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14
Apr.2016
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CHANDLER LIMITED TG2(BACK TO BASICS) 30台限定!ファット・サウンド・モードを追加搭載したMODモデル!

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世界限定30台のみ!CHANDLER LIMITED TG2 マイクプリアンプ/DIをモディファイした “TG2(BACK TO BASICS)“を発売中です。

TG2 はまさしく「ロックの歴史」とも謳われる、英国EMIレコードが1968年~1970年代にかけて開発した、TGコンソールのヘッドアンプを正確に復刻したアウトボードです。そのサウンドはザ・ビートルズ後記~各メンバーのソロ・ワークス、ピンク・フロイドなどで聴くことができ、魅力を放っています。

スペシャルエディションの『TG2(BACK TO BASICS)』は、マイクロフォニックノイズを対策したメカニカルなチューニングにより、オリジナルTG2のサウンドの魅力を100%引きだすだけでなく、メーカー直伝のファット・サウンド・モードを追加搭載しています。1968年以降の英国アビィロード・スタジオの伝説のオリジナル・サウンドはそのままに代理店の技術者が新たなサウンド・オプションを搭載した特別バージョンとなります。

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■ BACK TO BASICSとは?

CHANDLER LIMITEDやGRACE DESIGNを始め、世界中の高品位なハードウェア製品を取り扱う代理店アンブレラカンパニー。同社が再認識されている「ハードウェア機材の素晴らしさ」を伝えるためのプログラム「BACK TO BASICS」を開始しました。

そして、アンブレラカンパニーでは今後、様々なナレッジコンテンツの展開、製品を体験できるイベントの開催、特設お問い合わせ窓口の設置、などが行われます。その一環としてTG2(BACK TO BASICS)のような特別仕様の製品も限定リリースされていきます。
BACK TO BASICS 詳細 Webページ >>

MOD仕様

Chandler-TG2-B2B-003

  • 制振モディファイによる精密なサウンド・チューニング。
  • DIスイッチをオンにする(押しこんだ状態)でファットな「エクストラ・サウンド」に切替。
  • DIスイッチがオフの状態ではTG2のオリジナル・サウンドとなります。
  • 各チャンネルのDI入力にプラグが挿されると、内部リレー回路により自動的にインプットをDI入力に切り替えます。
  • 一台ごとに特性の細かな計測と検証、リスニングによるチューニングの微調整を行い、丁寧なモディファイ作業を代理店テックで行います。
  • 従来より国内品には「サウンドチューニングDCケーブル」をお付けしています。もちろん本Back to Basicsバージョンにも付属いたします。

ノーマルバージョンの仕様

  • 2ch マイク・プリアンプ/ DI
  • >300/1200オーム・インピーダンス切替。
  • 1-2chをミックスできるサミング・オプション標準。
  • 5-75dB入力ゲイン・レンジ(ステップ式)。
  • アウトプット・ボリューム(ステップ式はオプション対応可能)。
  • DI楽器入力(フロント)。
  • 位相反転スイッチ。
  • 48ファントム・パワー。
  • 出力インピーダンス:600オーム。

ここから先はTG2(BACK TO BASICS)のMODを施している技術者による製品紹介になります。TG2のみならず世界中のアウトボードを熟知した上でこの度のMODを提案した理由やその方法などを語っていただきましょう。

TG2(BACK TO BASICS) 技術解説

Chandler-TG2-B2B-002

Chandler TG2はその名の示す通り、アビーロードスタジオのTGコンソールのマイクプリアンプを再現したプロダクトであり、トランス入出力、オールディスクリート構成のビンテージタイプ。内部配線からも丁寧に製造されたハンドメイドである事が分かります。

このTG2を検証してみると興味深い特徴も詳しくつかむ事ができました。ゲインと一緒に周波数特性が変化している。ハイゲインになるにつれ低域をロールオフさせエネルギーを中域に集中させている。突っ込み気味に設定した時に扱いやすい倍音構成となり、これがTGの個性的なサウンド・キャラクターを形成しているとも言えます。

