第一線で活躍するクリエーターのインタビューやコラムなど、音楽と真摯に向き合う作り手の姿があなたの創作意欲を刺激します!
profile
History
1968年~東芝EMI録音部
1976年~BMGビクター録音部
1979年~CBS/SONY六本木スタジオ CHIEF ENGINEER
1989年~(株)サウンド・マジック・コーポレーション
日本ミキサー協会理事長
日本音楽スタジオ協会理事
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良い音を短時間で仕上げる。あらゆるジャンルに挑戦する。この2つをポリシーにしている。
information
インシュレータの歴史は古く、簡単に言うと音源に対する振動を抑え、他のところに伝えない為のものである。面接地、点接地のものがあって、その一つに昔、我が家のスピーカ下にレンガを敷いて鳴らしていたのが懐かしく思われる。
レンガだけでも音のクリアー、定位感等、以前より良くなった記憶がある。今でもそのスピーカを使っているのだが、因みに型番はJBL4320もうかれこれ40年ぐらい使っているものでさすがに38cmウーハはTAD に変えて使用している。このシステムは1968年東芝EMIに入社して数年後からモニターシステムと使用されるようになり、今日に至っても音の判断として家で使用している。エンジニア駆け出しのころから使っているスピーカが慣れているのでローエンド、ハイエンドが私にとって分かりやすいのである。
最近のスピーカは低域、高域がブーミなものが多く時代と共に変わって来た。リスニング用としては良いが我々エンジニアが音楽バランス作っていく場合、あまりそのスピーカのキャラクタが強いと音作りには個人的に適してないように思われる。そこでスピーカのキャラクタを最大限我々の耳に届けるためには良いインシュレータが必要になってくるのは当然のアイテムとなる。
このDMSDインシュレータは4個で重さ180kgに耐えるもので、スピーカー一つに4個使用する場合であれば今現在売られているビッグスピーカにも大体使用できるはずのものである。まず改善される点は低域の澱み感の低減及び定位感の改善、中域の定位感改善、高域のクリアー度改善等である。現在レコーディングスタジオにてのメインスピーカは埋め込み式のものが多いがその設計はかなり大変である。
DMSDインシュレータは面接地の為、外部とのアイソレート作りこの重さ耐えうるDMSDインシュレータを使用することで個人的には容易な埋め込み式スピーカを設計できまた応用することができるようになると思う。色はグレイのみで日本での発売と聞いているがレッド、オレンジと言うカラーリングが有るようであるがシルバーのみの日本での販売となるようである。
個人的な適合スピ―カはフォーカル、ムジーク。ジェネリック中型以上がお勧めで、勿論ニアフィールドモニターにも使用できるはずである。スピーカはともかくまた最近話題になって来たアナログ盤レコードプレイヤーの下に置くのにも打ってつきのアイテムとしても間違いない。イタリア製品らしくデザイン、細部にかかる完成度が非常に高く仕上がっていて値段相応のアイテムとなっている。
DMSD
DMSD 60Pro
¥ 98,000 (本体価格:¥ 90,741)
イタリアから現れた、スピーカーのポテンシャルを最大限に引き出すインシュレーター
記事内に掲載されている価格は 2016年11月9日 時点での価格となります。
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