多くの来場者が入れ替わり立ち替わり製品を見やすいように、包括的に展示がされたデザインのBlue Microphonesブース。正に、カッティングエッジなプロダクトをリリースする同社らしい展示となっていました。
今回の新製品は、Blueのラインナップでも新しい方向性を提示する”hummingbird”。
“hummingbird”の大きなトピックは、ダイヤフラムと、柔軟な設置を可能にする稼働性にあります。
スモールダイヤフラムのため、立ち上がりの早いサウンドの収録におすすめで、さらに最大音圧レベル130dBに対応していることにより、ドラムのトップ、アンビエンスから、ギター、ピアノ、バイオリン、コーラスワーク等、多用途なレコーディングに向いています。
左写真は、ブース中央に展示されたフラッグシップモデルの”Bottle”マイクロフォン。
ビンテージマイクロフォンを彷佛とさせる外観のデザインも非常に魅力的ですね。
まさに、スタジオに一本、いやステレオ用に2本用意しておきたいマイクです。
柔軟な収録位置を可能にするマイクヘッドは写真のように設置後でも、180°自由自在に調整可能なため、スピーディーにレコーディングが開始できます。
続いては、NAMM2014ショーレポートでお伝えし、昨年、詳細があきらかになり大きな反響を読んだ”MO-Fi”。
現代ヘッドフォンに必要とされる機能に対するBlueの答えが、同社初のヘッドフォン”MO-FI”の魅力を物語っています。
MO-FIヘッドフォンで注目すべきポイントが大きく2つあり。”ヘッドフォン自体の構造”と”カスタムアンプ”。
◉レーシングカーにインスパイアされた多間接のヘッドバンド
まず、第一印象として、その洗練されたオリジナリティーの高い、美しい筐体設計に目がいきます。この設計は、デザインだけでなく、非常に理想的な装着性能を同時に実現しています。
頭部ベルトは頭の形やサイズに合わせてユーザーが自由にアジャストでき、ラクな付け心地でありながら、高い装着性があり、頭部からドライバーユニットにつながる機構は、非常にフレキシブルな機構となっています。
ヘッドハンドのデザインはイヤーカップ同士を並行に保つ機構があり、イヤーカップは耳を覆って装着するスタイル。高い遮音性とフィードバック防止力につながります。
◉高出力のドライバー駆動用カスタムアンプを内部に搭載
ドライバー部分は、DSPを使わないAll-analog仕様。3つのモード切り換えが可能
1.「passive」アンプを使用しないモード。一般的なヘッドホンと同じ状態です。高出力のアンプと繋ぐ場合に。
2.「active」出力240mW、SN比105dBのカスタムパワーアンプを駆動。低出力の音楽プレイヤーなどで使う時に。回路は全てアナログでD/A A/Dはしません。
3.「enhanced bass」低域を強調し、パワフルなサウンドで音楽を楽しめます。
さらに、本体内には、アンプのための充電式バッテリーを搭載。連続使用時間12時間、フル充電は3〜4時間で完了。バッテリーのチャージが切れてしまっても「passive」モードで音楽を再生できます。
ドライバー駆動用に搭載されたアンプは低出力なiPhoneなどの音楽プレイヤーをつなぐ際に使うとのことですね。それならばこの製品はリスニング用途の民生機なのか?という残念な思いを抱いてしまうかもしれませんが、同時にもうひとつの可能性も考えられます。
スタジオクオリティの高品位ヘッドホンをそのまま街中に持ち出して、いつでもどこでもリファレンスモニターとして使えるという素晴らしい機能です。プロモーションビデオからもそのイメージがしますね!
もしこの予測が的中すれば、これまでに無かった「持ち出せるスタジオリファレンス」というコンセプトを持つ利便性の高いスタジオヘッドホンとして大きなメリットを持つのではないでしょうか。
国内での発売が待ち遠しいところが、残念ながら今現在、国内発売等についての情報はございませんが、期待して待つことにしましょう!
Writer.Fukuyama
コメントを残す