しかしながら、求めるサウンドの方向性によっては、よりフラットな特性が求められる場合もあると思います。TG2のサウンド・キャラクターは保ったまま、ゲインを上げても周波数特性が変化しないとなれば、TG2がもっとオールマイティに活躍できるはず!と考え、CHANDLER LIMITED社に相談してみたところ、ユーザーが求めるならカスタマイズの方法を教える!とメーカーの設計チームからモディファイのアドバイスをもらう事ができました。初段のアンプのキャパシターを大きな容量の物に置き換えるのが大きな特徴でした。これを試すと、グラフで一目瞭然、ハイゲインでも低域がロールオフせず、TG2のサウンドを保ったままで、よりフラットな周波数特性が得られることが確認できました。

chandler-tg2-b2b-graph

グラフでは“ノーマル仕様のTG2”と“TG2(Back to Basics)のファットサウンド・モード”の周波数レスポンスの違いが確認できます。例えば、一番上のラインは2本のラインが重なって途中で枝分かれしています、黄色は“ノーマル仕様のTG2”の周波数レスポンス、水色が“TG2(Back to Basics)のファットサウンド・モード”となっています。どちらも+75dBのゲイン設定ですが、黄色は100Hzあたりから低い方でロールオフしているのが分かります。遮断特性が緩やかなのでナチュラルな帯域のコントロールとなっています。水色は20Hzを下回ってようやく低下の兆しが確認できる程度のフラットレスポンスとなっています。その下に続く赤と緑、ピンクと黄色… の関係も同様です。 意図的なサウンド・コントロールが施された設計の“ノーマル仕様のTG2”では、ゲインの増加に伴ってエネルギー密度が中域に集中し、パンチがありつつも扱いやすいトーン・キャラクターとなっています。 一方の“TG2(Back to Basics)のファットサウンド・モード”では、よりフラットなレスポンスとなり、濃密で低重心、一回り大きい音像、余裕のある落ち着いたサウンドとなっています。さらに実際のサウンドはより自然で、鮮明であることも特徴的です。

オリジナルはオリジナルで歪ませ気味に使った時のドライでマイルドな質感がありTG2らしいサウンドだし、モディファイの低域が少々しっとりとした、ムチっとしまった張り感も心地いい。CHANDLERが教えてくれた方法だとどちらかしか選べない。切り替えができたら面白いんだけど‥‥と考えました。

真ん中にSummingスイッチがあるが、この機能は現場ではなかなか重宝しているとの意見もあり他の手段を検討。

プッシュスイッチは、ファンタムON/OFF、フェイズ、入力インピーダンス、Mic/DI切り替え、どれも必要な機能。DIの切り替えはGRACE DESIGN社の製品のようにジャックが兼ねるのはどうか、DEMETER STDB-1のモディファイで使用しているリレー基板を使い、ジャックの抜き挿しで自動切り替えにしてしまえば、このDIスイッチをモディファイとノーマルの切替用のスイッチにあてられる。これでオリジナルの特性に加え、モディファイ・サウンドがトーンバリエーションとしてプラスされることになります。

Chandler-TG2-B2B-relay-circuit

さらに、現在社内でそのサウンドへの効果の高さが話題になっている『配線や基板の制振モディファイ』を追加することでサウンドの基礎を固め、サウンドの体幹をパワーアップさせることにも成功しています。次にその制振モディファイに説明したいと思います。

マイクロフォニックノイズって聞いた事がないでしょうか?ケーブルの宣伝文句としてよく出てきますが、導体が振動などにより動くことで導体間の静電容量の変化を生み、それが信号ラインの電圧の変化つまりノイズとなる現象で、フレキシブルに動くケーブルではとても重要なポイントになります。音響機器は据え置きが基本ですが、内部にも配線は存在します、配線が振動すればマイクロフォニックノイズの発生につながります。配線がなくても基板が振動することでマイクロフォニックノイズにつながります。通常はひじょうに小さいため、ほとんど問題になりません。しかし音質を追求する上では邪魔な存在であることには違いありません。特に微小信号を扱うマイクプリアンプではそれが大きく作用します。

