アーティストのクリエイティビティを進化させるMerisプロダクト
MerisはエンジニアでありファウンダーでもあるTerry Burton、DSPエンジニアのAngelo(Line6在籍時は、Echo Park等名機を生み出したToneCoreシリーズが主な作品。) そしてマルチメディアデザイナーのJinna Kimの3人で設立されたブランド。
ロジックを超えたアートとエンジニアリングの融合、高いサウンドデザインとクオリティを両立させるDSPの技術力。使用する楽器を選ばず、シンプルに複雑かつ濃密なサウンドを実現する発想力。Merisには、この二つが高い次元で融合されています。
HEDRA , ENZO , MERCURY7 , POLYMOON , OTTOBIT Jr. の5機種を発表!
3ボイス・ピッチシフター
RHYTHM PRISM
HEDRAは3ボイスのピッチシフターですが、今までのピッチシフターペダルには無い機能性を持ち合わせています。
壮大なハーモニー、ピッチボイスのディレイ、ワイドなコーラスサウンド and etc…DAWプラグインやラックマウントのエフェクターでも複雑なルーティングや細かいパラメーターの操作をする必要があることも、HEDRAはいとも簡単に成し遂げてしまいます。
Signal Flow
全てのピッチボイスはディレイ&フィードバックをかけることが可能です。
また、フィードバックモードはクロスフィードバック、シリーズ、デュアルと選択出来、単体のディレイユニットとしても優秀な性能を誇ります。
ベースギターやシンセサイザー、Merisのその他ペダル、EnzoやMercury7等と組み合わせると、更に音作りの幅が広がることでしょう。
また、エクスプレッションペダルを用いることでギターサウンドはワーミーペダルにも、シンセサイザー的なエキセントリックなサウンドに多様に変化します。
「今まで」のサウンドから、「今までに無いサウンド」までアプローチ方法は多種多様です。
楽曲ごとのプリセット切り替えも、別売のMIDI I/OやPreset Switchがあれば様々なシチュエーションにも対応出来ます。
マルチボイス・シンセサイザーペダル
EnzoはTerry RileyやJoe Zawinul, Bangelisのようなシンセサイザー・パイオニア達のサウンドにインスパイアされたマルチボイス・シンセサイザーペダルです。重厚なオシレーターシンセのサウンドを軸にマルチ・ピッチ検出機能がコードワーク、単音リード、ピッチベンド等、様々な奏法に的確にトラッキングします。Enzoは今までのシンセサイザーペダルとは一線を画す機能性を持っています。
Signal Flow
Enzoはシンセサイザーエンジンはポリフォニック、モノフォニック、アルペジエーター、ドライの4モードを持っています。オシレーター音はフィルターセクション(6タイプから選択可能)を通り、最終段に名機、CS-80にインスパイアされたリングモジュレーターと濃密な2タップディレイが搭載されており、音作りの自由度は無限大です。
全ての楽器がシンセサイザーに
Enzoの搭載するマルチボイスの2オシレーターは非常に優秀です。単音弾きのリードサウンドから、ギターで弾いたコードをポリフォニック・シンセサウンドに変換したり、マルチシーケンスのアルペジエーターのように連続して演奏したり自由自在です。今までもこのようなコンセプトのペダルはありましたが、特殊なピックアップを用意する必要があったり、トラッキング精度に問題がありました。Enzoはギターのみならず、ドラムマシーンやボーカル、シンセサイザー等、あらゆる音源をシンセサイズすることが可能です。入力はステレオ・モノの両対応となっています。
リバーブペダル
WE LIVE IN AN AMBIENT WORLD
Mercury7のリバーブサウンドは、繋げたギターやシンセサイザーのサウンドを壮大なサウンドの世界へといざないます。1982年のBladerunnerのフィルムトラックにインスパイアされたリバーブサウンドはモジュレーション、ピッチベクター、アンビエントスウェル等様々な機能を搭載。ギターペダルとしての扱いやすさを考慮しつつ、シンプルにデザインされています。また、Intra-tank(チェンバー)で反射されたサウンドを模しつつ、ピッチ調整が可能なPitch Vector機能は、リバーブサウンドに更なる彩を加えます。
High Headroom
ギターペダルをシンセサイザーに接続する手法は一般的なものですが、出力レベルの高いシンセサイザーでは、クリッピングが発生してしまいます。Merisのペダルは+12.5dBuという高い入力レベルを持っており、様々なレベルの入力にも対応出来る懐の深さを持っています。また、-115dBという低いフロアノイズも合わさり、リバーブテイルのニュアンスまで余すことなく再現します。
ディレイペダル
Polymoonはmerisのエンジニア達が欲しい機能を凝縮したディレイペダルです。プロフェッショナルなラックギアを複数接続したような複雑で濃密なサウンドをペダルとしての扱いやすさを保ちつつ、コンパクトなペダル筐体に詰め込んでいます。
UNLOCK YOUR DREAM STATE
HoldworthやZappaサウンドのような、膨大なラック機材が無いと再現できないようなサウンドも、複雑なアルゴリズムを用いたPolymoonがあれば解決です。シンプルなディレイサウンドから、まるで海の中にいるかのようなディープなモジュレーションディレイまで容易に再現します。いつも通りのギターやシンセサイザーに新たなるインスピレーションを与えてくれることでしょう。
Signal Flow
Polymoonはパラレルミックスされた2基のダイナミック・フランジャーを搭載しています。ここにユニークなストラクチャーを持つ、マルチタップディレイがフィードされることで、独特のモジュレーションを得たディレイサウンドが生み出されます。最後にディレイ音はBarber Pole Filter(フランジャーに用いられるフィルターの一種。測定した形状が理髪店を示すサインの三色縞模様に似ていることから。)を通り、出力されます。
ビットクラッシャーペダル
Arcade Dreams Reborn
Ottobit Jr. を単なるビットクラッシャーと表現するのはすこし難しいかもしれません。クラッシックなゲームマシンに搭載されているSIDチップのサウンドを再現しつつ、アナログシンセとシンセフィルターを組み合わせた構成はイマジネーション溢れるプレイの手助けとなることでしょう。Stutter(波形編集で切り刻んだようなリピートサウンド)・シーケンス機能は画期的です。
Stutterサウンド(波形を切り刻んだようなサウンド)をピッチ、フィルター、クラッシュをそれぞれシークエンス(8ステップ)させ、チップチューンのようなサウンドを実現します。
Merisペダルは+12.5dBuまで受け止められる高いヘッドルームを持っています。これにより、シンセサイザー等入力の高い信号も余裕をもって受け止めることが可能です。正直、使い方の難しいペダルではあります。しかし楽曲制作からライブまで、手にした瞬間から貴方のイマジネーションを刺激する、良きライバルとなってくれることは間違いありません。
ラインレベルにも対応しているので、楽曲制作でも素晴らしい効果を発揮します。ハイハットやループサウンドをクラッシュさせたり、Stutter機能で刻むことも簡単です。シンセ以外にもボーカルにかけても面白いと思います。プラグインのビットクラッシャーとは違い、ただビットリダクションさせるだけではなく、そこに音楽的な要素を付加します。
MIDI, Expression and Preset
MIDI接続(要MIDI I/O)やエクスプレッションペダルを接続すれば、より効果的です。フィルターやビットクラッシュ量をエクスプレッションでコントロールしてシンセサウンドを追求したり、Stutterパターンを楽曲にあわせてMIDI制御したり等々、更なる可能性が広がります。また、別売のプリセットスイッチは4つのプリセット保存を可能にします。
記事内に掲載されている価格は 2019年7月5日 時点での価格となります。
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