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05
Aug.2016
製品情報

岩川英樹氏 × OM Factory Sound Cubeの魅力と実力をレビュー!

20160805_omfactory_1090

今回は番組BGMなどでご活躍されている岩川英樹氏に、実際フル稼働させているSoundCubeについてのミッション、そして現場での必要性、今後における重要なポイントをインタビューしました。

IMG_3860■プロフィール
岩川 英樹 

1986年1月6日生まれ。様々なバンド活動を経て26歳で作曲家に転身しクリエイティブチームSound Gardenの代表を務める。テレビ番組のBGMやテーマソング、アーティストのプロデュースなど多岐に渡る活動を行っている。

Rock oN(以下略 R):岩川さん、本日はSoundcubeについて、インタビューをさせていただき、誠にありがとうございます。まず初めに岩川さんはRock oNでSoundCubeのオーダーと共に、DigiGrid IOSも一緒に導入していただきました。実際に導入されていかがだったでしょうか?

岩川 氏(以下略 岩):動作も非常に安定していて、とても気に入っています。コンピューター自体がしっかりしているので、ギリギリまで追い込んでもスタビリティーが落ちないですね。DiGiGrid専用のLANポートを増設しているので、レイテンシに関しての転送に影響が出ないのは大きいです。そしてIOSには内部のDSP処理でWavesプラグイン処理もCPU負荷をかけないので、基本はNative環境で使用しますが、H-Reverbなどのちょっと重いプラグインを使用するときはDSPを切り替えて状況に応じて使い分けています。いずれにしても申し分ないSoundCubeパワーとDigiGrid IOSの併用で理想的な環境を築けますね。

R:SoundGridとSoundCubeの併用で具体的な使用状況はいかがでしょうか?また是非主に使用されているDAW環境を教えてください!

岩:基本的にはネイティブ環境で稼働しています。打ち込みでのパッケージングが多いので、PC内で完結という形が多いですね。Wavesプラグインを多用する楽曲はIOSのDSPにスイッチしています。そしてメインDAWとしてはSteinberg Cubase Pro 8.5とAVID Pro Tools HD11(HDX Card)の2つを主に使っています。I/OもDiGiGrid IOSとAVID HD OMNIです。どちらも必要に応じて使い分けています。例えばプリプロや打ち込みはCubaseで、仕上げにPro Toolsといった形ですね。もちろんCubaseで全て完結する場合もあります!

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R:ちなみにMacという選択肢はなかったのですか?

岩:ありました!リンゴマークおしゃれですよね(笑) 。実は、以前はWinとPower Mac G5を使い分けていたんです。CubaseはWin、Pro ToolsはMacといった形で…デスクトップPCが2台並ぶとスタジオ内で一際場所をとる存在となっていました。ここで何とか一つにまとめられないか?がスタートでした。CubaseとPro Toolsの2つDAWを使用するという事が前提だったので本当に悩みました。なので初めはMacかな?と思っていたんです。

Macのラインナップも確認していたんですが、iMacだと少し心もとないし、Mac Proだとコストがかかり過ぎる。さらには周辺機器も揃えなければいけないし…。結局2台になる事も当初は考えてました。正直Mac Proであれば2つのDAWを使う事が初めから出来る。んーどうしよう?って感じでした。

そこにPD安田(Rock oNスタッフ)が軽やかなトーンで電話をしてくれまして。そんなワガママに笑顔で応えてくれるメーカーが「あります!」と (笑) 。

本当にちゃんと動作してくれるのか?仕事に支障をきたすことは無いのか?などなど、仕様に関する問い合わせからスペックを一つ一つ確認をしてもらいました。結果的に、条件を満たしたSoundCubeの導入を決断しました。

Sound Cube3 model

20160325_soundcube_1090OM FACTORY & Rock oN Companyの夢のコラボにより誕生したSoundCubeシリーズの第3世代モデル。

安定動作の保障と、高い信頼性を誇る究極Windowsソリューションは新たに最新のチップセット構成により、進化したIntel製のCPU、大容量のメモリ、そして高速なデータ転送ができるストレージをパワーアップ。

