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NAMM 2015

NAMM2015 Day1 Preview : Roland

SH-101以降初となるアナログオシレーターを搭載した新コンセプトのアナログ・デジタルクロスオーバーシンセ『JD-Xi』!そして正体不明のモック展示シンセJD-XAの謎にも迫ります!

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Winter NAMM 2015 コンベンションセンターRolandブースで開催された新製品発表会。

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別記事で特集したAIRA MX-1はもちろん、その他最大の目玉はSH-101以降初となるアナログオシレーターを搭載した新コンセプトのアナログ・デジタルクロスオーバーシンセ『JD-Xi』!

そして展示されているにも関わらずその内容は謎とされている『JD-XA』シンセに迫り、そのパネルレイアウトから機能の予想まで試みます。

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JD-Xi

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Rolandから待望のNEWシンセが電撃登場!

世界を騒がせたリーク画像の正体は、驚きの新コンセプト、アナログ・デジタルクロスオーバーシンセ『JD-Xi』!

JD-Xiは2種類のサウンド・エンジンとサンプル音源をステップシーケンサーで操る、ライブパフォーマンスに特化されたシンセです!

Rolandがアナログシンセを送り出すのは実に32年振り。あのSH-101以来となります。32年間に培われたデジタル技術とアナログの融合が新鮮。またミニ鍵盤の採用も同社初となります。

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注目の音源部は4パート構成となっておりパート1~2がデジタルシンセパート。パート3がドラム音源。パート4はアナログシンセとなっています。

パート1~2 デジタルシンセ

JUPITER-80やIntegra-7、GAIAに搭載されたSuperNaturalシンセ・エンジンを採用。定番のSuperSawなどデジタルの強みを生かしたモデリング音源が多数搭載されています。プリセットの中に「JDピアノ」なる名前が見え、思わずニヤリ。

硬質なピアノサウンドが色々な記憶を蘇らせます!

パート3 ドラム音源

プリセットをざっとみるとTR-909や707、606など往年のTRサウンドがバッチリ網羅されています!現在AIRAがACBモデリングで蘇らせているサウンドを、オリジナルのPCMで搭載してくるあたり、攻めてますね。同社のMC-909に搭載されていたような微妙に違うTRサウンドではなく、割と直球なサウンドで好印象!これだけでも結構リズムマシンとして優秀です。707のカウベルもそのまんまです。

リズムマシンとして使うときはパッドにキック、スネアと分かれており、任意のパッドを押しながらツマミを回す事でインストゥルメン毎に設定を変更できます。これはつまりAMPを駆使すればパート毎のミュートを使わずして、上手くやればインストゥルメントごとのミュート操作ができますね。ツマミでミュート操作するのは見た目的にもJeff Millsっぽくて良いですよね!

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パート4 アナログシンセ

お待ちかね、アナログシンセです。凄いですね、この構成!

アナログオシレーターは一基。ノコギリ波、三角波、パルス波の3つの波形を搭載し、PWM専用のツマミも装備。また1~2oct下をならすサブOSCもあるのでヘビーなベースサウンドを奏でます。

サウンドの印象はプレーンながらコシのある音。オシレーターが一基なのでシンクサウンドや微妙にピッチをずらした太さなどの演出は出来ませんが、専用のディストーションや4系統のデジタルエフェクトでサウンドをがらりと変化させられます。

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そして面白いのがオシレーター以降の流れ。なんとデジタルフィルター(LPF/HPF/BPF/PKG)とアナログ・ローパスフィルターが一基ずつ用意されています。デジタルシンセはデジタルフィルターに、アナログシンセはアナログフィルターにという流れになります。願わくば、ここが入れ替え可能だったら初期Waldorfの様にデジタルオシレーター×アナログフィルターのサウンドが楽しめましたね。しかし十分個性的です。

パネルにはフィルターのエンベロープが出ていませんが、もちろん設定出来ます!

そしてエンベロープはADSRタイプではなくツマミ1つでコントロールするタイプ。KORG electribeやQUASIMIDI SIRIUSなどに見られるとても直感的に操作できる仕様です。

ステップシーケンサーの搭載やこのエンベロープの仕様など、恐らく音作りに没頭というよりは、プレイヤビリティーに主眼を置いたシンセなのでしょう。最終段のエフェクトもFA-06/08の様にツマミ1つで複数の美味しいパラメーターをコントロール出来ます。ビットクラッシャーやスライサーなど、繊細な音の表情を作るというよりは、極端な変化でフロアを盛り上げるという感じ。SP-404SXなどで多様されるDJ的な使い方が合いそうですね。

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特徴的なグースネックマイクは勿論ヴォコーダーですが、例えばボイスエフェクトを掛けずに最終段のデジタルリバーブだけを掛けたりと、MCが要るライブの現場で重宝しそうな工夫があります。素の声って意外と使いますよね。

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そして4トラックのステップシーケンサーです。TR方式での入力とリアルタイム入力で出来ます。さらにフィルターのカットオフやレゾナンスのリアルタイムの動きも記憶出来るので動きのあるフレーズが作れます。クリック入力もある為、バンドでシーケンサーを活用する際に役立つでしょう。痒い所に手が届きますね!

リズムやパッドのウワモノをシーケンサーで走らせ、アナログシンセ部のみ手弾きとか面白そうですね。
気になる売価は¥59,800(税込み)くらいになるとの事。期待して待ちましょう!

