NAMM2014初日に合わせて、ビッグサプライズとして非常にコンパクトな製品を発表してきました。ブースには人集りで、今回発表されたTouchMix-16が配置されたコーナーには絶えず人が訪れておりました。
今回、QSCからリリースされたのはTouchMix-8、TouchMix-16の2種類です。こちら、この大きさTM-8では12チャンネル、TM-16では20チャンネルまで録音可能なデジタルミキサー/マルチトラックレコーダーです。本体も2.98kgということで、持ち運びに非常に便利なのもうれしいですね。録音用HDDはUSB3.0のHDDに録音可能で、これらですぐにマルチ録音が可能になります。
本体に大きく配置されたタッチパネルからはミキサーやエフェクトの機能がアクセス出来ます。また、ビデオをご覧いただけるとわかると思いますが、それぞれの項目で選択されたパラメーターも右側に配置されたノブでコントロールが可能です。ノブ自体も非常にスムーズに動作し、「カチカチ」といったのうなノック音も一切ありません。タッチパネルのトラックを2回タップすると、そのチャンネルの詳細画面にジャンプするなど、あらゆる機能を表示させるのに、極力短時間でアクセス出来る様に設計されております。チャンネル表示になった際、インプットとマスターチャンネルは常に表示される様に画面右側に配置さているなど、細かいところまでユーザーの事を考えた設計がありがたい限りです。
本体の機能については、実際の動作と共に解説を聞いていただいた方がいいと思いますので、詳しくは解説動画をご覧ください。
解説ビデオには載っていませんでしたが、Wi-Fi環境において、iOSデバイスですべてのパラメーターがコントロール可能になるそうです。また、専用WiFIアダプターは付属していますので、別途ネットワーク用のハードウェアを用意する必要もありません。
TMシリーズはオーディオインターフェイスではありません。別途コンピュータを用意する必要はありません。このシンプルな構成こそ、ライブ収録などのばたばたした現場でこそ生きてくるのではないでしょうか?メインレコーダーとして、またメインDAWのサブレコーダーとしても活用出来る規模だと思います。
同等商品にMackieのDL1608などありますが、こちらは本体のタッチパネルはそのままの状態で、これとは別にiOSからコントロールが可能なので、ライブ現場なのではモニター席に本体を置き、ハウスPAの横でミックスダウンが可能になる・・・なんて使用方法もありかも知れませんね。