NAMM 2013 Rock oN Show Report
NAMM会場を入ってすぐ、目の前にあるのがAPOGEEのブース!よく映えるという理由で採用された鮮やかなパープルカラーの内装は目にとても鮮やかです。APOGEEは今回のNAMMショーで2つの新製品を発表。ブースではたくさんのAPOGEEファンが、熱心にスタッフに質問したり、新製品の感触を試していました。
ついに果たしたiOS対応、『ONE for iPad/Mac』『Duet for iPad/Mac』が登場!Quartetもファームウェアアップデートで!
最初の新製品は『ONE for iPad/Mac』!その名の通り、1ch入力のコンパクトオーディオI/F『ONE』がクラス・コンプライアンスモードを搭載。特別なドライバなしでiPadにプラグインプレイして使うことができます。
従来品と比較して、『ONE for iPad/Mac』は細長くスリムでよりスタイリッシュな面持ちという印象を受けます。
iPadでの使用はもちろん、Macでも使えるので、使い方次第で便利な1台となってくれそうです。
前作ONEが最大48kHz/24bitだったのに対して『ONE for iPad/Mac』は96kHz/24bitに対応。マイクロフォンの回路を新しく設計し直し、サウンドクオリティを向上させています。
肝心のiOSとの接続は、カメラコネクションキットを必要とせずケーブル1本で繋ぐだけ。iOS版のMaestroソフトウェアを搭載しているため、iPadで使用するときに、パソコンでの複雑なセッティングが必要ありません。またiPadに充電もできるということです。
『ONE for iPad/Mac』があれば、iAppでギターやボーカルの録音が手軽に、それも高音質で行うことができます。出力はステレオ(ミニジャック端子)なので、PCオーディオを楽しむ機器としてもGoodです。
またXLR/TRSのブレークアウトケーブルにも改良が施され、ケーブルがかさばらないようなシンプルな設計になっています。こういう細やかな配慮が嬉しいですね。
続いて『Duet for iPad/Mac』も発表に。外観は現行のDuet2と同じですが名前はあくまで『Duet for 〜』です。こちらも『ONE for iPad/Mac』と同様にOS版のMaestroを装備。ケーブル1本でiPadにつなげ、充電もできる上に、『Duet for iPad/Mac』はMIDI IN/OUTも装備しているため、iAppを外部MIDI機器でコントロールすることも可能にします(使える機能はソフトウェアに依存します)。
iOS6でマルチ・チャンネルのプレイバックが可能になり、iPad本体やソフトウェアのパワーが日進月歩で上がっているいま、音楽系iAppは本格的な音楽制作ツールとして実戦に投入できるクオリティにまで近づきつつあります。そこに世界的大ヒットで実績も確かなDuetを加えることができるようになったメリットは計り知れません。
新製品ではありませんが、これに続いて『Quartet』もファームウェアをアップデートさせることでiOSへの対応を果たすとのことがアナウンスされています。
One、Duet、Quartet。ホームユーザー〜プロジェクトスタジオ〜モバイルレコーディングという最も広い守備範囲を持つ3製品がiOSに対応を果たしたことで、逆にiApp側がさらなる進化を求められることになるでしょう。そうしてハードとソフトが切磋琢磨し、新たな音楽制作機材やワークフローが生まれてくる。そんな希望すら感じるニュースです。
…と、ここまで来ると俄然気になるのが【旧Duet2もQuartet同様にバージョンアップでiOSに対応できるのか?】という点。しかし残念ながら、これらは搭載されたチップセットの都合上、ファームウェアのアップグレードでiOS対応にはできないとのことです。旧Duet2ユーザー対象で優待特価販売やなんらかの対応を望みたいところです。
未来を指し示すフラッグシップモデルSymphony I/OのThunderbolt対応
最後は、NAMM2012で発表されてから早一年。今か今かと発売が待たれる『Symphony 64 ThunderBridge』の発売情報を。
Symphony I/OとMacとのThunderbolt接続を可能にする『Symphony 64 ThunderBridge』。これがあればSymphony I/Oを最大伝送64ch分キープしたまま、例えばiMacやMacbook Proで使用することができます。それも実質PCIe同等の帯域幅を持つThunderBolt接続だから可能になる、Symphony64 PCIe同等の極めて低いレイテンシー(1.6ms@96k)が実現します。Macの選択肢が増えることはもちろんですが、それと共にたった2Uサイズで64chの入出力が可能なハイエンドクラスのI/Oを約70万円以下で導入できるというのは、コスト的にみても大きなメリットがありますね。
今回ご紹介した各APOGEE製品の発売日と予定価格です。ONE for iPad/Macは2013年春 ¥34,900。Duet for iPad/Macは2013年春 ¥59,800。そして期待のThunderBridge。本国アメリカでは2月初旬から出荷が始まるとのこと!日本でも今春からの発売開始です!価格は¥99,800とのことです!続報が入り次第お伝えいたしますのでどうぞご期待ください!
ONE for iPad/Mac
Duet for iPad/Mac
Symphony I/O
現地のレポート・スタッフ他、このサイトをご覧いただいている皆さんが楽しめるようなコメントをお待ちしております! (スタッフへの励ましのお言葉もお待ちしています!)
記事のタグから探す!