[eStoreClipper1A mdin=’38922′ img=’LINK’]Intel製Core i5 3.5GHz × 4コアを搭載し、さらにハイパースレッティングによる仮想8コアでの処理対応が可能!十分なハイスペックの処理が可能です 。
更にメモリには16GBが搭載されたモデルとなっており、多くのソフトウェア処理としても申し分ないパワーを誇ります。[/eStoreClipper1A] [eStoreClipper1A mdin=’38923′ img=’LINK’]Intel製Core i7 4.0GHz × 4コアを搭載し、さらにハイパースレッティングによる仮想8コアでの処理対応が可能!十分なハイスペックの処理が可能です 。
更にメモリには標準16GBが搭載されたモデルとなっており、従来のモデルに搭載されたDDR3からパワーアップし、DDR4の最新メモリが搭載されております。多くのソフトウェア処理としてもハイパフォーマンス&ハイパワーを誇ります。
またUSB3.0は7ポートに加え、最新のUSB3.1を2ポート用意、I/Oを含めデータのやり取り速度はまさに新次元を迎えています。[/eStoreClipper1A] [eStoreClipper1A mdin=’38924′ img=’LINK’]Intel製Core i7 3.0GHz × 8コアを搭載し、さらにハイパースレッティングによる仮想16コアでの処理対応が可能!十分なハイスペックの処理が可能です 。
更にメモリにはフルスペック64GBが搭載されたモデルとなっており、従来のモデルに搭載されたDDR3からパワーアップし、DDR4の最新メモリが搭載されております。多くのソフトウェア処理としてもハイパフォーマンス&ハイパワーを誇ります。
またUSB3.0は12ポートに加え、USB2.0 2ポートを備えています。I/Oを含めデータのやり取り速度はまさに新次元を迎えています。
そして注目のPCIeベース 512GB NVMe SSDを搭載。全てのアプリケーション起動からライブラリへのアクセスなど、今までに体験した事のないスピードを体感できます。[/eStoreClipper1A]

R:その節はお世話になりました。実際に岩川さんはWinとMacどちらも使用されています。特にWin機の場合は様々なメーカーからラインナップが揃っていますが、OM FactoryのSoundCubeを選んだ理由はなんでしょうか?

写真 2016-07-07 18 34 34岩:もちろん先ほどの話に続いてMacも合わせて意見を出すとしたら、Mac、Windowsどちらも優れていると思っています。しかしそれぞれにメ リット・デメリットが存在し、特にWindowsの場合は様々なメーカーから販売されているコンピューターに大体入ってる訳で、とにかく雑種ですよね。単一血種のMacと比べて間口が広すぎる。もちろんMacならではの弊害もありますが、一つの業務フローを昇華していくには一般的なWindows機は不向きな点もあるのかも知れません。

R:実際の導入前にもよく相談を頂きましたね。

岩:そもそも市場に出ているWin機は楽曲制作専用に作られているコンピューターではないですしね。そういう意味ではMac=クリエイティブという図式がずっとあるのも頷けます。そこで僕がOM FactoryのPCを選んだ理由として、まず自分の為だけに動作チェックをしてもらえてベストな組み合わせのパーツを選んで組まれたモノが届く。 Mac、そして「様々なメーカーが出すWin機のあるうち、最も信頼のできるマシンなのはSoundCubeじゃないかと考えました。制作の核になる設備 なのでケチケチしたくは無いですが、もちろんコストも大事な部分です。あれこれ考えて時間をロスするというコストを考えれば、SoundCubeの様に、 クリエーターの環境を把握し動作チェックをして出荷してもらえるというのは大きな魅力です。さらにその後のサポートもしっかりしています。結果としてOM Factoryさんにお願いして本当に良かったと思っています!

写真 2016-07-07 19 49 07

R:現在もバリバリに稼働中なSoundCubeのお話をいただきました。続いて岩川さんが今に至るまでお話をいただければと思います。まず本格的に音楽制作をはじめたきっかけはなんでしょうか?

岩:中学生でギターを触りだして、いつの間にかベースになって(笑) 高校生でバンドを組んだんですけどコピーがメインだったんです。でも他のバンドがオリジナル曲のCD配布とかしてるのを見て、オリジナルってどう作るの?録音ってどうするの??からでしたね。初めて手にした機材はヤマハのQY100でした。作曲するなら色々鳴らせるやつがいい!という安易な発想で。

R:なるほど(笑)

岩:でも録音は出来ない!(笑) ZoomのMTR(MRS-802)を買って来て、これでバッチリだ!CD作ろう!!と意気込んで、あの小さい窓のような液晶との戦いが始まりました。

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R:その後、ギタークラフトをなさってたんですよね?

