Rock oN AWARD 2019 受賞製品を発表!

ユーザーとRock oN選考委員、そしてゲストのプロクリエイターが一つになって2018年を象徴するプロダクトを決めるRock oN AWARD 2019。遂に受賞製品が決定しました!

Rock oN AWARD 2019の栄光に輝く8つのプロダクツはこれだ!

・ノイズの自動リペアを行う「Repair Assistant」機能は圧倒的に優れ、ポストプロダクションの現場を中心に作業効率の向上に大幅に寄与。そのことはユーザー得票数の多さにも顕著に表れており、まさに「革新的ソフトウェア」という名にふさわしいプロダクトといえる。
・ミックスされた楽曲のボーカルだけを操作できる「Music Rebalance」機能は音楽制作にも極めて有効。今回のバージョンアップは、ミュージシャンも巻き込んだ形で利用ユーザーの裾野を大きく広げることに成功した。
・一度完成した音楽(2mix)をエディットしてしまうことについての賛否があるかもしれないが、圧倒的な利便性は、かつて「サンプリング」が登場した時のように、音楽制作の新たなありかたや価値を提案するソフトかもしれない。
以上の理由から、2018年を象徴したRX7 Advancedに、Product of the Yearの栄誉を与えます。

・搭載された19のマイク・カプセルが実現する、Ambisonicsを始めとした3Dオーディオマイクとしての性能はもちろんのこと、さらに素晴らしいのが、一度の録音でマルチパートに分離してレコーディングできる事実。高度なソフトウェア技術を内在したマイクは今までになかった製品。
・このマイクの技術力の核心はずばりソフトウェア。オンマイクとZM-1を併用したレコーディングスタイルなど、ユーザーは発想を刺激され色々な使い方を編み出すかもしれない。アプリケーション「ZYLIA Studio PRO」が持つポテンシャルは、制作現場に多様化したアイデアをもたらす可能性がある。
・革新的発想/技術をベースに、マイクをよりハイエンドに押し進める等、さらにプロフェッショナルをターゲットにした上位モデルの登場も期待したい。


・多くのユーザーを抱える製品であるため、バージョンアップにあたってはユーザーからの期待が非常に高い。その期待を裏切らない優れた内容は質、量ともに圧倒的。マンモスパッケージ「ULTIMATE Collectors Edition」の登場で、ユーザーは90,000以上のサウンドバリエーションを手に入れることができ、クリエーター必携製品としての地位をさらに押し上げた。
・MASSIVE Xへのリニューアル等に加え、喜ばしいのは音源の中核をなすKONTAKTのバージョン6への進化。モジュレーション、ウェーブテーブル、エンベロープ、エフェクトなどの搭載に加え、開発参入の門戸をサードパーティーにも開いたことで、サウンドのさらなる多様化が今後期待される。
・50種類のExpansionsは音楽の細分化されたジャンルまでもフォロー。KOMPLETEに収録されたサウンドが、ダンスミュージックにおける最新トレンドを形作る一端を担っているのも事実。

・従来のグルーブマシーンの概念を大幅に超え、トラックユーザーに立ち止まることを許さない創造性あふれるトータルマシーンとして規格外の素晴らしい製品。
・16トラックのステップシーケンサーが秀逸。メロディーを解析しノート情報をスケール内でランダマイズすることもでき、音楽的知識がなくても遊び感覚でいろんなパターンを生み出せたりと、クリエーターに多大なインスピレーションを与える。
・照明の通信プロトコル「DMX 512」にも対応する拡張性を持ち、中核を担うマスターコントローラーとして、この小さなサイズに集約されているのは驚異的。カートリッジによる拡張性のさらなる拡大に期待したい。

・プロ用音響機器から撤退していたSONYがこの分野で復活し、音楽制作に寄り添った事業を展開するニュースは大変喜ばしいニュース。
・2ウェイカプセル構造によるサイドアドレス型や、ハイレゾを視野に入れた20-50kHzの広帯域収音といったSONYらしい高い技術力をこのマイクに集約させ、一般ユーザーでも購入しやすい価格帯で登場させた大手の実力を感じる。
・多くの音楽制作の現場で確固たる地位を築いてきた同社のC-800GやMDR-CD900STといった歴代の名機の延長線上で輝くような製品が、これからもSONYブランドで登場することを期待したい。

・Vocal Assistant機能は、まさに時代を先導するテクノロジーである”AI”をクリエイティブ作業に展開した最も優れた一例かもしれない。単なるプラグインチェーンではなく、EQ処理までもが自動で動いていく様はこれまでありえなかった光景で驚愕するばかり。
・Neutron 2 Advanced、Relayと連携し、ボーカルを最前面へと誘導するVocal Assistant: Unmask機能。「複数のプラグイン間を相互にコミュニケーションさせ1つの成果を目指す」。この発想はiZotope社の優れた総合力の高さを示す。
・次のバージョンで期待するのは、やはりピッチ補正の自動化!! もし実現すれば、Auto-TuneやMelodyneといったメジャーピッチ補正ソフトを脅かす存在になること必至なはず!

・SSLからの久々のアウトボード製品は、従来見られたコンソールモジュールからの発展系製品という枠を飛び越え、Fusionという名が示す通り、これまでの歴史あるSSLテイストに新たなアプローチを融合させようとする意欲作。
・最終的調整を行うマスタリングツールというよりも、サウンドへの積極的カラーリングを意図した製品で、そういった製品がSSLから出たという事実が面白い。
・Vintage Drive、The Violet EQ、HF Compressor、Stereo Imageといった現代的機能の装備は、復刻系が多く見られる最近のアウトボード新製品の中で、新たな基軸を提示する存在に。

・バーを踏むとその瞬間の音が持続するという新しいコンセプトで生み出されるドローンサウンド。本来であればリアルタイムで実現できないサウンドを、新たな表現方法としてプレーヤーに提供した。
・ピアノのサステインペダルから着想されたと思われる構造は、ステージ上でシンプルな操作性を求めるギタリストにとって扱いやすく、その着想が素晴らしい。
・独自開発技術で波形のループポイントを自動解析し、ゼロポイントでつなぐため、一部のFreeze系ペダルの弱点だったループポイントで起こる不自然な音切れやノイズを克服した技術力を評価。