仮に-50dBu程度のマイク信号、これが100dB以上のダイナミックレンジを求められた場合、上に20dBとるとすれば小さい方の信号レベルは -130dBu以下、ここまできれいに増幅しなければなりません。このレベルでは配線を直接たたけばマイクロフォニックノイズの方が大きいくらい、これをラインレベルまで +50dBゲインを稼ぐと、混入したノイズも一緒に +50dBされてしまいます。こうなると、電源トランスの振動やモニタースピーカーからの音波による振動のような小さな振動も無視できません、はっきりとノイズとして現れるまでではなくても音を濁らせ汚すには十分です。制振材によりチューニングを施すとその濁りやざわつきがとれ、アンビエンス成分の分解能が増し、さらに踏ん張りの効いた強い音像となったのが分かります。

今回、制振材に選んだエプトシーラーは、程よい柔軟性と優れた復元率を併せ持つスポンジ状のゴム系素材、配線の下に枕として入れてみたり、基板と筐体で挟み込んで振動を抑制したり、入出力トランスと筐体間に用い機構的なアイソレートや、機器内部のパーツの振動を吸収するように、効果的な場所に適切に配しています。マイクにサスペンションを使うのと同じ感覚で、余計な振動の伝達を防ぎ、目的の音声信号だけを増幅するため、先述した絶大な効果があるのです。

しかし、このようなメカニカルなチューニングの場合、体感できる効果ほどはグラフや電気特性には現れてはくれないので、簡単なサウンドサンプルをアコースティックギターの音源で録音してみました。

“TG2-NORMAL”がオリジナルのTG2です。”TG2-B2B”はオリジナルのTG2に『配線や基板の制振モディファイ』のみを施した時のサンプル・サウンドになっています。この2つのファイルを聴き比べると(なるべく良い再生環境で聴くことをお勧めします)、”TG2-NORMAL”は一音一音が少しブレがあるように聴こえ、”TG2-B2B”は音がしっかり立っていて明瞭であることが分かると思います。”TG2-B2B”の方が高域弦のサスティーンが際立ち、低域はしっかりとタイトに伝えられているのが確認できるのではないでしょうか。丁度オーディオ装置で電源環境をハイグレードなものに変更した時のような、音の濁りが取れたような感じに近いかと思います。サウンドのキャラクターを変化させるものではなく、より本来のサウンドを引き出すような傾向に働きますので、この『制振モディファイ』によって、TG2の持っている本来のサウンドを、一切濁らせることなくストレートに引き出せていると思います。

また3番めのファイル “TG2-B2B-EXTRA”が、今回CHANDLER LIMITED直伝のオリジナル・モディファイのファット・サウンド・モードになります。今回のサンプル音源は全てゲインを高めに設定して録音されていますが、2番目の”TG2-B2B”に比べて低域がとてもリッチになっているのが分かると思います。TG2のローエンドはとてもオーガニックな倍音感を多く含み、正にアナログのファットさを表現できる素晴らしいサウンドなので、ローが多くてもそれが嫌みにならず、心地よく伝わってきます。

今回は社内での簡易テスト音源のみでしたが、ドラムスやギターアンプ、もちろんボーカルなどでも、この2つの『オリジナルTG2』と『よりファットなモディファイTG2』の使い分けは、楽器の種類や、求めるサウンドの方向性によって実践力となる「バリエーション」をプラスできるものです。また『制振モディファイ』が基盤にあることで、これらのサウンド・バリエーションの素晴らしさを、よりしっかりと伝えられるようになります!

Back to Basics(B2B)モディファイにより、オリジナルのサウンドも残しつつ、新たなトーンバリエーションを追加。さらにメカニカル・チューニング(制振モディファイ)により、ダイナミックな基礎力がアップしたTG2(Back to Basics)をぜひ体感してみてください。(アンブレラカンパニー)

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記事内に掲載されている価格は 2016年4月14日 時点での価格となります。

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