Rock oN Company 2011 NAMM ショー・レポート!

Forcusrite

Focusriteが誇る銘機REDの名を冠した、「REDNET」新登場! ETHERNET接続による超低レイテンシーと拡張性を実現した意欲作!

Managing Director Phil氏も絶賛! Focus期待の新製品「REDNET」

今年で25周年を迎えるFocuriteからNAMM開催に先駆け大型新製品が発表されるらしいとの情報を聞きつけた我々はArrival取材の足でHiltonへ潜入! 既にNAMM前夜祭モード全快、Liveステージと化した1階から3階に入った瞬間我々を出迎えたのはFocuriteが誇る美しき銘機REDシリーズの面影を残すアルミ削り出しの高級感溢れる筐体が!! 2011年のProTools I/F大本命REDNETの衝撃的POWERを目撃せよ!

●Dante規格を最大限に活かした驚異的な基本性能

Forcusriteの新たなるフラッグシップI/F「REDNET」シリーズ。全4ラインナップに共通する最大の特徴はデジタルオーディオネットワーク「Dante」規格によるETHERNET接続。別売のREDNET PCIe CARDと接続する事で、24bit/192kHz対応、最大256チャンネルの入出力伝送に加え、わずか3msという脅威の低レイテンシーを実現。フラッグシップの名に恥じないパワフルな基本性能からFocusriteのREDNETにかける意気込みが強く伝わります!

●業務ラインからパーソナルスタジオに対応する柔軟なシステム構成

汎用ETHERハブを併用する事で4機種の中から自在なシステム構築が可能なのもREDNETの魅力。特に既製品のDanteI/Oカードが約9万円のコストで8in/8out仕様なのを考えると、さほど変わらない価格で256in/outを実現すると言われるREDNET PCIe CARDのコストパフォーマンスは脅威と言えます。

さらにラップトップPCと直接接続した場合にも、付属のDriverソフトウェア「The Dante Virtual Sound Card」と汎用ETHERNETハブを使用する事で最大64チャンネルの入出力を実現、レイテンシーもFirewire I/Fと同程度の性能を発揮するとなると、ホームスタジオ環境ではまずREDNET単体から導入という選択肢も十分に魅力的ですね。

●用途に合わせて選べる4ラインナップ。ISAシリーズとも異なる完全新設計プリアンプを搭載!

REDNETラインナップはREDNET1がA/D、REDNET2がD/A、REDNET3がDigital I/O、REDNET4がMic Preamp & Line Inputという全4機種。先述の通り各機を組み合わせたシステム構築が可能ですが中でも注目なのはISAとも完全に異なる新設計マイクプリアンプを8基搭載したREDNET4でしょう。

Gainは完全デジタル制御ながらもMIDIベースのリモートコントロールに対応、120DBという十分なダイナミックレンジを持っていますが、特筆すべきは従来のISAやREDシリーズとも異なるクリアサウンドを実現したという新設計マイクプリ。可能な限りピュアな音をDAWへと運ぶ事がソフトウェアベースの制作環境におけるI/Fの役割だと割り切ったプリアンプ開発は老舗アウトボードメーカーの新たなる挑戦と言えるのではないでしょうか。

●圧倒的な総合力でFocusrite REDNETが2011年のI/F業界を席巻する!

アウトボードとして名を馳せたREDシリーズが現代の音楽環境に求められる機能と拡張性を踏まえたI/Oとして生まれ変わったのはシリーズファンにも感慨深く、そしてこれから制作環境を構築するユーザーにとってもこの上ない朗報と言えます。USB/Firewire問題を飛び越えたDanteプラットフォームならではの性能と拡張性、REDNETが昨年オープンプラットフォームへと変革を果たしたProTools9システムの中核となるのはもはや時間の問題かもしれません。

●教育機関などにも最適なコンパクトスタジオシステム「VRM BOX」

REDNETに続き発表されたのは、約1万円というわずかなコストでVRM(Vrtual Reference Monitoring)技術による10種類のリファレンスモニター環境をシミュレート出来るコンパクトI/O「VRM BOX」。

ヘッドフォンアウト環境においても実在のスタンダードモデルをモチーフにモニタースピーカーからテレビ、コンシューマー向けスピーカーまで自在な再生環境をシミュレートする事でMixの場所を選びません。

ボリュームノブのみのシンプルなデザインはGoodですが44.1kHz、48kHzのみのサンプリングレート対応は少し残念なところ。せめて96kHzという気もしますが1万円という驚異的なパフォーマンスを考えれば納得かもしれません。

ケンジントンロックを搭載しているのも教育現場での使用を想定しての事。ProToolsやDPといったDAWで使用される姿を見かける日も近い期待の新製品ですね。

●その他ProToolsユーザには嬉しいMIX ControlソフトウェアアップデートやISA110&130プラグインMIDNIGHTを資料公開など明確な製品コンセプトが伺えた今回の発表会。

今回発表の新製品をはじめ全てのFocusrite製I/Fに付属するMix Controlがアップデートを果たしRTASサポート。Protools上で使用した際に別アプリとして無駄にマシンパワーやメモリ制限される事なくProToolsの処理能力内で動作する事が可能となっています。登録ユーザーは無償アップデート可能。

その他展示こそありませんでしたがISA110、130エミュレーションのMIDNIGHT EQ、COMPも発表! こちらも年内の発売を予定とのことで期待大です。何と言っても注目はREDNET! 価格は全く未定ですがI/Oが20万円前後でのリリースとなれば、来月の台風の目となる可能性大です。

REDの名に恥じない現在の制作シーンに鋭く切り込んだ設計と将来性を併せ持つFocusrite期待のフラッグシップI/Fだけに発売が待ち遠しい限りですね!

Focusrite

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  1. Forcusrite « Winter NAMM SHOW 2011!! 楽器 & 音楽機材の祭典 NAMM2011を、Rock oNスタッフが現地から生レポート!,Tämä artikkeli on kirjoitettu tarkka kuitenkin, jos haluat nähdä aiheeseen liittyviä artikkeleita voit tarkastella tietoja tässä: UGG http://www.worknc.fr,http://www.worknc.fr

    UGG @ 2013年11月26日 12:48 AM

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