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JD-XA

クロスオーバーコンセプトの真の到達点はどこか? 会場にてモック展示されていた『JD-XA』をパネルデザインから考察。

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新製品JD-Xiとともにパネルとモックのみで展示されていたJD-Xシリーズと思わしき新製品『JD-XA』。

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金属製の筐体、フルサイズの鍵盤、パネルレイアウト内容などから予想するに、Rolandが目指すクロスオーバーコンセプトがXiに終わるものではないことが予想できる。現場では本製品に関する一切の情報は得られなかったが、パネルレイアウトからその機能を予想してみた。

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まず左上AnalogPartと銘打たれたセクション。1〜4のパート番号が振られているが、そのすぐ左上にOSC1と2、Filterへの流れが記載されていることから、音色に関わるレイヤーなどのセクションが予想される。

Xiのコンセプトやアナログ回路からも、リアルなアナログシンセサイザーであることは間違い無いだろう。2つのOSC×4パートなのか、ポリフォニックのアナログシンセサイザーの可能性も考えられる。

その下のDIGITAL PARTはPCMシンセサイザーを指すのか、はたまた同社SuperNATURALエンジンなのか、モンスター級のパワーを誇るシンセの可能性もはらんでいる。

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2基のLFOを挟んだ先にはやはり、A-OSC1、A-OSC2、の表記。アナログオシレーター2基とデジタルオシレーターの組み合わせ設計はクロスオーバーコンセプトそのもの。プログラムナンバーなどの表記からXi同様デジタルコントロール可能なアナログ回路は同じと思われる。

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アナログとデジタルの関係性や設計はXiとどう異なるのか、信号経路の設計が気になってしょうがない。

Xiはオシレーターとフィルターまでがアナログ/デジタルともに並走していたが、XAではどのような信号回路構成が可能になっているのか。アナログフィルターだけを活かしたりなど、サウンドメイクの自由度がXAで実現されるのかもしれない。

ボコーダー、ステップシーケンサーも搭載しておりXi同様多彩なパフォーマンスにも対応できそう。ステップのボタンの仕様もゴムのスイッチではなく、各ノブにも赤色のLEDリングが配置されているなど高級感やデザイン面もXiとは異なっている。

背面は電源スイッチのみということで詳細なことは全く伏せられているが、NAMM期間中の追加発表はあるのか、続報が待ち遠しい。

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Super UA

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『S1LKi』エンジンはそのままに、プロジェクトスタジオ対応2in/6out『Super UA』登場!!

激戦区とも言えるデスクトップオーディオインターフェースに、後発ならではの機能性で独自性を放つ『Super UA』が発表です。

Mobile UAと同じくS1LKi DSPエンジンが生み出すサウンドは最高352.8kHzのPCMフォーマットから最高5.6448MHzのDSDフォーマット再生もサポート! 音楽制作からハイレゾ音源再生まで1台でこなします。

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この『S1LKi』はDAコンバータ内のアップ/ダウンサンプリングを元データのフォーマットに最適化した音楽的信号処理を実現。つまり96kHzなどへの変換においても、透明感あふれるサウンドを再生してれます。

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またボリュームノブを前面に配置した王道デザインながら、アルミダイキャスト製のボディが高級感と所有欲を醸し出します。特に金属加工の仕上がり精度の高さは国産Rolandならではの美しい造形。妥協のなさは音質だけではありません。操作に追従してグリーンに光るLEDインジケーターも魅力的です。

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パーソナルスタジオユースに便利なブレイクアウトボックスも付属で、本体出力と独立したステレオXLR入出力を手元でも確保。

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欲をいえば出力の仕様を揃えてもらえれば、マルチ出力を活かした活用や用途も出てきたかなと思いますが、独自サウンドエンジンの圧倒的なスペックだけでもプロジェクトスタジオ用コンパクトI/Oの強力な選択肢として期待出来る逸品でしょう。

RH-300V

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これまでV-DrumsやRolandのデジタルピアノ用のモニターヘッドフォンとして好評なRH-300が進化してアルミボディ&スピン加工が施されたRH-300Vが新たに登場します!

このRH-300Vはレコーディング時でも使用可能の密閉型となっており、ワイドレンジのモニタリングを可能にし、バスドラムの低域から、シンバルの高域までタイトでかつ、パワフルなサウンドを演出します。

V-Drums TD-30KVSのメタルハードウェアにマッチするデザインとなっていますので、プレイアビリティの向上のみならず、レコーディングやライブ環境でも映えるモニターヘッドフォンとなっています。

RT-30シリーズ

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アコースティックドラムにトリガーできる、RolandのRTシリーズが新しくなり、ひとまわりコンパクトに進化したことで、演奏時に邪魔にならないデザインへと進化しました。

RTシリーズはヘッドフォンとリムと2つをトリガーできるRT-30HRが用意されており、スネアのメインのパートに適しています。ヘッドとリムのステレオでのトリガーを可能にすることで、クローズリムショットの検出はもちろん、オープンリムショットの検出も可能にしています。
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さらにフープに取り付けする際に、傷が付かないように改良されており、また装着しやすくなっているので、現場でのスムーズなセッティングが可能になっています。

トリガーが1つのタイプのRT-30Hではタムやフロアタムなどで活用することができ、RT-30HRと同様に取り付けのし易さ、そしてフープへの傷も付かない安心の機構になっています。

そしてライブ現場で必須となるキック用のトリガーにはRT-30Kが用意され、こちらも同様にスムーズなセッティングを可能にしています。

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Roland V-Drums TD-30の音源とアコースティックドラムを組み合わせることで、演奏時の埋もれがちなキックのアタックをTD-30でカバーする事ができ、さらにライブレコーディング時においても、MIDI録音でキックのタイミングをMIDI化する事で、後々のドラムのタイミングの補正や、またサウンドエフェクトかけたサウンドのアレンジ、タイミングの調整といったエディットもスムーズに行えるようになります。

 

専用ケースを使用すれば、いろんな現場への持ち込みでも本体の耐久性を増し、気軽に持ち運べるようになっています。
Roland

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