岩:そうなんです。18歳で大阪のESPギタークラフトアカデミーに進学しました。音楽で生きていきたい!と思ってはいたけれど、どっかでダメだった時を考えたんですよ。手に職つけとこ!なんて甘い考えでした。あと実家を出るための両親への口実もあったり…(笑) 毎日木屑まみれになってギター制作をして分かったのは、人間の適応力でしたね。鼻毛が伸びるのがめっちゃ早くなるんですよ。(笑) それは冗談ですが楽器制作は甘くはなかったし、これはどんな事にも言えると思うのですが、継続することで得ていく技術という部分を先生方の姿から学びました。答えを簡単に教えてくれる学校ではなかったですし。

R:私も専門学校に進学し卒業しましたが、在学中でも結局卒業したらどうなるの?と思っておりました。あの当時はよく悩んでましたね。

岩:在学中でよく覚えているのは『向いてるか向いてないかなんて初めからは解らない、続けられているということは向いてるって事かもしれない、ってことなんじゃないか?』という先生の言葉ですね。つまり僕はギタークラフトに向いてなかったことになるんですが…音の仕組みを知る重要性はそこで知りました。ピックアップの違いで生まれるメリット、デメリットや各種ストンプエフェクターの仕組みなど、何もわからずに闇雲に出す音と、狙って出した音では意味が全く異なってきますね。今でも自分の楽器は自分でメンテナンスしますし、いつもベストの状態で待機していますよ!

R:クラフト科を経て、DAWで楽曲制作を開始したきっかけはなんでしょうか?

岩:高校生から始めた小さい窓との戦いが大きな窓に変わったのは20歳の頃でした。きっかけは友人がシンガーソングライターで打ち込みをしているのを見て、めっちゃ画面デカイやん!!てなり、そこでDAWというものを知りました。周りのバンドマンで何のDAWを使っているかを聞いて、最終的に「Cubaseが良いよ」て話しでCubaseを知り始めて、今まで時間がかかっていた編集作業も効率が良くなるし、目に見える操作性とトラック数の多さ、何よりパソコンの画面の前で制作過程を共有出来るという魅力的な要素をしっかり見てきました。そこで今までの環境をまるっきし変えて、制作をCubase SX2に切り替えました。…当時の音を今聞いたら…泣きそうになりました。(笑)

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R:QY100から始まり、今ではCubaseで様々なジャンルの音楽スタイルを要求されると思います。その際に気をつけている機材選定などはありますか?

岩:見た目!(笑) いや、大事ですよ!見た目!毎日使うわけですから!!。気をつけるという程でも無いかも知れませんが、音の説得力を感じるモノは重点においてます。ソフト、ハード音源にしてもDIにしても。あくまで自分基準ですが。あとは放送用BGMの制作では流行りの音も大事ですが、番組の雰囲気を壊さない音が重要なので、ユーティリティーの高いモノを選びます。

R:特に最近お気に入りのソフトウェアシンセサイザーはありますか?

岩:Arturia V Collectionはお気に入りですね。アナログシンセを触る機会が少なかったので、勉強中です。Arturiaのパッケージの中には説明書がぎっしり入っています。このきっかけで改めて説明書の重要性を教わりました(笑)。あとは定番ですがNative Instruments製品です。色々な場面で痒いところに手が届く音のバリエーションは魅力ですね!

R:なるほどですね、Arturiaのアナログシンセのインターフェースもなかなか見た目が良いですよね。他にI/Oなども含めて環境においてのマストアイテムはなんでしょうか?

岩:DiGiGridです!拡張性も高いですし、Wavesプラグインを多用する上でも便利です。もう少しeMotion Mixerが進化してくれるとなお良しですね。そして元々はベーシスト/ギタリストなので、自分で演奏して録音もする上では楽器類もマストアイテムと言えます。

R:ありがとうございます!ちなみに今後強化していきたい機材なんかはありますか?

岩:全ての業務フローをこのスタジオで完結することが多いので、生楽器や歌の録音を強化していく為にもマイクプリやアウトボード等の機材を充実させていきたいです。今は様々な優れたシュミレートプラグインがありますが、結局、実機にしか出ない音というのは必ずあると思っています。レコーディング環境は是非とも強化して行きたいですね。そしてあとはゲーム機。ゲームセンターにあるようなヤツ。制作の集中力の鍛錬に!(笑)

R:(笑)ありがとうございます。最後に告知があればお願いします!

岩:業務用CDアルバムへの参加をさせていただいております。ロック、エスニック、EDM様々なジャンルが発売されています。AmazonやiTunes Storeでもご購入いただけるのでチェックしてみてください。また、前出の業務用CDに加え現在放送中の情報・報道番組のBGMも制作させて頂いております。近年は若者のテレビ離れが進んでいますが、僕みたいな世代の作家はこう言った場面でも多数活躍しておりますので、日常に流れる音に少しだけ耳を傾けていただけると嬉しいです。視聴率アップに繋がって欲しいのが本音です!(笑)

R:ありがとうございました!今後とも岩川さんのご活躍を楽しみにしております!

Writer : PD安田
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記事内に掲載されている価格は 2016年8月5日 時点での価格となります。

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