していました。間もなくリリースされる「Axiom Pro」シリーズは、“弾き心地”と“使いやすさ”に徹底的にこだわって開発された、非常にハイ・レベルなUSB MIDIキーボード・コントローラーです。
Axiom Proシリーズは、その名のとおりAxiomシリーズをベースに開発された製品で、筐体デザインや各種操作子のレイアウトなどはそのまま踏襲されています。25鍵モデル(Axiom Pro 25)/49鍵モデル(Axiom Pro 49)/61鍵モデル(Axiom Pro 61)と、鍵盤数や操作子の数が異なる3つのバリエーションが用意されている点も同じで、設置場所や作業スタイルに合ったものを導入することが可能。49鍵モデルと61鍵モデルの鍵盤は、セミ・ウエイテッド仕様になっています。
しかし似ているのは見た目だけで、Axiom Proシリーズでは“TruTouch”と呼ばれる新開発の鍵盤が初めて搭載されました。実際に試奏してみましたが、このクラスのMIDIキーボードにありがちなペニャペニャ感は全くなく、しっかりと張りがあって弾きやすい素晴らしい鍵盤という印象です。Digidesignのデモ・ビデオやDigiZineでお馴染みのAvidの偉い人:デイヴ・ラボルト氏は名うてのキーボード・プレーヤーですから、きっと彼からのダメだしもあったのでしょう。打鍵感にうるさいキーボーディストも納得の高品位な仕上がりになっています。これまで、M-AudioのMIDIキーボードは鍵盤がイマイチだから……と敬遠されていた方も、ぜひ一度試奏されることをオススメします!
さらにAxiom Proシリーズには、“HyperControl”と呼ばれる新しいテクノロジーが採用されています。“HyperControl”は、DAWソフトウェアやプラグイン/ソフト・シンセのパラメーターを、Axiom Proシリーズの操作子に自動的にマッピングする画期的なテクノロジーで、これにより煩わしい設定無しに直ちに使い始めることが可能になっています。また、DAW/プラグイン側と常に双方向でリンクするため、意図しないパラメーターを誤って操作してしまうこともありません。Pro Tools SoftwareやLogic、Cubase、Reasonといった代表的なソフトウェアにはほとんど対応しており、ミキサーとインストゥルメントという2つのコントロール・モードを切り替えることもできます。まさに次世代のMIDIコントローラーと言えるAxiom Proシリーズ。M-AudioのWebサイトでは、“究極のPro Toolsキーボード・コントローラー”と紹介されています。Pro Toolsユーザーは、このキャッチ・コピーだけで食指が動きますね。
個人的に気に入ったのが、アスキー(QWERTY)・キーボードのキー・ストロークを任意のボタンに自由にマッピングできる機能。これにより、[Command]+[X]や[Command]+[V]といったよく使うショート・カットを、Axiom Proシリーズ側からワン・タッチで操作できるようになります。これは本当に便利な機能で、上手くマッピングすれば、アスキー・キーボードを必要とする場面をグンと減らせるのではないでしょうか?
かなり完成度の高いUSB MIDIキーボード・コントローラーであるAxiom Proシリーズ。価格はオープン・プライスですが、Axiom Pro 25が46,800円前後、Axiom Pro 49が55,800円前後、Axiom Pro 61が65,800円前後となっています。オリジナルAxiomシリーズと比べると2万円以上高い値づけとなっていますが、新しい“TruTouch”キーボードには、それだけのコストがかかっているということなのでしょう。その素晴らしい弾き心地と“HyperControl”による快適な操作感を考えれば、決して高価とは言えないと思いますよ!
M-AudioのニュースはAxiom Proシリーズだけではありません。DJソフトウェア「Torq」のニュー・バージョン、v1.5がアナウンスされました。新しいTorq v1.5ではテンポ周りの機能が大幅に強化され、ソング中のテンポの変化に対してエフェクトのパラメーターやサンプルの長さを自動的に追随させることができる“テンポ・アンカー”、再生中のトラックのテンポを瞬時にマスター・テンポに設定できる“テンポ・マスター”、複数のトラックのテンポ/ピッチ合わせを高品位に行うことができる“zplaneエラスティック・タイム・ストレッチング”といった多くの新機能が追加されています。
ReWire/VSTプラグインに対応、MIDIビート・クロックの送受信も行えるなど、純粋なDJユースだけでなく、クリエイティブ・ツールとしての可能性も秘めたTorq。Pro Tools 8にライト・バージョンが付属するようになったこともあり、今年は大きくブレイクするのではないでしょうか?
ところで皆さん知ってました? M-Audioは、北米でデジタル・ピアノも販売しているんです。今回新たに「DCP-200」というモデルが追加され、そのラインナップはさらに充実しました。もちろんUSB端子を搭載しているので、88鍵/ピアノ・タッチの高品位なMIDIマスター・キーボードとしても使用することができます。
Winter NAMM Showは、数ある音楽機材のイベントの中でも、世界中のデベロッパーから新製品、新技術が発表される世界最大規模の祭典です。現地のレポート・スタッフ他、このサイトをご覧いただいている皆さんが楽しめるようなコメントをお待ちしております! (スタッフへの励ましのお言葉もお待ちしています!)
2009.2.2、コメントの受け付けは終了致しました。感想、ご意見をお寄せ下さった皆様、ありがとうございました!
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Axiom Pro、マジで欲しい!値段もうちょっとなんとかなんないかな
Comment by にゃお — 2009 年 1 月 16 日 @ 10:00 PM
Axiomはセミウェイテッドながら少し不満のある鍵盤でしたが,
Axiom Proはかなり期待できるのではないでしょうか。
Comment by nobe — 2009 年 1 月 16 日 @ 10:11 PM